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およそ一年ぶりに小説の連載を始めた底辺作者のぼやき

作者: もあい


 この一年くらい、仕事が忙しくてなかなか物を書く意欲がわかなかった。と、言い訳くさく始まるわけですが、要は底辺作者の愚痴ですね。


 久しぶりに投稿してみたら、なんとブクマがほとんどつかない。まあ、逆張りだし、スカッとジャパン的な話でもないし、序盤のくせに話の進みも遅いので致し方なし、とは思うけど。あ、『単に面白くないだけだろ』とかいう反論はかんべんな。それ、一番作者に刺さるやつだから。


 改めて、なろうで人に読んでもらうことの難しさを実感した。伊達にみなさん市場調査を怠って無いわけですなぁ。


 実際読んでもらうにあたって、流行りの物語の傾向に沿うのは当然として、タイトルやあらすじにもしっかりと気を使ってる。私、こんな物語なんですぅ、と内容が一目瞭然だ。なろうのタイトルは批判されることもあるし、実際特にハイファンタジーのタイトルは長ったらしくてなんじゃこりゃと思うけど、読んでもらうためにはしょうがないんだろうな。


 あとはやっぱり、物語の傾向か。私がなろうから離れるあたりの流行りは、たしか追放物と悪役令嬢だったと記憶しているけど、あまり変わらないのかな。まあ、追放物に『もう遅い』なんて文言は無かったと思うけど。


 これなぁ、一年前から感じてたんだけど、書くの難しいんだよなぁ。よくテンプレがあるからと言われるけど、そんなもんで話が書けたら苦労はしないんだよなぁ。


 書くにあたってぶち当たる最初の壁は主人公。強気でいくのか、弱気でいくのか、不当な評価の追放なのか、それとも追放によって真の力に目覚めるのか、主人公の追放される前の立ち位置はどこなのか。


 とまあ、考えることは多いですよ。んで、次に追放する側。思惑があって追放するのか、それとも見栄だとか嫉妬だとか、そんな感情を基に追放するのか。追放する側の立ち位置はどこにあるのか。


 たった二つの事柄だけでも、考えることは多い。とはいえ、それをしなきゃ物語にはならんので、いくつかの要素を取り合わせていくわけですよ。そうすると、次に邪魔になるんは自分の好みってわけですよ。


 私の場合、どうしても追放には理由が欲しい。だから、過去に下書きした物語だとか、今書いてる物語には追放される理由をつけた。例えば、追放する理由は、本当に追放されるものを思いやってのことだったとか、普通にやらかした自業自得だとか。


 んで、私の好みにはいわゆるスーパーヒーローが多分に入っていて、結構善性の人間を書いてしまう。


 結果、以前の下書きはこんな風になった。


 『実力不足に悩む主人公は、ある夜仲間が自分をパーティーから追放しようとしていることを知る。それも主人公のことを思いやり、あえて追放という形をとることで未練を断ち切れるようにするためだった。それを知った主人公は次の冒険を最後に、皆の迷惑にならないよう自分からパーティーを抜けようと考える』


 おお、面白そうだ……と感じる人は少ないんじゃないかな。この時点で、追放物につきものの、――悪辣とした敵は、しかし自分の行いによる自業自得で滅亡した。主人公はそんな連中のことなどどうでもよく、幸せに暮らしましたとさ――というスカッと要素が皆無だ。


 ついでにその下書きは最終的にはこーなった。


『最後の冒険で、主人公はパーティーをかばって命を落としてしまう。しかし、その先で主人公は最強と謳われた魔王の霊に憑依され、魔族として復活する。主人公はその力で困っている人や魔物を助け、いつかパーティーの仲間と肩を並べることを目標に旅を始める。一方で、主人公を失ったパーティーは、主人公の命を奪った魔物や魔族に対し、憎悪の炎を燃やすのだった』


 はいはい、いずれ主人公がパーティーと対立するんですね……って書けるかこんな壮大な話。そこにたどり着くまでにどれくらいの話数が必要なんだろ。そこまでにやる気が持つか怪しいし、やる気を維持する評価がつくかも怪しい。


 え、お前に魅力的なキャラを造ったり、面白い文章を書く腕が無いだけだろって? ……そーいうクリティカルヒットするやつは勘弁な。


 結局思うのは、書きたい話と読まれる話、それをすり合わせせにゃいけんってことですね。


 あとはそうだなぁ、たぶん多くの作者さんも感じてるだろうけど、読者の好み的には話の動かない日常話が受けるんだと思う。ある意味、最強や無双ってのは、その日常話をするための舞台装置なんだろうなと感じる。


 ま、私はせっかちなので、ガンガン話を進めちゃうんだけど。主人公無敵って作品はあんまり書いたことないし。


 ただ、完結させた別の小説での後悔の一つは、もっとほのぼの日常話を増やすべきだったかなってのがある。


 あー、話があちこちに飛んで収拾がつかなくなってるよ。


 まあ、私が言いたいのはただ一つ。随分と需要のない小説を書いてるけど、それでもブクマをつけてくれた人がいて嬉しかったってことかな。初心に帰った気分。


 そんな訳で、ダラダラとぼやいただけの話でした。

 お付き合いいただきありがとうございました。


 こんな起も承も転も結も無い愚痴に付き合っていただいた奇特な方は、奇特ついでに新連載「「もう遅い」されて全てを失ったおっさん、少女を拾う」も見てやってください。作品リンクの張り方忘れたので、作者名リンクからどうぞ。


 え、宣伝すんなって? ふふ、それもまた底辺作者の生きる道……!

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