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逃げるは恥ではない。  作者: はりまる
19/24

19話

初日から酷いものだった。


まず先生からイジメはないという話だけはされていた。あったとしてもそれは戯れているだけ。


そういった話だったはずだ。


1日目。扉を開いてから悪臭。


みんなマスクをしている。窓際に集まりにおいを嗅がないようにしているんだろうか。


みんなの視線、匂いの発生源を見ると一人の生徒がいる。


机に伏し、体が小刻みに揺れている。


泣いているのだろうか。そして、この匂い…


排泄物か。


頬を噛み、耐える。


予鈴がなる。


席は窓側が用意されていたのがまだ救いだ。


しかし、机から動こうともしない。


一番後ろの席だから困る人はいないんだろうが…左右の人間は少なくとも人を見る目をしていない。


頬を噛みながら、教科書で翳し顔を隠す。


よくよく見てみると椅子の足と机の足、それと被害者の子の足と手が繋がれている。


中学生如きがよくもここまで残酷なことを考えられるのか。


泣く声も出せず、噛み殺して羞恥心諸々に蝕まれているんだろう。


先生が来て、やっと解放される。


誰も掃除をしたがらず、先生が掃除する。少しこれも異様な気がする。


匂いが抜けた頃には皆嬉々としている。


この状態を見て異常だと思わない方が異常では無いのだろうか…


そして休み時間…意外なことに女子に囲まれている。


ただ、その顔はどこか怪しげな…


何かを言われ、そのまま去っていく。


男の子の顔は慄いている。


あの震えようはすでに何をされるのかをわかっているのだろう。


そうして魔の食事時間が始まる。


久しぶりに給食というものを見た。


ただ、食べる気にはなれなかった。


彼の器には大量の虫。


これで戯れているだけなのか…?


先生も遊ぶなよとだけ言っている。


これがイジメでなくて何だと言うんだ?


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