表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の神様ライフ  作者: 星宮歌
第二章 異質な神界
124/132

第百二十四話 想いと覚悟

ブックマークや感想をありがとうございます。


だいぶ、ラストスパートっぽくはなってきてるので、できたらこのまま、しっかり更新したいところ!


それでは、どうぞ!

 私が、男神から女神へと転身したのには、当然、深い深い理由があります。純真を司るラルフを好きだった私は、あの日、偶然にもそれを知ってしまったのです。



「ラルフが、死んで、しまう……?」



 神という存在は、とても自由であり、不自由な存在です。何せ、その根源を満たせない状況が続けば、神としての力が消滅し、死を迎えるのですから。つまりは、純真を司るラルフは、その環境により心を歪められ、純真さを失い、消滅の危機にあったわけです。



「どうにか、しなきゃ……。俺は、ラルフに死んでほしくないっ」



 どんな手を尽くしてでも、私は、ラルフを失いたくはなかった。お母様にもお父様にも、それを相談した結果、出てきた結論は……。



「……多分、女というものへの忌避感をどうにかできれば持ち直すはずよ」



 お母様のそんな言葉。



「ラルフが信頼できる女性が居れば、それが一番じゃないかな?」



 お父様のその助言。


 それらを聞いて、私は決意しました。それならば、『俺』が『私』になれば良いのだと。幸い、お母様もお父様も、そんな『俺』の意見を否定しませんでした。お母様にご令嬢としての振る舞いを叩き込まれ、女神へ転身し、ラルフと会ったことによって、ラルフの力は安定することになったのです。つまりは、ラルフと同様に、私にとって、お母様もお父様も、かけがえのない存在というわけです。










「フィー、フィーっ、しっかりして!」


「っ、ラルフ……お母様が、お父様が……」



 お母様とお父様を引き離してしまえば何が起こるか。そんなの、二人を良く知る存在であれば、簡単に答えが出ます。二人は、お互いのことが何よりも大切で、引き離されたのであれば、その元凶を何としてでも潰しますし、必死に戻ろうとします。ただ、それが叶わない場合、それは二人の破滅を意味することとなります。



「いや、だ……。どうして、こんな……っ」


「フィー……大丈夫。まだ、時間はある。僕達で、この黒い大地を退ければ、きっと、ユレイラ様も、イリアス様も戻ってくるよ」



 ギュッと抱き締められて、私は一瞬、不安が和らぐのを感じます。



(あ、ぁ……やっぱり、ラルフは、私の唯一……)


「それに……例え、何があったとしても、僕は、フィーの手を離したりしないよ」



 不安は吹き飛び、私の胸には、強い力が宿ったように感じられます。



「ラルフ……。はい、私も、絶対に、ラルフの手を離したりしません」



 ラルフさえ居てくれるのであれば、きっと、私は無敵でいられる。そうして、私はようやく、巨大な障害となっている『黒』へと、目を向けました。

フィーちゃんが転身した理由も判明したことですし、そろそろ、解決を目指しますよ〜


それでは、また!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] デク……なんつったっけ?デク……ノボウしか出てきやしねぇ……orz……まぁイイかな、思い出せんでもワタシの世界はぐるぐる回っているのだし!←どうでも良いのでしょっぱい対応(非道(笑)) な…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ