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異世界冒険者生活  作者: ノリ塩味
第三章
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36話 初ワイバーン騎乗とエルフ領

鳥の鳴き声が聞こえ目が覚めた。いつもり少し遅いけど時間的にはまだ朝だろう。身支度を済ませ宿の店主に礼と部屋の鍵を渡し外へでた。恐らくもうセルベリーさんとチャルカさんはグンダールを離れたと思うのでハクリュウさんとノリシオさんに挨拶をしに店に向かう。


ギンジ「ハクリュウさんいますー?ってうお!?」


店の扉を開けたら横になって寝ているハクリュウさんとノリシオさんがいて毛布が掛けられていた。たぶんルーチェさんだろう武器の改良で徹夜したんじゃないかな?ハクリュウさんはすやすやと寝ているがノリシオさんは寝言が最悪だ。ロリロリ幼女まってくれ~と最低な寝言をしていたので口にタオルを突っ込んで黙らせてカウンターに置いてあった紙に感謝を告げる文を書き店をでた。

準備は昨日の内に済ませたし少し早いけどあとはワイバーンの厩舎に向かうだけだ。向かう前の出店で美味しそうな匂いのする何かの肉の串焼きを買い歩き食いをしながらだらだらと歩いてたらダンリックさんが高そうな宿屋からでてきた。


ギンジ「ムグムグこんにちは」

ダンリック「今から厩舎?俺も行くから行くか」

ギンジ「モグモグゴックンですね行きますか」


串焼きも食べ終わり二人で話をしながら厩舎に着いた。すでにルーチェさんがいてワイバーン2頭に鞍を付けて食事を与えていた。


ダンリック「俺のワイバーンまでごめん」

ルーチェ「こんにちはついでですし大丈夫です」

ギンジ「すげぇこれがワイバーンか」


目の前に青色と赤色のワイバーンが2頭エサを食べていた。ワイバーンは竜種ではあるけど最下級でモンスターとしてはC級ではある。ただ非常に好戦的で知性がなく上空から毒爪で攻撃してくるので空から打ち落とすことができないとめんどくさい。ただ大体のモンスターとはちがい調教スキルがなくとも卵から孵化させてしっかり育てれば誰にでも懐くらしく空を飛べるということもあり非常に重宝されている。ただ数が少ない上にモンスターであることには間違いないので貴族や王族又Bランク以上の傭兵冒険者しか扱いが許可されていない。ワイバーンは王都なら銀貨5枚でレンタルできるらしいが卵から育ててる人もいるらしい。この二人のワイバーンもほかの厩舎にいる黒いワイバーンとは色がちがうので卵から育てたんだろう。


ダンリック「俺のワイバーンよくわかったな」

ルーチェ「ダンさんの髪色赤髪ですしワイバーンの方から声を上げてくれたのでわかりましたよ」

ダンリック「そっか」

ギンジ「ワイバーンって育て方で色変わるんです?」

ルーチェ「ええ卵から育てると雛のワイバーンが最初にやることが親の血を少し舐めることなんですそれで親が自分を分かるように体の色を変えるんです」

ギンジ「なるほど」


それで二人の髪色に合わせてるのか。ん?それならルーチェさんの髪色的に黒になりそうなきもするけどまぁいいか。二人がワイバーンに騎乗し俺はどうすればと言おうとしたらルーチェさんから私のワイバーンにどうぞと言われそそくさと乗った。ルーチェさんの後ろの鞍に跨り備えてあった取っ手に手を添えた。後ろから女性特有のいい匂いがする・・・じゃない変態思想はやめようそう頭で切り替えたらワイバ-ンがギュアアアアア!と声を上げ翼を広げ羽ばたきどんどん上に上昇し飛んですごいスピードで飛翔した。


ギンジ「うおおおおおおおおすっげええええええ!」

ルーチェ「はじめは私もそうでした凄いですよね!」

ダンリック「俺のワイバーンのが早いから」


赤いワイバーンがこちらのワイバーンより早く飛び始めたのでルーチェさんが負けませんよ!と言いワイバーンに指示を出し上空でレースをし始めた。俺はうおおおおおおおおやべええええしか声がでなかったが二人は笑いながら空の旅を楽しんでいた。結局グンダールからエルフ領の国門まで1時間半で着いた。馬車や徒歩と比べると恐ろしいぐらい早く門前でワイバーンから降り二人がワイバーンにご苦労様と告げたら空を飛びどこかにいってしまった。


ダンリック「やっぱやっかいだなエルフ領。3王都ならそのまま直で王都にはいれるんだけどな」

ルーチェ「まぁ中立ですししかたないです」

ギンジ「ここがエルフ領ですか、なんというか門越しからでもわかるぐらい樹林地帯ですね」

ルーチェ「守衛に話をしますので少しまっててくださいね」


そういいエルフの守衛のもとに向かっていった。5分程たちルーチェさんが戻ってきてOKです行きましょうかと許可が下りたらしいので門を抜けエルフ領に入った。


ルーチェ「目的のダンジョンはここから近いのでダンジョン前で野営をしましょう」

ダンリック「わかった」

ギンジ「町とかないんです?」

ルーチェ「王都以外町なんてものエルフ領にないんですよ。集落ならその辺にあると思いますが宿なんてありませんしこちらを歓迎はしてくれないでしょうね」


なんつーかほんと閉鎖的な種族なんだな。ほとんどのエルフは自分の領に籠るらしくルーチェさんみたいに領をでて冒険者や傭兵になるということがほぼないらしい。活発的なエルフでも自分の領で騎士として使えたりする上に中立で閉鎖的であるため傭兵や冒険者ギルドなんてないらしい。

モンスターの気配もまったくなく森を3人で話ながら歩いている。ダンリックさんと俺は周りを警戒しているのだがルーチェさんだけなにも警戒せず笑ってる。


ルーチェ「やっぱり初めてここに入る人はみんな警戒しますよね」

ギンジ「ルーチェさんモンスター出てこないんですが?なんというか気配を感じない」

ダンリック「おかしいぞ」


ルーチェさんが笑いながら横に生い茂っていた木から実を取り齧りながら話してくれた。どうやらエルフ領は西側にしかモンスターがほぼいないらしい。ということは俺らはドワーフ領からきたから南と人族からの東に魔族からの北は完全に安全ということか。本当に変な領なんだなそしてさっきからルーチェさんがその辺に生えている木の実を取ってアイテムボックスにいれてたり食べてる好きなんだなぁ。


ルーチェ「まぁこの領も問題は抱えてはいますが・・・この問題は他種族に力を借りてないこの国の傲慢さが招いた結果なのでお二人には話す必要はないですかね」


そう呟いたがダンリックさんが理由を聞いてたがしゃべっても仕方のないことときっぱり言われてたので深くは聞かないようにしよう。






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