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異世界冒険者生活  作者: ノリ塩味
第二章
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エピソードルーチェ 戦争の邂逅

少し長いですごめんなさい

私の名はルーチェBランクの傭兵です。現在私は人間と魔族の領の狭間にあるサード峡谷で戦争に参加している。本音を言えば戦争にはあまり参加したくない人間魔族共にただ過去のいざこざと土地がほしいからという傭兵の私からしたらどうでもいい理由だからです。しかし王都に強制収集されて王命まで出されると王都を拠点にしている私としてはどうしようもできないのが事実ですし私以外の高ランク傭兵がまったく参加しないことに王が憤慨しているらしくクソ傭兵ギルドの幹部が責任転換しはじめなぜか私にとばっちりが来ると言う謎な事が起き始めたからです。


ルーチェ「隊長!周辺の見回りが終了いたしました!次は兵糧庫周辺の見回りにいこうと思うのですが・・・」


「うむっご苦労兵糧庫ならここを下に降り川周辺から北に寄って行けばいい見回りをしっかりとたのむぞ」


ハッと返事し崖を下り兵糧庫を燃やしに行く。なぜこんなことするのかと言うと現在魔族軍に単独潜入して兵糧庫とついでに将軍を数人殺ろうかなと考えています。ここら辺一帯を任されてるウォルフ将軍とアウグス将軍の隊を引かされれば傭兵部隊は用済みの様ですしさっさと殺して終わらせたい。


ルーチェ「さてとここが兵糧庫ですねとりあえず守衛を全員皆殺しにして火を付けましょうか」


アイテムボックスから銃を取り出し探知魔法を発動する中にいるのも含めて5人か・・・外に2人中に3人余裕ですね外の2匹を同時に撃てる直線状に位置を取り狙いを定める。


ルーチェ「この位置かな、ふぅ・・・無属性魔法{エンハンス・パワー}」


攻撃力強化魔法を付与し狙撃し2人の守衛の頭を貫通し即死させる、中の3人はまだ気づいておらず兵糧庫前まで近寄り火をつける。煙がどんどん沸き立ち中の3人が異変に気付きでてきた3人をシャムシールで闇討ちし食料をすべて燃やす。


ルーチェ「兵糧庫はこれで死んだしアウグス将軍には毒を贈呈したからあとはヴォルフ将軍ですね」


おそらく異変に気付いて駆けつけてくると思い五感を一時的に麻痺させる闇魔法ダークゾーンを兵糧をを包むように展開し、ヴォルフ将軍がきた瞬間発動させる。地雷魔法という魔法使いテクニックの一つ。あとは自身に闇魔法ハイディングをかけ再び銃を取り出し草陰に隠れた。この銃はとある文献に載っていたものを参考にしデモンバイコーンというモンスターの螺旋状になってる双角をベースにオリハルコンで恐らく組み立てたハクリュウ自慢の一品でトリガーを引くことで私のMPを消費し魔力の弾丸を放つ、これがあるからこそ私は後衛で戦える。探知にヴォルフが数十人引きつれ兵糧庫に到着した。


ヴォルフ「なんだこれは!見張りが誰もいないぞ!何をしていた!?」


怒鳴り声が聞こえ消火作業に入ろうとした所で設置していたダークゾーンを発動させた。


ヴォルフ「こっこれは!?何も見えん!?聞こえん!?なんだこれはああああああ!」


ルーチェ「さようなら将軍様」


ヴォルフの頭に照準を合わせ狙撃する。ヴォルフの頭に弾丸が貫通し即死した。残ったヴォルフの兵に光魔法ホーリーランスを撃ち殺す、一般的に光、闇、無属性は支援や自己強化、回復等のスキルしか使えないと思われがちだけど強力な攻撃魔法も数は少ないけど存在はする。狙撃と闇討ち正直胸糞悪い戦い方だとは思ってはいますが私が勝てれば何でもいい。


ルーチェ「大方の目標は終わりましたしそろそろ撤退でも・・・うん?探知に引っ掛かった一軍がいる煙が上がってますし気づかれるのは時間の問題だったけど早すぎる・・・・」


再び草陰に隠れこちらにくる一軍を確認する。数は100人程度先頭の黒い馬に乗っているのがたぶん将ですね。遠目で目視できるほどまで近づいて来たので先頭の将をじっくり確認する。


ルーチェ「Aランク最上位のスレイプニルホースに乗り黒い甲冑を着て背中に2本の大剣を背負ってる騎士・・・魔族軍騎士団長の黒騎士の二つ名を持つランバルドで間違いない。やばいやつがきましたね距離は離れているけどヘタに動いたら気づかれる可能性がある」


程なくランバルド率いる軍が兵糧庫に到着し消火とヴォルフの死体を確認している。危険だけどハイディングを掛けなおし草陰から離れ会話が聞こえるぐらいの距離まで接近する。


ランバルド「兵糧庫を焼かれアウグスに引き続きヴォルフも殺られている軍を預かる身として情けないことだ陛下に合わせる顔がない・・・」


ランバルド兵「手口からして暗殺なのは間違いありませんが将軍の方々が暗殺者如きにこうも簡単にやられるとは私は思えないのですが」


ランバルド「何れにせよ私がすぐに駆け付けた、恐らくまだこの辺にいるはずだ炙り出してくれる」


そういいランバルドが背中の剣二つを地面に置き魔法を唱え始めた・・・やばいと感じ即座に全力で逃げた。


ランバルド「炎魔法{フレアウェイブ}隠れてるネズミを炙り出せ!」


魔法の詠唱に気づき即座に逃げ出したが炎の衝撃波が広がり避けれそうになかったので無属性魔法のプロテクションを使い防いたが黒騎士に隠れていることがばれた。


ランバルド「貴様か我が軍の将を暗殺し兵糧庫を焼いたのは」


ルーチェ「バレちゃいましたかアウグス将軍も私の毒物を食べてくれたそうですしこのまま帰れればなと思ったのですチッ躊躇ないですね」


話の途中で槍を投げ地面に刺してた剣を引き抜きこちらに接近してくる。槍を躱し剣を取り出し黒騎士と斬り合う。黒騎士の大剣による豪快な振り回しをシャムシールの受け流しとソリッドステップで回避していく。攻勢に転じたいが2本の大剣を回避しただけでも強烈な風切り音と突風が巻き起こりこれを食らったら胴体が真っ二つになりそうな恐怖感がどんどん湧き出し回避するのが精いっぱいなのが現状。

数分ほど剣戟がつづいたがソリッドステップが切れ強引に攻勢に出ようと戦技コンバットスラストを使ったが片方の大剣に防がれ返しに剣の腹で鳩尾を殴られた少し吹き飛ばされた。


ランバルド「トドメだ炎闇複合!黒炎魔法{ダークフレイム}」


ルーチェ「黒い炎!?戦技{エバジョンロール}」


纏わりつくような黒い炎を無敵回避戦技で避けたが完全には避けれず右手が呪いを受けたように変色してしまい動かない。さらに黒騎士の兵が逃がさないように回りを囲っているため逃げるのも難しい・・・どうしたものか。


ランバルド「女ながら私とここまで斬り合える者がいるのは珍しいLV、ステータス差もあり職業も第3職業なのだろうが戦闘経験が豊富そうだ勘もいい、今投降すれば私の息子の従者となってもらいたいものだが」


ルーチェ「光魔法{キュアリジェネレイト}そうですねぇ私はまだ第3職業ですしあなたは第5職業でしょうか?ステータス差が開きすぎてまともに戦えそうもありませんし投降するのもありだとは思いますが・・・息子さんの従者となって人生を縛られるのが嫌なのでお断りしますね」


光魔法の状態異常回復魔法を使い腕を直していく、強力な呪いの類のようですぐには直らなさそうだ黒騎士と会話をしながら光魔法ディバインホライズンを気づかれないように詠唱していく。


ランバルド「そうか、残念だよ息子の良い手土産になると思ったのだがな、珍しい光魔法それに教会の大神官と同等の回復魔法まで使えるとはね」


ランバルド兵「将軍!ヴォルフ将軍とアウグス将軍の敵となります!討ち取り死体を辱めるべきだと思いますが」


あっちが言い争いをしている間に詠唱が完了したニヤッと笑ったのを黒騎士に見られすぐに気づきこちらに接近しようとしてきたが間に合った。


ルーチェ「遅い!光魔法{ディバインホライズン}」


まばゆい光が黒騎士と兵を飲み込み爆発する。その隙に全力で逃走し追手を振り払いアルデバラン軍傭兵部隊の野営地に戻ってきた。アルデバランの将軍に魔族の兵糧庫と将軍を仕留めたことを伝えその代償にケガをし戦場に出れないと訴え戦争からの離脱を言い渡され王都に戻ることになった。


ルーチェ「ふう、それにしてもあの黒騎士には勝てる気がしなかったあのスキルを使えばもう少しまともに戦えたとは思うけどそれでも勝てなかったかなぁ」


王都に戻りながらあの黒騎士との戦いを思い出していた。私にも奥の手があるけど代償に私自身どんどん化け物に近づいちゃうしと独り言を話しながら昔は完全な青色だった髪を触る。

王都に戻り長期契約している家に入りシャワーを浴びてお酒を飲んでリラックスしてたところ手紙がきてることに気が付き読んでみるとダンリックさんから笑いを誘ってるとしか思えない文章の手紙が大量にきて苦笑しながらエルフ領入領の準備を整えることにした、それにしても戦争から戻ってきてすぐダンジョンか・・・たまには休ませてほしい。















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