表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の神様ライフ  作者: 星宮歌
第二章 異質な神界
107/132

第百七話 嫌がらせの日々7(ピンク頭視点)

ブックマークや感想をありがとうございます。


……うぅむ、眠気が酷い。


それでは、どうそ!

「残念ながら、あの道具の言葉は事実ですよ」



 そう告げたのは、先程まで姿を消していたクゥガ。一応インテリ枠な攻略対象者だが、その攻略対象者がなぜか、私を批判する立場に回る。



「ど、どういうこと?」



 攻略対象者は、よほど好感度が下がらなければ敵に回ることはない。そういう設定で、私達はゲームを行っているのだ。それなのに……。



「今の魔法は、かつて、拷問が好きだった神が開発したものです。かの女神は、どんなに拷問が好きでも、日常的に拷問できないことに痺れを切らして、道具を拷問するという魔法を開発し……すぐに飽きてその魔法を公開しました」



 『待って、その女神、頭おかしい』とか、『何で飽きるの!? それで満足していれば良いじゃないっ』とかいう思いはあれど、何となく嫌な予感がする私は、口を挟むことなく話を聞く。



「公開された当初、面白半分にその魔法を用いる神は居ました。ですが、そんな神々もすぐに、その魔法に手を出さなくなりました。……あまりにも、道具達の悲鳴がリアル過ぎて。そして、暴露される情報がくだらないものであることが大半であるために」



 道具を拷問する魔法は、つい先程、目の前で見たばかりだ。だから、その魔法が存在することは認めるし、道具達の悲鳴がリアルなのも認める。ただ……。



(くだらないわけがない……)



 私が暴露されたのは、全ての計画を破綻させるような情報。だから、くだらないと切って捨てることはできなかった。



「そして、もう一つ、この道具への拷問魔法には特徴がありまして……道具は、主に関する情報だけは嘘を吐けないというものです」


「え……?」



 どういうことなのか、私は少しの間呆けて、直後、その意味を理解する。



『主はっ、自分さえ良ければ問題ないと考える神ですっ』


『あ、主は、男達からチヤホヤされたいビッチですっ』


『主はっ、実年齢は〇〇〇〇歳ですっ』



 背後で立て続けに響く私の暴露話。そして、それが嘘のつけないはずの道具から発せられているという事実に、頭の中が真っ白になる。



「……どうやら、私はあなたを見誤っていたようです。もう、友人としても接することはないかと思いますので、さようなら」


「っ、ま、待って! クゥガ!!」


「……なぁ、リエラ、俺達を弄ぶのは楽しかったか?」



 そんなの、楽しかったに決まっている。しかし、それを言うわけにはいかない。



「そ、そんな、私は、そんなつもりじゃ……」


『あ、主はっ、男を弄ぶことがとても大好きな悪女ですっ』



 ただ、狙ったかのように告げられた、道具達からの声で、脳筋枠の攻略対象者は悲しげな表情になる。



「そっか……なぁ、しばらく、俺、一人で考えるわ」


「そんなっ、私は、本当にこんなことっ……」



 どんなに引き止めようとしても、彼らが私を見る目には軽蔑と拒絶が含まれている。私は、それを正すことはできなかった。教室からどんどん人が居なくなって、最後には、私一人が取り残されていた。

眠すぎて、もうダメっぽいです、


残りの更新は、また明日以降で。


それでは、また!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] うんうん、そりゃあね?普段から3密な私物にはマル秘情報駄々漏れだわな( ̄▽ ̄;) 今使っているお道具を可愛がろう…きちんと使おう、最後まで!名前をつけてみちゃったりしてな!……あらやだポチ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ