6話
カプリ「それじゃ、これで依頼は完了ということで」
「ええ、助かったわ。でも本当に大丈夫なんでしょうね?逮捕なんてされたり…」
リュード「大丈夫ですよ、工作班がその辺の処理はしっかり行ってくれております。なので帰省して実家でゆっくり休んで
ください」
「ああぁ…やっと私は解放される…依頼料は後で振り込んでおくわ。どうもありがとう」
リュード「それでは」
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カプリ「セクハラにパワハラ。強姦して殺人未遂まで行うなんざ、人のすることじゃねぇと思うんだがな…」
リュード「そんな男がのうのうと生きて自分がパワハラされたら復讐したいだなんて狂ってるよね」
カプリ「世の中腐りすぎているんだよな」
リュード「早く僕たちも動かなくていい時代にならないのかな」
カプリ「ならないだろうな。どんなことがあってもみんな仲良くはない。それこそ洗脳でもしない限りな」
リュード「洗脳ねぇ…」
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フーガ「あれ?ソディ?」
「ソディは休憩室で休んでいるよ」
フーガ「そっか。それじゃ僕もおやすみ」
「ああ、お疲れ様だったな。おやすみ」
―
リュード「へぇ…高校で自殺かぁ…」
カプリ「何がそうさせるのか…虚しくなるな」
フーガ「僕たちが居ても救えない命はたくさんあるからね…」
ソディ「この活動は堂々と宣伝できないからね」
リュード「それもまた運命なのかな」
カプリ「ったく…なんで人間はわざわざイジメなんか阿呆なことをするんだか」
リュード「ホルモンの関係とも言われるけど結局自制ができないお子様なんだよ。優越感を感じていたい子供なんだ。
その部分だけ増長して成長したのがパワハラ上司なのかもね」
フーガ「怒ったりすると優越感を感じるって言うしね」
ソディ「昔はあーだ、こーだ。お前たちは化石かって。お前らはいつを生きてるんだって」
リュード「無能が説教する人は偉いと思ってるだけだからね。お前のためを思ってって言っても結局自分のためだから
ね。僕たちのことを思うなら言葉じゃなくて行動で示して欲しいけど」
「そろそろ次の依頼の話をしてもいいか…?」