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第8話◎武器の選択


朝日がのぼり、小さな

命の島を輝かしく照らした。

朝日の光で

気持ちよく目覚めた夏木は

少し寝ぼけながらも

アースのベッドに向かった。


アースは昨日までの苦痛の表情は無くなり、気持ちよさそうに眠っていた。夏木はホッと安心してアースの髪を優しく触る。



アース

「う~ん…」


夏木

「あっ、起こしちゃった?」


アース

「ううん、大丈夫だよ。あれ?ここはどこ?オイラはどうしたんだっけ?」


アースは攻撃されてからの

記憶がまったく無いらしい。

次第にブラッドも目を覚まし

アースの様子を覗きに来た。




ブラッド

「アース…気分はどうだ?傷は痛むのか?」


アース

「平気だよ!オイラはこの通り元気さ!」


と無邪気な笑顔を

ブラッドに見せた。

ソフィも三人が揃う部屋に顔を出し、アースの腕の包帯を取り替えてくれた。


ソフィ

「さぁこれで大丈夫じゃ。あまり無理をするでないぞ。」


夏木

「ありがとう!ソフィさん」


夏木とブラッド、そしてアースはソフィにお礼を言い、武器を購入するため、ソフィの家を出た。


島には人間界で言う商店街のようなものが存在し、食料や武器。薬など様々な品物が並べられていた。


ブラッド

「ふむ…なかなか品揃えはいいな。夏木は女だから重い武器は扱えないだろう。手軽に使える弓やナイフはどうだ?」



三人は一旦、別行動をとることにして、再びここで待ち合わせをすることにした。






一番に飛び出したのは、やはりアース。走って走って、自分の理想の武器を探し始めた。


アースはたくさんの剣を扱う店に一直線に走り、武器を眺めだした。


アース

「すっげぇ!!かっこいい武器がいっぱいあるじゃん!」


商人

「いらっしゃい。どんなのを探しているんだい?」


アース

「俺は炎魔種なんだ!炎魔法も吸収できてパワーアップができるような武器はないかな?」


アースは無茶な質問をしたが、やはり命の島だ。品揃えが半端なくいい。商人は一つの剣を取り出した。


商人

「うちの店にはこれしかないが…これはどんな強力な炎魔法も吸いとって、魔力によっては無限にパワーがアップする。大きさのわりには軽いし、お前さんにはぴったりだと思うぞ?」




その剣は、アースの

身長ぐらいはあるだろう…

大きな剣だが、

重さはグラム単位だから、

アースのような子供でも

問題なく持ち運びもできる。




アース

「これ買うよ!いくら!?」


商人

「1500я(ルータ)だよ」






я(ルータ)とは…


未知の世界の金の単位。

1500яを

人間界の単位で表すと

約15000円程度のものだ。

約10倍で表せば、人間界の単位で表すことができ、値段が高いか低いかがわかりやすくなる。



アース

「オイラの所持金は3000яなんだ。なんとかまけてくれよ!」


アースがそうせがむと、商人はあっさりと値引きをしてくれた。


1500яのところをあっさりと

500яまで

値引きをしてくれたのだ。


商人

「子供だからサービスだよ。しっかりな!」


アース

「おじさんありがとう!」



アースは、はしゃいで背中に剣を装置した。





アース

「へへっ!いいのを見つけたぞぉぉ!!」




アースは飛び上がり、

待ち合わせの場所まで向かった。






一方…ブラッドと夏木は合流して、夏木に合う武器を探していた。



ブラッド

「セシル様に頂いた金がある。自由に好きなものを選ぶがいい。」


夏木

「う…うん。でも自分でどれが一番いいのかがわからない」




夏木は綺麗に並べられている小さなナイフを見ていた。



夏木

「おじさん。20センチぐらいの小さな使いやすくて切れやすいナイフはありますか?」



商人

「あぁ、あるよ。これなんかどうだい?魔力もつめることができるしデザインも悪くない。いいと思うのだが?」



商人が

差し出してくれたナイフは


長さ24センチの先の鋭いナイフだった。持ち手が銀色でブルーのサファイアのような石がキラリと光っていた。



夏木がしばらく

そのナイフを見つめていると



ブラッド

「いくらだ?」


商人

「800яです」


ブラッドはサッとお金を払い、ナイフを夏木に渡した。



ブラッド

「悩んだらすぐに行動するといい。自分の考えや気持ちを信じるのだ」


ブラッドはそう言い張り

待ち合わせ場所の方向へと

向かった。


夏木は渡されたナイフを

ギュッと握り…

どんな時でも瞬時に対応できるようにと腰にセットした。




そしてブラッドの

背中を追いかけ、ちょうど

アースと合流した。



夏木

「アース!いい武器は見つかった?」


アース

「うん!ほらっ見ろよこれ。」


と自慢気に購入した剣を二人に見せた。


アース

「おじさんが値引きしてくれたから助かったよ」


ブラッド

「いい武器じゃないか。お前によく似合っているよ」


夏木

「なんだかアース、勇者みたいだね」



とクスッと笑う夏木。


三人が揃い、武器も揃った。

島を出ようとブラッドが船を作る。すると…みるみる、青い空を真っ黒な雲が包み込み辺りを暗くした。


ブラッド

「嫌な雲だ…」


ブラッドがふとつぶやき…船作りを中断した。

すると湖の奥から…




黒い大きな影が

こちらに向かっている。


次第にそこへ島の住人達が集まり、真っ暗な空を見上げた




湖の奥に見える真っ黒な影。

突然変異した真っ暗な空。



これらは一体

彼らに何を訴えているのか




日が隠れ…

寒さで腕が微かに震える



黒い影が徐々に

こちらに近づいてきていた



数十メートルはあろう大きな船だ。陸に着き、1人の人間が足を踏み入れてきた。




背は180越え。

賢者のような服を着用し…

いかにも魔力の強そうな雰囲気をかもしだしていた。




その人物は夏木達を見て

口を開いた




???

「我が名はミッケン。ダッドウィンダー軍の幹部だ!」






さてさて…17日に投稿するとか言いながら今日投稿してしまった紫苑です。


完成したらすぐにでも投稿をしたくなる性格なのでw


三連休は全部予定入ってるし

更新できるかわかりませんが

良かったらちょこちょこ

見に来てやってください!



by 紫苑



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