表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界冒険者生活  作者: ノリ塩味
第三章
41/43

38話 ギンジ才能の片鱗

途中からルーチェ視点に移ります。

レックスロアを倒し急いでその場所から逃げたものの足の速い鳥系モンスターに追いつかれ追撃を受けながら逃げ回っている。


ダンリック「ルーチェこのままじゃどうしようもない迎え撃った方がいい」

ルーチェ「・・・・・・・詠唱が終わりました鳥は落とせますが後方から一匹かなりの速さで追ってきてるモンスターがいますね」

ダンリック「そいつは俺がやるギンジルーチェのカバーしてやって」

ギンジ「わかりました」

ルーチェ「では行きますよ!闇魔法{シャドウランス}光魔法{ホーリーランス}


光と闇の槍が無数に放たれドサドサと鳥が落ちてくる。大方は死んでいたが数匹息があるやつがいたのでキッチリトドメを刺した。こちらは早く終わったのでダンリックさんの方に向かおうとしたらダンリックさんがこっちに吹き飛んで来たのを体を使って抑えた。


ギンジ「ぐっうううぅぅぅ!ダンリックさん大丈夫ですか?」

ダンリック「ごめん助かったまさかあいつが追ってきてるとは思わなかった」

ルーチェ「ちょっとまずいですねミノタウロスですがそれよりも段違いの獰猛さと屈強さ感じます、恐らくハイミノタウロスですね今回は対象の1匹かどうかわかりませんが私達はそれなりに疲労してますしまずいかもしれません」


ルーチェさんがダンリックさんにヒーリングをかけながら前方で雄叫びを上げているモンスターに目を向ける。恐ろしいぐらい膨張した筋肉にノリシオさんがもってた斧を超えるであろう大きさの斧を2本持ち人を突き刺せるぐらいデカい角が2本生えた二足歩行の牛人モンスターA級最上位ハイミノタウロスが現れた。さっきから冷や汗がやばいあのレックスロアを受け止めた人が簡単に吹き飛ばされる力と俺らに追いつく速さに加えて頑丈そうな体正直逃げ出したい。二人は視線を逸らさず戦闘態勢を整えているが俺だけ体が震えて思うように動かない。


ダンリック「ギンジ早く構えろ来るぞ」

ギンジ「むっ無理です体が震えて・・・勝てないでしょあんなん!?逃げたほうがいいんじゃ」


正直今自分言ってる言葉が情けない言葉なのはわかる・・・けどさっきからあいつを見るだけで震えが止まらない。


ダンリック「おいおまえはあいつの攻撃を受けることは無いだろ」

ギンジ「えっそれはどういう?」

ダンリック「おれはもうあいつの攻撃をいくら受けても倒れん。あいつを全力で抑えてやる、いいから早く攻撃してアタッカーでしょ?」

ルーチェ「ですね私も怖いですがこの3人ならやれますよ」

ギンジ「えっええ・・・」


2人のこの自信過剰なところについていけない。まってくれないハイミノタウロスの突撃をダンリックさんが抑えてる間ルーチェさんから身体強化が何分持つか聞かれたのでMP的に一部分だけなら5分全開なら3分ぐらいと伝えたらうんうんと頷いてとんでもないことを言い始めた。


ルーチェ「ダンさん3分でキリをつけましょうか」

ダンリック「わかった」

ギンジ「いやっちょっ待ってください!俺は!」

ダンリック・ルーチェ「うるさい早くして(ください)」

ギンジ「あっハイ・・・」


すごい冷たい視線と発言をもらいこの人たちのほうが怖いとおもったら震えが止まった。身体強化を全力で使い3分で殺すと考えるとしたらさっきと同じで首だなほとんどの生物は頭を落とせば殺せるしこれに賭けるしかないそう思い身体強化を発動し大剣を構えたらルーチェさんからバフをもらった瞬間恐ろしい破壊衝動と自分から理性が失われていくのが感じ意識がなくなった。




ルーチェ「闇属性魔法{エンハンス・バーサーカー}」

ギンジ「ウウウ、ガアアアアアアアアアア!!!!」

ルーチェ「ふう、うまくいきましたね色々考えられてるようでしたしこの魔法を付与すればただの理性が崩壊し破壊衝動のみ残す最低妨害魔法ですが今はこうしてあげたほうがいいでしょう」


ダンさんにヒーリングを飛ばし思うがままに闇雲に大剣を振り回すギンジ君にエンハンス・パワーを掛けほほ笑む。しかし理性がなく背中を闇雲に切り刻んでいるがかなりの痛みがあるのかハイミノタウロスが悲鳴を上げている。ギンジ君の素のステータスの高さはまちがいなく同ランク帯の人たちを圧倒的に凌駕してますね。ハイミノタウロスが両戦斧をダンさんに叩きつけているが不屈の意志を発動しシールディングウィングで耐えている流石です。


ダンリック「ヌゥゥゥゥン!ルーチェえげつない。ギンジの攻撃こっちにもきてるぞおい!」

ルーチェ「がんばってくださいっ!」

ダンリック「おい」


銃でウィークネスバレットを背中に撃ち自身にエンハンス・パワーを掛けMPポーションを飲み強力な光魔法セイクリッドレイザーを銃に込める、銃に魔法を込め光輝きはじめたところで入れ替えで覚えた強力な戦技を放つ。


ルーチェ「ダンさん!巻き込みます全力で耐えて!戦技{エクシードブラスター}!」


銃口から光輝くビームがハイミノタウロスとダンさんを巻き込んだ、ダンさんからおいふざけ!まで聞こえそのまま聞こえなくなったがビームが消え始めたら両方ともひん死で生きている普通のエクシードブラスターじゃなく光魔法のセイクリッドレイザーを混ぜた攻撃なのですがそうですね・・・セイクリッドエクスブラスターと命名しましょうかこれを受けて耐えているダンさんとハイミノタウロスを見て半ば呆れますが。


ルーチェ「ギンジ君いけいけ!」

ダンリック「ギッギンジいけ・・・もう持たん・・・・」

ギンジ「ガアアアアアアア!戦技{スプリントエッジ}{フューリーブレイク}{ブレードアサルト}グガアアアアアア!!!」


理性なく戦技を闇雲に放ちブモアアアアアアアアアと悲鳴を上げているハイミノタウロスが斧を振り回そうとしたのをダンリックさんがリベンジカウンターで抑え私は追加でウィークネスバレットを腹に撃ち追撃に光魔法ホーリーランスを銃に込めハイミノタウロスの両手両足に打ち込んだ。足に槍が刺さり動けない間にぐるると言いながらスピリットセーブを使っていたギンジ君が動き出しトドメと言わんばかりに剣を上段に構え大剣が赤く輝いた。


ルーチェ「いっけえええええええ!」

ダンリック「いけ!ギンジ!」

ギンジ「ガアアアアアアアアアアア!戦技{フューリーブレイク}」


周囲がざわめくほどの闘気を纏った一撃がハイミノタウロスの体を真っ二つにした。ブモアアアアアアアアと一瞬悲鳴を上げた瞬間すぐになにも言わなくなり絶命したと同時にギンジ君が常時使っていた身体強化が切れ私が付与していたエンハンス・バーサーカーも切れ朦朧とした意識でやりましたよ俺・・・と言いながら倒れかけたギンジ君を体で支えた。


ルーチェ「がんばりましたね・・・・ギンジ君」

ダンリック「あーくそ死にかけた。おい!ルーチェおまえに殺されかけたぞ!」

ルーチェ「でもああしないと避けられたでしょ?」

ダンリック「あーたぶんそうかも。にしてもA級最上位か強かったな普通にミノタウロスぐらいだと思ってた」

ルーチェ「私もですよ少し舐めていましたね。ただギンジ君を連れて来たのは正解でした、才能があり素質もある人ですよ」

ダンリック「そうかもな。あの暴れまくりにはびびった」


ここら一帯がハイミノタウロスの縄張りだったのかモンスターの反応がない。さっきから二人で会話をしていても探知魔法を発動させているが反応はあるもののこちらには近づいてこないので丁度いいと思い私たちは大分消耗しているので今回は中央の扉に向かうのを諦め一度ダンジョンから出ることにした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ