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セブンスワールドオンライン ~7つの世界を繋ぐもの~  作者: 八雲 涼介
1章 【没落王国(アドリニア)と深緑の森(ディープフォレスト)】
2/6

【自称ゲーマー シオン】

子供の頃からどっぷりとゲームに明け暮れた青春を送っていた。


中学を参加が自由で実質帰宅部と化した文化部に入部をして学校が終わればゲームで高校もほとんどその生活は変わらずバイトをしていたくらいで社会人になってもゲームと共に過ごしている、そしてそれは今も変わらない。


いやむしろ今の方がもっとひどいのかもしれない…


VRゲームの登場から自称ゲーマーの彼のゲーム漬けは加速していった。


社会人である彼はそこそこ仕事に縛られて中々ゲームの出来ない日々が続いていたが【セブンスワールドオンライン】の発表は彼の中で希望の様に精神的な支柱となって仕事漬けの毎日を乗り切っていた。


そして残業と休日出勤の末1週間の有給休暇を勝ち取ることに成功した。


そしてリリースまで後1時間を切った頃【セブンスワールドオンライン】の起動準備にはいろうとしている、現行のVRゲームの機器はおでこやこめかみの辺りを1周して耳を覆うヘッドセットにアイガードというかなり軽量化のされている機器で正式名称は専門的で長い名称なので一般的にはVRギアと呼んでいる。


そして彼にはあまり関係ないがVRゲームを始めるにあたっていくつかの初期設定がありいくら技術が進歩しようとも本人の体は本人がよくわかっているもので体のすべてを指示されたようになぞったり動かしたりさせて自分の機器に自分の体をスキャニングの要領で体の情報を機器に覚えさせる必要がありそれが終了したら今度はVR空間での体の動かし方などの基本操作の練習プログラムが初回起動時に必ず実行される様になっているのだ。


だがいくつものVRゲームをプレイしてきた彼には既に縁のない話でVR空間での動きなどの微調整を行う為に基本アプリとしてインストールされている無機質な立方体の様な空間で体を動かしたり設定をいじっていると


ジリリ!ジリリ!


と目覚まし時計の様な音が流れてきた。


これは元々彼が設定していたアラームで現在の時刻は11時55分でこれはあらかじめ設定していたもので彼はこの無機質な立方体からログアウトをした。


そして目を覚ますとあらかじめ事前インストールをしていたメモリを差し込み再びVRギアを起動させると彼の目の前には3分24秒から1秒ずつ減っていくカウンターをゆっくり眺めている。


このカウンターが0になった時にちょうど12時となりゲームのリリース時間となる、今回のリリースは第一次リリースで日本限定でのリリースとなっている。


何故この様なリリース方式をとったのかは明白でリリース直後のアクセス集中によるサーバー過負荷を避ける為に初めは日本のみのリリースで数週間から1ヵ月以内に全世界リリースの展開が予定されているらしい。


だが日本に住む彼にはあまり関係のない話で間もなく【セブンスワールドオンライン】の世界への扉が開かれる事への期待しかない。


そうこうしている内にカウンターの数字は0になり目の前には『welcome to セブンスワールドオンライン』の文字が浮かび上がるとそのまま辺りが暗くなっていく。


そのまま暗くなった空間で目の前にウィンドウが現れ『あなたの名前を入力してください』のウィンドウの後に名前の入力を求められる。


空欄のウィンドウの下にはバーチャルキーボードが浮かび上がる。


彼はそのキーボードに『シオン』と入力をすると決定ボタンを押した。

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