規則ーRULEー
【────ということで頑張ってくれ応援してる☆】
生徒は荒れ狂った
教室を駆け出す者もいれば、教室内で暴言を吐く者、絶望する者、冗談だと笑う者もいる…
その中で俺はすぐに言われたルールを紙にまとめた。
memo
・ゲームがクリアされるまで校舎内から出ることはできない
・各クラス代表を決める
・自クラス以外の代表を全員殺すことでゲームクリア、よって開放される
・代表が殺されたクラスの生徒は全員死ぬ
・各教室と体育館では人を傷つけることができない
さっきより綺麗にまとまったな~
なんて感想を頭に浮かべながら
俺は放送…いや、ゲームについて考えようとするが…
やはり、こんなの冗談に決まっている、まず校舎内から出られないはずがない。
しかも1人の死によって複数人が死ぬなんて現実であっては大問題だ。
なんていう常識が頭から離れることは無く、教室でも廊下でも生徒がパニックになっている中、俺は一人、いつものように寝ようとしていた…
のだが、ガラガラッと教室のドアが勢いよく開いた。
『俺たちは閉じ込められたんだ!この学校から出るなんて不可能だ俺たちはここで死ぬんだよォ!』
恐怖、怒り、絶望
いろんな気持ちの乗った言葉が俺たちのクラスに響く…
中2には受け入れ難い内容であったが、
この状況であんなに素晴らしい嘘をつく者なんているはずがない…
俺は絶叫する教室を飛び出し
荒れ狂う廊下を走り抜けた
そして…
昇降口の前にたった俺は未だに信じられないでいた…
鍵がかかっているわけでもない…ガムテープで貼ってもいなければ、接着剤でもない…
ただ開かないのだ…
いや…開かないという表現も間違っているかもしれない…
ただの壁に取っ手がついたようなそういう感覚だ…
その後、すべての窓を確かめた
もちろん開かない
最後の手段として木工室から持ってきたハンマでガラスを叩いてみることにした…
こんな状況だ、本来なら怒るはずの先生も消えたやらで学校にいない
俺はハンマを右手に持ち
大きく振りかぶった
そして思いっきり振り下ろした
ガシャンという崩壊音が聞こえた
しかし…割れていたのはさっきまで持っていたハンマであって、ガラスには傷一つついていないようだった…
俺は認めるしか無かった。
このゲームは存在することを…
もちろん、次に目指すのは放送室だった…