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第4話◎魔法の習得


夏木

ブラッド

アースは並んで歩き

人気(ひとけ)のない

山道を歩いていました


アース

「これから

 どこに向かうんだ?」


ブラッド

「老人の家だ。そこに行き、薬をもらわなければならない」


夏木

「……………。」


夏木は疲れているのか

しばらく無言で歩いています

するとブラッドは口を開き


ブラッド

「なぁ…夏木。お前は今まで普通の人間として生きてきた。しかし、お前にはもう高度魔法が使えるほどの魔力が十分ついているはずだ」


これから生き延びる為にも

その力を発揮出来なければ

ブラッドは夏木を

守りきれないのだという。


そこで三人は広い草原に向かい、魔物も人も存在しない安全で静かな場所で魔法を使いこなせるように練習をすることにしました。


アース

「オイラにも

 魔法が使えるのか!?」


目を輝かせて

ブラッドにたずねます


ブラッド

「この世界に生きる限りは全ての者に魔力を与えられる。生き抜く為に。だからアースにも夏木にもどんな幼い子供にもある程度の魔力は与えられるのだ。それを使いこなせるかどうかはお前らの努力や気持ち次第だ」

ブラッドはそう説明して

夏木に、自分の手に気を集中するように言いました。夏木は言われた通りにして、自分の手に気を集めるよう集中しました。



すると数秒後に

夏木の手に一つの光が

集まり、丸い形になって

夏木の手の上で

フワフワと浮かんでいます。


ブラッド

「そこで、その光を飛ばすように強く頭の中でイメージするんだ。半端な気持ちじゃ成功しないぞ」


ブラッドは力強い声で夏木に話します。言われた通りにその事だけに集中し、夏木は強く頭の中でイメージしました。


すると…

丸い形に集まった光が

無数に飛び出し空に向かって

消えていきました。


夏木

「今のは…?」


夏木は驚きの表情を隠せず

ブラッドに問いかけます。


ブラッド

「今のはまだ未完成の魔法だ。成功させる為にはイメージを固めて呪文を唱えればいい。今、夏木が使ったのは"サンシャレイン"という魔法だ」


サンシャレイン…

無数の光で敵を包み

苦しめ、ダメージを

与える基本的な魔法。

呪文さえ唱えれば夏木にも

十分使える初歩的な魔法です


魔法が成功し、

以前に増してやる気の出た

夏木はもっとたくさんの魔法を教えてもらいたいとブラッドに頼みました。


ブラッドは魔法の種類や唱え方など、詳しいことがたくさん書いてある分厚い1冊の本を夏木に手渡し、アースと共に修行をするように言います。

夏木は本の1ページ目をめくり何種類もの魔法をしばらくの間黙読していました。



“未知の世界へ存在する全ての生命達よ 魔力には、水、炎、雷、地、光、闇、風、氷、草、神の十種類がこの世には存在する 魔力を高め、自由に使いこなせるように成長を望むのならば一つの魔種を選ぶがよい”


1ページの始めに

そう書いてあります。

一つの魔種…。

複数を選べば選ぶほど

魔力が弱まっていくのだと

夏木は理解しました。


夏木が今まで子供達の心を静める時、ブラッドを救うときに使った魔法は"光"の魔種です。"光"は使用できる魔法の数が最も多い魔種です。回復呪文や攻撃技など様々な事態に活用できるが、どれも難易度が高いため使用する者は少ないのだという。

しかし夏木は自分の可能性を信じ、"光"を選択し、その魔種だけに集中するようにしました。


アース

「オイラはどうしようかな。どうせならかっこいい魔法が使いたいしオイラらしく"炎"でいくよ!」


アースは子供らしく、無邪気な笑顔で高く飛びはね、"炎"を選択しました。


"炎"は比較的、魔法の数は少ないが敵に大ダメージを与えることができる魔法がほとんどです。また、回復呪文は無く、攻撃専門魔法として世間に知られています。


ちなみに

ブラッドの魔種は"風"。


"風"は周りの自然を主に使い、相手をひるます。尖った岩などを操り、敵に攻撃する。風を自由に操り、相手を動けなくすることも可能なのです。この世界ではこの魔種を選択する者がたくさん存在するといいます。



"光"を選択した夏木は、早速「カーテンコール」という呪文を唱え、掌に気を集中させました。旅の間に魔力が溜まっていたのでしょう。すぐに夏木の頭上に大きな光のカーテンが浮かび上がりました。


"カーテンコール"は空に数十メートルはあろう大きな光のカーテンを作り、見る者の心を穏やかにする力があります。

魔物を前にこの魔法を使うと、攻撃を中止して自らの居場所に帰ることもあるのだとか。


アースもすぐに炎の魔法、「ファイアウォール」を唱え、腕全体に集中し大きな炎の渦巻きが誕生しました。アースは飲み込みが早く、既に3つの魔法を使いこなせるようになっていました。



三人はある程度の魔力を溜め、いくつかの魔法を使いこなすようになりました。ブラッドは安心したのか夏木を見つめ優しく微笑みます。夏木は少し頬を赤らめながら微笑み返し、次に魔法がきかない相手を倒すための武器を手に入れる為、「命の島」を目指すことにしました。



絵本のような書き方だと友達に言われましたが、誉め言葉と受けとります(笑)


1日1話を目標に

更新していきます!

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