彼は今どうなってるの?
はい、お待たせしました。
長々と話すのもアレなので、早速どうぞ!!
「良し、授業も一通り終わったな!」
皆、久しぶりだね。覚えてるかな?僕は愛川陽介。
アレから3年が経過した…………そして、僕は今大学2年生。昔、あの人に誓っていた夢だった教師の夢追い続けている…………まぁ、結構変わった事もあるけどね。
まず1つとしては……アイツ、友沢雄二の事だな。
アイツは高校3年の夏休みの時にはもう進路は決まっていたらしく、高校卒業と同時に本格的に始まるんだと意気込んで居たのは今でも記憶に残っている。
そして、アイツの選んだ道だが…………
なんと、俳優だった。
しかも本人によれば高校2年の夏休みにスカウトを受けていて……冬には既に某大手のプロダクションに所属が決定していたらしく、プロダクションとの交渉の段階で本格的な仕事は学校を卒業してからとしていたらしい。(結構しっかりしてるんだぜ?ちょっとチャラかったけど……)
…………まぁ、アイツは結構イケメン(まぁ、ちょっと懐に深く入りすぎなのがたまにきずだったが……)だから当然なんだろうな……
そして、高校卒業後の連続ドラマで主人公の弟という中々の好ポジを獲得すると、そのキャラクターが見事に世間の好みにどはまりしてドラマの視聴率は最終回には43%を記録していた。(主人公より注目されるサブってどうよ…………)
しかも、その他にもクイズ番組のレギュラーなんかも持ってる。
えっと…………確か、『クイズオンパレード・ザ・ペンタゴン』だったかな?しかもアイツ結構番組内でも好成績残してるし……その上、番組内での企画でCDデビューもすると言う…………まさに順風満帆な人生を歩んでいる。
そして……一方の俺はと言うと、親元を離れて…………寮生活をしている。
…………まぁ、結構気楽なんだけどね。
「こんちゃー……って」
「あ、愛川先輩……誰も居ませんよ?」
「そーいや、暫く俺たちだけやるんだったな……失念してた…………」
それと、1年の頃から文芸サークルというサークル活動をしているんだ。文芸サークルってのは、単純な話……小説っぽいのを書いてみようぜ!って事だな。
それと……文芸サークルの人達(当然、俺も入ってる)に共通するのが、『小説投稿サイトに加入している』事だ。それぞれ、色んな所に入っているが……俺が選んだのは小説執筆初心者の人から本格志向の執筆者等が勢揃いしている『○△◇』というサイトだ。
最初どのサイトに入ろうか迷っていたので雄二に聞いたところ、このサイトなら初心者もそれなりにいるから安心できるぜ!とのお墨付きを貰ったので(アイツもいつの間にか入っていて、しかも中々小説が人気らしい。)試しに入ってみて幾つか小説を読んでみたんだけど……どれも凄く面白かったんだ。
だからちょっと不安な面もあったけど……頑張って試しに短編を一作品投稿してみたら、なんと僅か一日で4人にお気に入りに登録してもらい、10人から感想を貰っていた事に驚いた。感想を書いてくれた人の中には5年も書き続けているベテランの人も居たのでとても恐縮してしまったのも記憶に新しい。
そして、一番嬉しかった感想が…………
『初めまして!
これが処女作なんですか!?
とっても凄いです!僕の入りたての時のより素晴らしいです!これの続きが気になるので是非連載にしてほしいです!
それでは失礼します!』
と言うコメントだ。このコメントを見た途端に部屋で泣いていたのは他のみんなには内緒なんだよな…………そしてそれからは長編を書いていて、もうシリーズの2作品目を書いてるんだ!
おっと、話題が逸れたな……とまぁ、そういうわけでサイトに小説をアップしながらもリアルでも色々書いている……って訳だ。
「んじゃ、続きを始めるか!」
「ですね!〆切も迫ってきましたし……早め早めが一番ですものね!」
ちなみに今、俺が(正確にはもう一人、後輩も一緒にやっているんだが……)リアルで書いているのは演劇サークルからの依頼で今年の文化祭の台本だ。
毎年、色んなサークルが共同でやっているらしく…………文芸サークル、演劇サークル、裁縫サークル、工芸サークルは毎年色んな題材で文化祭の劇を盛り上げよう!と言うことで今年は俺と、後輩の一人が書くことに。ちなみに書いているのはミステリー系だ。
「……ちょっと息抜きみたいにネタを挟むのもありじゃないですか?」
「あ~……確かにな。ちょっと全体がシリアスなのが多いからちょこちょこ挟むのも悪くないかもな!」
こういう会話を続けながら俺と後輩はパソコンとにらめっこしながら台本を書いていく…………
…………え、ネットでの名前??ネットではフォーミュリアだよ。理由は特にないけど…………
~~~~~~~
「う~ん……こんなんで大丈夫かな?」
「……そうですね、後は自分が微調整を済ませますし…………先輩は上がって貰って大丈夫ですよ」
「ん、分かった。後は任せるよ!お疲れ~」
「お疲れ様です!」
やぁ、皆さんお元気でお過ごしですか?西岡雪也です!
あれから3年……俺も大学生になりました。実は、今は虐めの経験をしてから、夢が出来ました……その夢は心理カウンセラーです。
俺が通っていた学校には心理カウンセラーが居なかったから、相談相手が居なかったのが理由なんじゃないかな……と思ったから、将来は学校の心理カウンセラーになりたいな……って思ってるんだ!
そして、今いる大学のサークルで僕が選んだのは文芸サークル。
サークル活動はやっぱり楽しみたい……ってのもあったから、中学校の時から続けている書き物が良いかな……と思って探してたらここに行き着いたんだ!
そして、このサークルに入って最初の書き物が……なんと今年の文化祭の演劇の台本!何でも、サークルに入りたての1年生がやる仕事らしいんですが……今年は俺だけらしく…………一人では不安だからと言うことで2年生の先輩が一人助っ人として手伝ってくれることに。
そして今は台本の最終調整をしている所だ。最終調整と言っても……ルビの確認や、誤字脱字の確認程度だからそれほど時間も掛からないけどね…………っと……
「……良し、終了!」
時計を見ると、そろそろ最近お気に入りの小説の最新話がアップされる時間だったこともあり持ち込んでいたノートパソコンで見に行く事にしよっと!
去年からの楽しみなんだよね!もうシリーズ2作品目なんだけど……飽きないんだよね…………
ちなみに、この作品の作者さんの初めての作品も去年見たんだけど……短編ながらに凄みが感じれてなにより読みやすかったんだよね…………つくづくスゴかったよ…………多分本物の作家さん…………な、訳ないか。
それでも本当に凄かったから思わず感想で「連載にしてみてください」と言っちゃって……困らせちゃったっけ…………今だと本当に恥ずかしいな……
「あ、投稿されてる!!」
何てったって、この人の書いてる小説は至って普通の異世界トリップの冒険物なんだけど……2日に一度、定時更新されてるんだよね…………
それでも本当に面白いんだよなぁ……フォーミュリアさんの小説は…………
…………はい、そういうわけで「俺恋」と「名前」のその後でした。
…………え、「何で一緒にしたのか」って?
…………何となくです。