23話
リュード「わかっているんだけど…わかってはいるんだけど…」
カプリ「だよなぁ…」
フーガ「なかなか動けないよなぁ…」
「…」
カプリ「ソディの言ったことも間違いではないからな」
リュード「聞こえてたんだ…」
カプリ「多分、途中から…」
リュード「そっか…」
フーガ「こんなことが続くなら精神が壊れてもおかしくはない…」
カプリ「壊れていたと思っていたけど、壊れてはいなかった。多少なり人道からは離れたとしても人の子だっ
た…と言うことだったのかな」
リュード「これからどうする?」
カプリ「まだ壊された仇を返しきれてないからな…また道を踏み外すことに決めた」
フーガ「僕も…まだ困っている人を助けたい」
リュード「みんな強いな…」
カプリ「弱いから力を借りるしかないんだ。弱い力が集まってもできることなんて高が知れているからな…強
い力に縋ることしかできないんだ」
リュード「僕たちは弱い…」
カプリ「人の名を捨てた身…何もできない。あるのは死のみ。だったら強い力で弱い人間を救おう。それが
非人道的だったとしても…俺は弱者の味方でいたい」
フーガ「堕ちるならどこまでも…底なし沼。踠けば踠く程辛くなる」
リュード「それが僕らの選んだ道…」
カプリ「だったらどこまでも踠こうじゃないか…どうせ辛くなるならとことん…」
フーガ「これは僕とカプリが選んだ道。リュードは自分の道を選びなよ。考えれば第3の道も見えてくるかも
しれない」
リュード「そうだね…でもここで二人を見捨てるほど心は狭くないかな」
カプリ「死ぬ可能性もあるんだぞ」
リュード「一回死んでるからね…。今度は仲間がいるから大丈夫かな」
フーガ「リュード…」
男泣きが木霊する中、扉が開かれる。
ソディ「長いよ…全く。1時間も…」
フーガ「いつから…?」
ソディ「最初から」
カプリ「気づいてた?」
ソディ「もちろん」
ソディが指差した先には小型のカメラがあった。




