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セブンスワールドオンライン ~7つの世界を繋ぐもの~  作者: 八雲 涼介
1章 【没落王国(アドリニア)と深緑の森(ディープフォレスト)】
4/6

【レベルアップとSP】

「これがVR戦闘の醍醐味だよな」


と言いながら6匹のゴブリンと対峙する事になったシオンだがディスプレイでのゲームでは味わえない臨場感が確かにここにはある。


「ギガァァ!!」


「グギギャァ」


「ギギギ」


と3匹のゴブリンは何やら会話をしているようだが何の会話かわからないシオンにとってはあまり関係もなく先ずはこの包囲されている状況を突破する為に1匹のゴブリン頭部を目掛けてショートソードを振り下ろす。


今度は一撃で倒せたようで倒すと同時にゴブリンの包囲を抜ける、そしてそのまま正面にいるゴブリンを1匹ずつ攻撃していくとシオンの攻撃に合わせてその背後にいたゴブリン2匹が左右に分かれてシオンに目掛けて1匹は爪でもう1匹は石斧で攻撃を仕掛けてくる。


その攻撃に対してシオンは爪の攻撃をショートソードの攻撃で迎撃をして石斧の攻撃は皮の盾で防ぎそのまま反撃をする。


そしてあっという間に3匹のゴブリンの討伐に成功をするもまだ半分残っている。


「これはマジでやばいな…」


シオンが小さな声で呟くがこれはゴブリンに襲われているから出た言葉ではなくこのゲーム全体に対しての発言であった。


だがそんな事を考えてはいてもゴブリンの動きは止まらない、残りの3匹は一斉にシオンに対して飛び込んでくるがシオンはそれを右に避けてそのまま反撃をしそのまま力業のごり押しで残りの2匹を倒すことに成功していた。


「そういや途中からゴブリンを一撃で倒せてたけどあれは何だったんだ?」


と一息をついていると目の前にはLEVELUP2→3の文字が目の前に現れている事に気が付いた。


「というかいつの間にかレベル2になってたんだな」


とレベルアップした事を確認すると同時にシオンはメニューを開き自分のステータスを確認していた。


シオン

Lv 3

HP 26

SP 8


力 7

体力 9

賢さ 8

精神 11

敏捷 13

運 5


残りSP 6


となっていた。


「この残りSPってなんだろう?普通に考えたらステータスに割り振れそうだけど」


と思いながらそのままメニュー画面のヘルプ項目を開いてSPについて調べてみるとこのゲームにはSPと表示される項目が大きく分けて2つある。


1つ目はステータスポイント…これはレベルアップ時に3ポイントずつ付与される、このポイントは1ポイントに付きステータスを1上げる事が出来る為自分の職業にあったステータスに割り振る事が出来る。


2つ目はスキルポイント…これはこのゲームに存在するスキルを使用する為に必要となるポイントでRPGゲームで馴染みのあるMPと同じ意味であるがこのゲームにおいては魔法と同じように武技と呼ばれる魔法に依存しないスキルも存在する為このゲームにおいてはスキルポイントとして表示されるのである。


と一通りSPについて学んだところでシオンはまだ窮地にも追いやられていない所から今後の為にSPの割り振りを後に回す事にした。


ゴブリンの群れを撃退したがまだ最初の町にすら着いてはいない。


このゲームのマップシステムは少し特殊で一度自分が言った場所など自動で更新していくシステムになっており行った事のない場所や離れた場所のマップは分からないのでマップを更新する方法は自分で開拓をするか他のプレイヤーが更新したマップを共有する2つの方法しかないのでリリース直後のこのゲームにおいては実質自分でマッピングするしか方法はない。


まだHPにも余裕のあるシオンはマッピングやLv上げなどを兼ねていろいろ散策をすることを選んだ。


まあHPがなくなったら自分の命がなくなるようなデスゲームじゃないからな、死んで覚えるゲームだってこの世には山ほどあるからな。


と無理に町などを探す必要もないと半ば諦め気味に冒険を続けるのだった。

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