表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
童貞坊主がお経をあげていたら、転生して美少女シスターになってしもうたがな!  作者: 枕川うたた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/27

第11話 羊毛暴走!エリナ服食べられ事件

今回、私たち一行は旅の途中で知り合った宿屋の主人の勧めで、少し離れた「高原牧場」へ足を運ぶことになった。


「ねえ、なんでわざわざ牧場に?」

マリアベルが眉をひそめる。


「いやぁ、こういう場所に行けば、たまには都会では手に入らない食材や情報もあるだろ?」

そう言いつつ、私はお腹が空いている。正直なところ、情報よりソーセージやバターに惹かれていた。


「わぁ……空気が美味しいです……!」

エリナが両手を広げて深呼吸する。純白の修道服が風になびき、牧歌的な景色にまるで絵画のように溶け込んでいる――

と、そのとき。


もしゃっ。


「……え?」

エリナの足元に、ふわふわの羊が一匹。目を細め、恍惚とした表情で、彼女の修道服の裾を食っていた。


「ちょっと! 何してるんですか!? それはパンじゃありませんっ!」

エリナが慌てて引っ張るが――


もしゃもしゃもしゃ……ぺっ、もしゃもしゃもしゃ……


「ちょ、強いっ! この羊、馬並みに力があります!」

「馬並みに服食べる羊って何!? 新種!?」

マリアベルは腹を抱えて笑いながら、全然助ける気がない。


私が慌てて駆け寄るが、羊は負けじと引っ張る。

修道服の裾を中心に、完全に綱引き状態になった。


「エリナ、踏ん張れ!」

「無理ですっ! あぁっ、仲間を呼んでますっ!」


案の定、別の羊たちがわらわらと集まり、まるで合唱団のように「メェェェ」と鳴きながらエリナの袖やフードにもかぶりつく。

ここに来て、綱引きは多方向乱戦へと発展。


「助けてくださいぃぃぃ!」

「ははははっ! 今日の晩ごはんは『修道服のカルパッチョ』ね!」

「誰が食べるんですかそんなもん!」


やっと牧場主が駆け込んできて、羊たちを引き剥がす。

しかしその頃には――


エリナの修道服は、裾がミニスカート並みに短くなり、糸くずとヨダレで芸術的にカオスな状態。

牧場主が「いやぁ、うちの羊たち、白くて清らかな布が大好物でして……」と申し訳なさそうに笑う。


「……帰りたいです……」

涙目のエリナの肩を、マリアベルはまだ笑いながら叩く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ