28話 鉱山突入前の準備
鉱山までの道中ボア等が襲ってきたがこのメンツなら特に問題もなく退けることができたハクリュウさんは高見の見物をしていた。分配に関しては6:4でハクリュウさんが6のほうであるなんかおかしくないですかね・・・?俺らはPTで4あの人はひとりで6だぞ強欲極まってるな・・・・まぁ制作依頼してるのはこっちだし鉱山は中を知っている人じゃないと道のりがわからないのであきらめた。
ハクリュウ「へーやるじゃんボアとはいえ全く手がかかってない魔法使いがいるならリザードも容易に倒せそうだし」
ハクリュウさんから賞賛の言葉を頂いた、どうやら鉱石を食いまくったリザードは剣や矢がまったく通らず武器が摩耗するだけらしい。そうなると今回はセルベリーさんの魔法だけが頼りになるわけだけどMP大丈夫なんだろうか?
ギンジ「セルベリーさんMP大丈夫そうです?」
セルベリー「ん?問題ないよっ私MP600ぐらいあるし、それに魔法はイメージ次第でMPの消費を抑えれるからねー同じ魔法使っても人によってMPの減りが変わったりするよーまぁいざとなったらサボるから大丈夫」
MP600!?おれの全MPに0一個たした数値かそれにしてもイメージか・・・そういえばルーチェさんが使ってた身体強化も俺みたいに全身に使ってたわけじゃなく一部分だけ上げてたりしてたのかな?そうじゃないとあの人ずっと探知魔法とか展開してたぞMP持つわけないだろ。
チャルカ「おい私も魔法使えるんだぞ!リザードなんか一撃で貫いてやるから見とけよ~」
セルベリーさんが苦笑しながら風魔法しか使えないじゃんと言っていた。なおノリシオさんは無属性魔法しか使えないがスキルの数が多いらしい。たしかにあの狂化はやばかったな理性は失ってたっぽいけどあの戦技連打は今でも覚えている。
スキルや魔法の話で盛り上がってたら鉱山に着いた、鉱山前ではテントやキャンプが貼ってあり複数の冒険者や傭兵それに王都の騎士団っぽいドワーフ達がいた。ここで休憩を取りつつ鉱山での陣形を話し合うことにした。一応前衛は俺とノリシオさんとハクリュウさんだがハクリュウさんは拳闘士という拳で戦う純粋なアタッカーらしく敵視戦技ももってないので俺かノリシオさんが壁役を行う必要がある。
ギンジ「俺かノリシオさんでしょうか?ノリシオさん敵視戦技もってます?」
ノリシオ「バトルクライでいいかな?」
あるならノリシオさんのほうがLVもステータスも上だし任せようかと思ったらハクリュウさんからストップが入った。
ハクリュウ「おいバトルクライって雄叫び上げてモンスターを引き寄せる戦技だろうがそんなもん洞窟で使ったら一斉に襲い掛かって来るだろうが考えろバカ」
と言われたので二人で落ち込みながら考え直した結果俺の挑発は引き付ける数こそ少ない物の数匹を確実に釣ることができタゲがぶれにくい敵視戦技なので俺が疑似タンク役をやることになった。探知が長時間使えるほど俺とノリシオさんはMPがないためノリシオさんが一番後方を守り俺が先導でハクリュウさんとチャルカさんがその次真ん中にセルベリーさんという形になった。
チャルカ「ギンジ~おまえ壁役できんのか?」
ギンジ「やったことはありませんが恐らく大丈夫だと思いますその辺のモンスターより強い人と戦いましたし」
ノリシオ「本当にすまないと思っている」
セルベリー「魔法思いっきりぶっ放すから巻き込んだらごめんね~」
洞窟の中なのでセルベリーさんは火魔法が使えないが氷と水と風があるから大丈夫といってたし、チャルカさんも奥の手があるといっていたので大丈夫そう。
セルベリー「ハクリュウさん拳闘士っていってましたけどリザード大丈夫なんです?」
ハクリュウ「心配しなくていい素材調達はいつも自分でやってるし硬いモンスターなんかさんざん経験してるさグラトニーリザードは素材としても優秀でね何度も狩ったことがある」
ハクリュウさんも問題は無さそうだけど問題は俺だな大丈夫とは言ったけど壁役なんてネトゲでフレンドとやったぐらいだからゲームとリアルで実際にやるのとは少しちがうしな。一応挑発は使ったこともあるので大丈夫だと思うがこのPTヒーラーがいないので各自ポーションで回復である、やばいと思ったので鉱山前の道具屋からポーションをたくさん買っといた。
鉱山内各場所でグラトニーリザードの討伐がされておりリザードが売買されていてマーケットみたいになっていた。ハクリュウさんもいってたがグラトニーリザードは食用としても武器防具等多種多様にわたって利用されることが多いため危険ではあるが稼ぎ時と考えてる冒険者や傭兵が多いらしいがザッと見た感じ全身がチタンやミスリルでできたリザードは見ないのでまだ討伐はされてなさそうだ。
ハクリュウ「じゃあ俺らも入るぞなんか見つけても俺に一言告げろ」
みんなで返事をし洞窟に入ることにした。