表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セブンスワールドオンライン ~7つの世界を繋ぐもの~  作者: 八雲 涼介
1章 【没落王国(アドリニア)と深緑の森(ディープフォレスト)】
1/6

【セブンスワールドオンライン】

この世には様々な技術が存在する、そしてその技術は様々な娯楽として人々に根付いている。


その代表格として挙げられるものとしてゲームは欠かせないだろう、そしてゲームは歴史とともに大きな進化を遂げているがゲームをプレイする者達にとって大きな転換となったはVRシステムの登場であった。


VRシステムの登場とそれ以前のゲームの大まかな違いとしてはテレビ越しにコントローラーを操作する物と人の五感のすべてをゲームの世界で再現する事によりゲームの世界に自分が存在させすべての動作を自分の体を動かすかの様に操作するものがVRシステムでありこのVRシステムによりゲーム業界は爆発的な進化を遂げる。


だがVRゲームで登場したものの大半がスポーツゲームや育成ゲームなどの現実の世界でも行われている事の延長線上の様なゲームでRPGの様な王道のゲームは一切リリースをされてはいなかった。


その大きな理由としてはファンタジー世界に存在するようなモンスターのデザインをVRシステムに投入する事が技術的にあまりにも難題でありそれを解決させるには最低でも10年は必要とされていた。


だがそこにとある企業の天才と呼ばれるプログラマーの発表によりその常識は覆されるのであった。


その天才プログラマーの名前はおおとり 紅尚こうしょう、後に発表された事であったがVRシステムの完成も鳳 紅尚がいなければ何十年かかるとされていたのだが彼の存在が世界の技術レベルを数段階も上げた事は世界の周知でありその裏側には彼の生み出した技術を無条件で世界に開示したことでVRシステムが完成されたといわれている。


本来であるならばこのVRシステムだけで莫大な利益を生み出すことは間違いなかったがその基礎を作った鳳自身が一切の金銭や特許申請を行わなかった事で他のメーカーなどを暗黙の了解の様にお互いの技術を惜しげもなく交換したことにより完成に至ったという。


その鳳 紅尚が発表したものこそ後にVRゲームの祖と呼ばれることになるゲーム【セブンスワールドオンライ】である。


そして鳳はこのゲームの発表と共にネット上にとあるメッセージを残す。


『この【セブンスワールドオンライン】は私がVRシステムを創り出した際に生み出す事を決めていたタイトルです、私のすべての技術と情熱がここに注がれましたが生みの親としてこのゲームは私の子供の様なものでクリアを前提に作ってはおりません。


そしてこのゲームを初めてクリアした人がいるとすればそれは私の想像を超える人間なのでしょう、なので私はここに宣言しましょう。


この【セブンスワールドオンライン】を初クリアに賞金1億円を懸けましょう、私は願う…どうかこのメッセージを読んだものの中に私の想像を超える者がいる事を」


そしてこのメッセージは賛否両論分かれたが絶大なインパクトを残し発売まであと少し。


ここに一人の男性が今か今かと【セブンスワールドオンライン】のリリースを待っている。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ