表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の神様ライフ  作者: 星宮歌
第二章 異質な神界
121/132

第百二十一話 レレアと対談

ブックマークや感想をありがとうございます。


しばらく、忙殺されておりました(←グッタリ)


まぁ、まだまだ忙しいような気もしますが、とりあえずは更新!


それでは、どうぞ!

「レレア……」



 私が訪ねたのは、女子寮。その中の一室に、レレアの部屋が存在しており、現在、ゲームの神と洗脳の神を拘束している場所でもあります。



「フィオナちゃん、そちらは終わったんですね」


「はい、それで、レレアの方は……」


「終わりましたよ」



 ニコリと悲しそうに笑うレレアを前に、私は、レレアが全てを知ったのだと確信します。レレアの側には、デクノボウも一緒ですが、彼は茫然自失状態で、彼も全てを知ったのだろうも予想できました。



「ふふっ、最初は信じられませんでしたが、どうやら、世界は滅ぶようですね」



 悲しそうな表情ではあるものの、それでもさほど取り乱しているように見えないレレアですが、きっと、辛くないわけがありません。



「フィオナちゃんは泣いて良いのですよ? フィオナちゃんもそれを知って、辛かったでしょう?」



 ただ、レレアは世界の滅亡を嘆くよりも、私へ気遣いを見せてきました。それは、全く考えてもみなかった対応であり、しかし、どこか、レレアらしいとも思えます。



「問題ありません。私は、何が何でも世界の滅亡を食い止めるつもりですので。……ラルフも、レレアも、死なせはしません」


「っ……」



 そう宣言をすれば、レレアは大きく目を見開きます。きっと、レレアは私が上位世界に乗り込めるなどとは考えもしなかったのでしょう。いえ、もちろん、実際にそれが可能かどうかは不明ですが、それでも、今の私はどんな手を使ってでも上位世界に乗り込み、世界の滅亡を食い止めるつもりでした。



「……ろ」



 と、そんな時、今まで反応のなかったデクノボウが声をあげます。



「? なんですか?」


「できるわけないだろっ! 上位世界!? 何だよそれっ! 俺達こそが神として、世界に君臨する存在だったはずなのに、なんでそんなことになるんだよっ!!」


「上位世界に関しては遥か昔から存在していますよ。創世神様は、その上位世界から派遣された中間管理職らしいですし、それをとやかく言うのは無理ですね」


「っ、何だよっ、何なんだよ! 何でっ、上位世界とかいう世界の奴らのせいで、俺達の世界が滅ぶんだよっ!」


「何故と問われましても、それが上位世界だから、としか言えませんね。私達とて、人間にとっては上位世界の存在。私達の采配で、世界は簡単に滅亡してしまいます。今回はたまたま、私達の世界が下位に属しており、巻き込まれかけているというだけのことです」


「っ、何で、そんな淡々としてるんだよっ!! 滅ぶって、死ぬって……そんなの、ないだろっ」



 どうやら混乱している様子のデクノボウに、私は説明をしますが、納得まではできない模様。



「……ですから、私はそれを食い止めるために動くのです」


「フィオナちゃん、それは、簡単なことではない、でしょう? ……私に、何かできることはありますか?」



 デクノボウとの討論をしている間に、どういう心境の変化があったのか、レレアは私に協力すると言い出しました。ですから、私は……。



「何も、ありませんよ」



 綺麗に、レレアの申し出を断りました。

えっ?


ここで断るの?


と、どこからか声が聞こえてきそうです(笑)


それでは、また!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ