9話
風雅「そうなんだ…」
カスミ「うん…あの担任の先生に…」
風雅「これ小型の集音器と一緒にカメラも付いてる。常時音声拾っているから」
カスミ「髪留めならあまり気にされないかもしれないです」
風雅「着けるのは明日からね。今日つけちゃうと変に身立っちゃう可能性があるから」
カスミ「わかった」
「それじゃここカスミわかるか?」
カスミ「あ…えっと」
「おいおい、優しいことはいいが、先生の話は聞い…」
風雅「X=3です」
「おおう…正解だ」
風雅「すみません、今解き方を教わっていたので」
「そ、そうか」
風雅「授業を止めてしまいすみませんでした」
「いや、わかってくれて嬉しいぞ」
カスミ「ありがと」
風雅「これ以上話していると怪しまれそうだから授業中は少し話すのよそうか」
―
「おい、カスミ。後でしょ…」
風雅「先生、すみません。カスミさんに学校内を案内してもらう約束をしているので。3時限目までには戻り
ますので」
「あ、ああ…それじゃタクミ手伝ってくれ」
風雅「行こう」
―
風雅「15分の休憩があってよかった。それじゃ言いづらいことは避けてもいいから今までにされたこと、言
われたことを教えてもらっていいかな?」
カスミ「これ全部言われたこと、されたこと全部携帯に書き記してあります」
風雅「これコピー取ってある?」
カスミ「いえ…」
風雅「それじゃこれコピーさせてもらっていいかな?あとはこのアプリ入れてもらえる?」
カスミ「これは?」
風雅「位置共有アプリ。何かあった時すぐ駆けつけられるから。仕事が終わったらすぐ消せるから」
カスミ「本当に君、同じ高校生?」
風雅「どう思う?」
カスミ「笑う顔は少し幼く見えるかな」