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2 リストール学園

        2リストール学園




  取り敢えずお茶を出した俺はアリスの前に座る。

  部屋にはもともとソファーや机、えーブルが置いてあった。

  その前でお茶をすすり和む、女。

 「って、何和んでんだよ!用件はなんだ」

 「はぁ、美味しい」

  舐めてるのか?

 「用件はなんだと聞いているんだが」

  アリスは事っとお茶をおく。

 「あ んた、名前は?」

 「・・・・龍神 強」

  アリスはふんっと鼻を鳴らしてから、

 「じゃあ強、あんた実戦経験は?」

  言いなり呼び捨てかよ・・・・・

 「ない、お前と一緒にしないでくれ」

 「え?」

  キョトンっとした顔になる。

  え?ってなんだえ?って!

  平和な日本にいたんだ、あるわけないだろ。

 「う、嘘よ!」

 「嘘言ってどうするんだよ!?」

 「じゃ、じゃあ、なんであの時、あんなに!」

 「あの先頭は最低なんじゃないのか」

  アリスはばんっとテーブルを叩き、立ち上がる。

 「でも、事実上あんたはあのジャポネが本物だったら倒していたわ!」

  あぁ、めんどくさくなってきた。

  アリスは、本気だ。何が言いたいかはわからないが真剣。

 「お前は、何が言いたいんだ」

  俺がお茶をすすって言うと、

 「私と組みなさい」

「ブゥゥゥゥゥゥゥ!」

 はぁ?

 な、何言ってんだこいつ。

 鬼神のアリスが俺と組むって!?

「お、おいおい、冗談は・・・・」

 俺がアリスを見るとアリスの目は真剣だった。

 そしてどこか寂しげな目をしていた。

 その目に俺は同情したのか何かはわからないが、厄介ごとの嫌いなお絵がまさかの、

「組むってのは具体的には・・・なんだ」

 パァっと笑顔が見られる。

 鬼神の時とギャップがありすぎるアリスは、俺には少し刺激が強い。

 でも鬼神が俺と同い年ってのは聞いてたが、まさか、

「こんなちびで女だったとは・・・」

 ・・・・・?

 やべぇ口に出ちゃった。

 あ、鬼神様がふるふる震えてる。

「え、えっと組むていうのは具体的になんなんだ!?アリス!」

 俺がそう言うとなぜか嬉しそうな顔をした。

 そして、

「アリス アリス アリス」

 となんかブツブツ言って顔を赤くさせている。

「これからそう呼びなさい!」

「あ、ああ、わかった!」

 びしっと腰に手を当て指をさしてきた。

「そんなに名前で呼ばれるのが嬉しいのか?」

「・・・久しぶりだったのよ、いっつも鬼神だ、なんだって言われてたから」

 ・・・・・・

 そうだよな、いくら強くても年は俺と同じ一五ぐらいだ。

 そんな彼女が・・・・・

 今まで頑張ってきた証が鬼神なんて・・・嫌だろうな。

「よし、本題に戻すわ、組むっていうのは、最ほ入学してすぐに、試験があるのよ、

そこでクラスが決まっていく、クラスはA~Eまであるわ、Aが一番のクラスになる、

中学の時は個人戦だったんだけど、高校はタッグらしいのよ」

 なぜそんなめんどくさいシステムにした! 

「そのペアの相手を俺にと・・・」

「うん」

「一応聞くが・・・・なぜだ?」

「私はゴリ押しがすきなのよ」

 何を言ってるんだこいつは。

 自慢げにない胸をはり、ふんっと鼻で笑う。

「ゴリ押しが好きだからなんだ?」

「まだわからないの?あんたの力よ!再生能力に拳の強さ、普通の人間を超えてるわ」

 あぁ、そりゃそうだ、俺は厄介者を飼ってるんだから。

「俺は戦闘になったら化物だぞ?」

「だから選んだのよ、それに・・・・あの件もある」

 あの件・・・・・・・

 何か事情があるのか・・・・・・・

「まぁ、どうせ誰かと組むんだし、お前のとなりならお前が目立ちすぎて、俺が目立

たなくていいかもな」

「アリス!」

 お前って行ったのが気に食わなかったらしいアリスはむっとした表情で俺を見る。

「あ、アリスがいれば俺のかげが薄くなるもんな・・・ハハハ」

「うん!じゃあ決まりね!多分試験は明後日よ!じゃあ、私は帰るわ!」

「お、おぉ、じゃあな!」

 ドタバタ・・・ドタン!

 疾風のように去っていったな。

「はぁ」

 俺は小さなため息を吐きそのまま倒れる。

 ソファはもともと置いてあったものだがとても柔らかく石鹸お匂いがする。

 多分、寝たのだと思う。

 そのまま寝てしまったのだ。

 その日はいつものやな夢も見なかった。

 あの悪魔の夢は見なかった。

 今夜の夢は鬼神の如く剣を振るう女神の夢だった。

 美しく舞う姿・・・・・・・・

 



 日差しが差し込む。

 俺は目覚めるが目を開けない。

 そして、動かない。

 朝は苦手なんだ・

 それに強はただの入学式。出てもでなくてもどっちでも・・・・・

   コンコン・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・・・・・・!!

   ま、まさか・・・・・・・・・・・・・

   ドンドン・・・・・・・・・・・・・

   寒気が走る。

   ガンガンガン!

「やっべぇ!」

 俺は急いで起き上がりドアに走る。

 ドアを開けた瞬間、銀色に加賀着ものが飛んできた!

「お、起きて、わぁ;つ!」

「あら、おはよう」

 アリスは、俺が開けた瞬間・・・・・・・・・・・・・剣を降ったのだ。

「殺す気か!?」

「あんた死なないじゃない。再生するし」

「不死じゃねぇんだよ!首が吹っ飛んだらおしまいだ!」

 アリスは、頭をボリボリ書いていう。

「あ~、はいはい、これから気をつけるわ」

 まず謝れ、まず!

 ん?外が・・・・

 おかしいく思い時計を見ると・・・・・・・・・・・・・

 4時!?

「・・・・アリス」

「何?」

「入学式は何時からだ・・・?」

「9時」

 バタン。

   俺はドアを湿すぐに布団に潜り込んだ。

   もちろん剣は奪って。

   外ではなにか叫んでるが・・・・・無視。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 静かになったな。

 あいつも諦めたか。

 そう思った瞬間!

 ドガァン!!!!!

「んな!?」

「おはよっ」

   今までに見たことないような怖い笑顔で壁を壊した女が言う。

「お、おい、これ!?」

 ちょうど、ベッドの真横に穴があいたのだ。

 アリスの部屋がある方にベッドを置いておいたからだ。

 そうか、こいつどこでも寝れるし、一瞬で寝れる。

 その代わり眠りも浅く、早起きなんだ。

 早起きすぎるだろ!?

「こ、これどうするんだよ!?」

「んにゃ?」

 ・・・・・・・・・・・・・んにゃ!?

「お、おい・・・・」

 見ると目をゴシゴシこすりだした。

 その姿は少し大きめのパジャマから指だけが出てる。

 いつ、パジャマに着替えた!?さっきまで制服だっただろ!!!

 その小さな指で目をこすり、微妙に涙が出てる。

 カワイイが・・・・・・・これは・・・・・・・・

「ん~~~~」

「な、何やってんだ・・・・」

 いきなりアリスが何かを持ったような素振りをして上に振りかぶった。

 もちろん手には何も持っていない。

「おりゃぁ」

 散って両手を振りおろしてきた。

「うおっ!?」

 これは剣を振った(つもり)のだ。

 だが何も持ってない手はそのまま俺を、

 ボスっ。

 ベッドに押し倒した形になった。

「お、おい、アリス!?」

「ん~・・・・むにゃむにゃ」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・寝てる!?

   流石にどこでもいつでも瞬間的に寝れる能力の持ち主でも・・・・・・・・

「こんな人間・・・・・・・本当にいるのか・・・・・・」

 俺はアリスを引き剥がそうとすると。

 ガシっ!

「いてっ!」

 爪を立ててくる。

 こ、これじゃあどうしようもない。

 女とは言えない力で俺を締め付ける。

 だ・・・・・・・・・・・・だめだ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・意識が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そのまま、俺は眠り???についてしまったのだ。

 エリスと一緒に寝てしまった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







 カーテンのあいだから朝日が差し込む。

「ん・・・・ん!?」

 横を見ると、なぜか制服になっているアリスが(俺も)いる。

「うっ・・・・腹が・・・・ん?」

 俺は時計を見ると、

「こ、粉々!?」

 見ると時計が粉々になっている。その横にアリスの件が置いてある。

 まさか、こいつ寝ぼけて・・・・・・・・・・・

 俺はとりあえず携帯を見る。

 と、電源が切れていた。

「そうか、船だと電源切らされたからな」

 俺は電源を付ける。

 数秒かかるので、俺はアリスを揺さぶって起こした。

「おい、起きろ、おい、・・・・・・・・・・あ~、この穴・・・・」

「んん?あれ?」

  小さな声で、アリスはつぶやく。

「朝だぞ?」

「あぁ、そっか、昨日ここ壊して・・・・寝ちゃったのか」

   と、半分だけ肩が見えるくらい制服が乱れている。

 この無防備すぎる姿はなんだ!?

 とか思いながら電源がついた時計を見ると、

 !?

「・・・・・・・・・・・・・・・・・アリス」

「何?」

   すっ。

   携帯の時計をアリスにすっと見せると。

「え?」

「・・・・・・・・・・入学式は?」

「9時」

「今は?」

「じゅう・・・じ?」

「試験は?」

「10時」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ドドドドドドドドばばばばばばばばば!

 俺とアリスは疾風の如く先に着替えてあった制服でカバンも持たずにアリスは剣だ

け持って外に飛び出し、学園に走る。

「おい!?もう間に合わないんじゃ!?」

「入学式はね!でも、試験だけなら今からでもなんとか間に合う、このままじゃ、一

番したのクラスに!」



 学校には俺の第一印象最悪だな。

 ぜぇぜぇと息を乱した俺は教師たちにがんみ。

 そして、

「し、試験は!?」

 アリスが叫ぶと、

「終わりました、ですがレラドールさんはAクラスです」

 試験を受けずにAクラスだと!?

 俺とく無意味なかったじゃねぇか!

「えっと・・・・俺は?」

 ギロっ!

 こ、こぇ!

 なんだこの教師、この間の教師もまぁまぁ迫力はあったがこいつは何か違う。

「あなたにクラスはありません」

 ・・・・・は?

「は?」

 心で思った言葉が出てしまった。

「三ヶ月間、あなたはたったひとりのクラス、0クラスです」

 はい!?

「な、何ですかそれは!?」

「今まで、この入学式に遅れた生徒は誰ひとりといません」

 そりゃそうだろ!

 みんな寮だし、相部屋だから起こしてくれるし、最悪寮母が起こしてくれるだろ!?

「そして、この遅刻、ただの一般人からの入学のくせに」

 ・・・・・

「一般の・・・普通の何が悪い・・・・・」

 周りの空気が変わる。

 すっと、寒気すらする雰囲気。

「きょ・・強?」

 アリスは少し、俺に近づくが俺の顔を見るなり、後ずさってしまった。

 でも、いうことだけは言った。

「きょ、強・・・落ち着いて、あなたは本当に一般人、普通の人間だった、それは事

実・・・だから、ここは・・・」

 ・・・・・・・・・・・ふざけるな。

「アリス・・・言わせてもらう・・・教師どももだ」

「え?」

 アリスは、俺の真剣な目に目を向ける。

「なめんてじゃねぇぞぉ!!!」

 ビリビリビリ!

 周りの待機がしびれる。

 ジリジリとした熱気。

   瞬間だった。

「・・・っ・・・」

 俺の拳がアッパーカトとのような形で教師の顎で寸止めされている。

「きょ・・・強・・・・」

 顎がしびれる感じがするのだろう、教師の顔が引きつってきた。

 そして、そのまま、ベタっ!

 尻餅をついてしまった。

 周りの教師とアリスがその女教師に集まる。

 その中のでぷっとした男が、

「き、貴様、た、退がっ――」

「退学?上等だ、勝手にしやがれ」

 俺は正門から外に出る。

 教師もあっけにとられている。

 そう、教師は退学と脅せばなんでもいうことを効かせられると思っているからだ。

「な、なんだ、あのガキは!!」

 でぷっとした男がガンガンと地団駄を踏む。

「強!」

 アリスが俺を呼ぶ。

 すっと半分だけ向き直る。

「あ、あなた、何をしてるか分かって―――」

 なんだ、コイツもこう言う奴かよ、俺から言わせりゃこいつらの方が普通すぎる。

 常識、これが常識になっている。

「人間に・・・・」

 アリスがすっと、俺の目を見る。

「上も下もねぇだろうが」

 びくっ。

 アリスの体が震える。

 あの鬼神のアリスが。

「お前とは・・・組めない」

「えっ!?」

 それに・・・

「その考えじゃ、俺はお前に背中を預けるどころか、お前に背中から裏切られそうな

気さえする」

 これは本当のことだ。

 その考えじゃ、こいつは・・・・・

「そんなことはっ!」

「あるんだよ、お前は知らないんだ、俺たちのことを」

 そう、一般人を。

 高校から一般人が入ってくるんだ、そりゃ知らないはずだが・・・・・

 こんな奴らがいるような学校じゃ俺は・・・・・

   俺は向き直り、そのま校門を出る。



   アリスは、したを向き、泣いてしまっている。

   いくら強いとは言え、女だ、

   男にこれだけいわれりゃな。

   でも、行って後悔はしてねぇ。

「あ、あのガキは!!帰れ、日本に帰れ!!!」

 叫ぶ教師の声はお俺の距離じゃあ、もう、聞こえなかった。

「誰に帰れと行っているんです?」

「え!?あ・・・・さ、真田先生!?」

 でぷっとした(これしか特徴がない)教師が叫ぶ先には、あの船にいた、真田だっ

た。

「あ、あの、うちにはいらない生徒だったので」

「それは、あなたが判断することではありません」

 真田がぐいっと、肩を掴む。

「あの子は必要だ、今にも、未来にも・・・・連れてこい」

「で、ですが」

「斬るぞ!?」

 キンっ!!

 日本刀を少し出す。

「ひ、ひぃぃ、わ、分かりました!今すぐに!」

 でぷっとした教師は急いで追いかける。

「あなたも早く戻りなさ、涙を拭いて、あなたの泣き顔なんて誰にも見せられないわ」

 真田はアリスを立たせ、ほかの教師たちも帰らせる。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あの子は・・・・必要なんだから・・・・・」

 そう言って真田も後者に帰っていく。





 で!?

「どういうことですか?」

 俺は真田の机の前に立たされている。

「ん~、あんなこと言ったけど、しっ際に0暮らすなんてないわ、勝手にあの人たち

が作っただけよ」

 んだよ!?

 意味がわからねぇ。

 周りの教師は俺のギラギラと睨む。

 嫌われてるな、そりゃあんだけいったしな。

 それにしてもびっくりしたぜ、あのでぷっとした教師が急に戻ってきてくれって 

いうんだもんな。

「それでだけど、あなたのクラスは、Aよ」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はい!?」

「Aよ、一般ではあなたともうひとりしかいないわ」

 な、なんだよそれ。

 いきなりA!?

「俺遅刻してるし、この間の評価も一番下じゃあ!?」

「これはもう決定したことなの、ってもうこんな時間、ほら行くわよ」

 って担任コイツかよ!?

 真田ァ!!!

 なんだこいつ。

 俺をグイグイ教室の前まで、引っ張る。

 そして、ドアをあけ、

「おはよう!」

 すごく元気な挨拶をした。

 だが、教室の中は、

 シーン。

 優等生かよ!?

 その後ろを俺は気まずいながらついていく。

 転校生みたいだな、本当に。

「ほら、早く、本当に遅刻にしちゃうわよ、席は一番後ろの右ね」

 と、聞いて生徒が少しざわめく。

 これには反応するのかよ。

 俺はやけくそで、入る。

 そして、生徒を見渡すと、

 !?

 いた。

 アリスだ。

 アリスもすごくお驚いた顔で見ている。

 しかもアリスは俺の斜め前。

 俺は静まり返る中靴の音を鳴らしながらうええ上がる。

 そして、アリスの横をすぎ、席に座る。

「は~い!じゃあ、時間がないし、1時間目はちょっと遅めの行かんからよ、110分くらい休憩ね」

 そう言って真田はすぐい様出て行ってしまった。

「なぁなぁ、お前もなんだろ!?」

 と、いきなり横からすごくテンションの高い声が聞こえる。

 振り向くと、金髪の男。

 イギリス系の人間か。

「お前もってなんだ?」

「あから、お前もパンピーからんAぐみだろ!?仲良くしてくれよ、俺もだから、あ、

俺はライアン!よろしくな」

 と、いう男。

 コイツか、真田が言ってたやつは。

 ツンツンとした髪に、かっこいいと・・・言えない。

 性格上女子には持てなさそうだ。

「強・・・・・・・」

 今度は斜め前から声がする。

 生徒と、となりのライアンも少しびっくりしている。

 アリスは誰でも知る有名人。

 そんなヤツが俺に話しかけるのだからな。

 だが、俺は、

「話しかけないでくれ、もうお前とはなんでもない」

「・・・・・・・・」

 アリスはしたを向いて黙り込んでしまう。

 ライアンは圧倒されている。

 そこに、

「おい、お前、アリス様に何生意気言ってんだ!?」

 と、変な男の集団。

 ほぼ男全員だ。

 とその横から、

「あなた、ただの一般人よね、そんなあなたがアリス様に向かって、すこし、躾が必

ようね」

 と、高飛車女。

 なんだこいつ。

「ルーク、エリ、やめて」

 アリスが小さな声でつぶやく。

「言え、こればかりは聞けません」

 どうやら男の喋ったヤツがルーク、高飛車がエリ・・・らしい。

「どいつもこいつもパンピーパンピーって・・・」

 ガタン!

 俺は立ち上がる。

「なんだ、やる気か?」

「別に、お前らみたいなやつ相手にしてられるかよ、俺たちを馬鹿にするような奴に

はな」

「このっ!」

 ルークが拳を握る。

 だが、

「は~い、何やてるの?席につきなさい」

 真田だった。

「・・・くそ、覚えてやがれ」

「そうね、やれる機会は・・・・すぐにあるもの」

 何言ってるんだこいつら。

「はい、じゃあ、明日はクラスの実力テストよ、ってことで今日は解散!」

 説明短っ!

 ざわざわと、周りが帰っていく。

 アリスも俺を少しチラ見してから、周りの女子に連れらて帰っていった。

 そうか、ほかの奴らは小学生のころから居る奴だから、そのテストとやら知ってる

のか。

「強くん、ライアン君、ちょっと来てくれる?」

 俺とらいあんはスタスタと真田に近寄る。

 そこで、説明を俺たちだけ受けたのだ。

 実力テストとは、クラスでトーナメント戦をやるとのこと。

 ある意味、喧嘩大会だな。

 気絶か、審判が止める、それで勝敗が決まる。

 武器とか、トラップ有りって、なんだそれ、無茶くちゃだろ。

 と、説明はそれだけだった。

 俺とライアンが帰ろうと後者を歩いていると、

「あ!強さん!」

 お、この子は。

「可憐!」

 というと、ライアンがふたりを見渡す。

「し、知り合い!?こんな可愛いこと!?」

「そ、そんなことないです!」

 可憐はブンブンと首を横にふる。

「船で知り合ったんだ」

「立花可憐です、Bぐみです、よろしくお願いします」

 深々とお辞儀をする。

 ライアンも慌てて挨拶を交わす。

「それにしてもBかすごいな」

「い、いえ!おふたりに比べたら、私なんて、それより、強さん、朝・・・・」

「あ、ああ、ちょっともめててな、でも全然心配はいらないよ」

「そ、そうですか、よかったぁ」

 ホッとした顔をする可憐。

 本当に心配してたんだ。

 そして、俺とライアンは校門をでる。

「本当、この学校は・・むちゃくちゃというか・・・・」

「本当だよなぁ!ってなんでそっちなんだ!?寮はこっちですよ!?まさかの超方向

音痴!?」

 無駄にテンション高いな。

「俺は寮じゃないんだ、訳あってな」

「へぇ~、あ!昼飯でも食いに行かねぇか!?可憐ちゃんも!」

 はぁ、能天気なやつだな、

「わ、私でよければ!」

「あぁ、お前のおごりな」

「任せろ!って何でだよ!?」

 ライアンおボケぶりも見事なもんだ。


 !?

 瞬間だった。

 俺は何かを感じ後ろを振り向く。

 なんだ、気のせいか。

 なんだか、覚えのある気配だったような・・・・・・・

   とか、馬鹿話をして昼飯を食べに行ったのだ。

 こう言う友達初めてかもな。


 そして、俺は家に帰った。

   先に帰ったと思っていたアリスはいないらしい。

   気配を感じない。

   ってことはまだ学校にでもいたのか?


 平凡でいいな。


 そう、そう思ってたがここは違うのだ・・・・・・・・・・・・


 このリストール学園は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

  


 

 

 



 



    

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