20話 ドワーフ領の町と賞金首
リーサスからドワーフの国境までモンスターが数回襲っただけで終わり三日ほどで国境にたどり着いた。門にいるちっこいおっさんならぬドワーフの守衛に冒険者の証明書をみせたら特になにもなく通ってよし!と言われ普通に通れた。さすがにまだグンダールまでもう三日ほどかかりそうなのでどこかで野営の準備かな?と思ったらリーサスよりも小さいけど町があった。看板に町名があり[ドワーフ領最北端の町ドタール]と書いてあった。
チャルカ「ラッキーひさしぶりにベッドで寝れそうじゃーん!」
セルベリー「そうだねぇ寝袋だとどうも寝つき悪るいし」
ギンジ「見張りする必要ないしたしかにいいですね」
というわけでさっそく町に入り宿を取り個別行動することにした。俺はこの町にも冒険者ギルドがあることがさっき通りがかった時に見つけたので中に入ることにしてみた。
ギンジ「おお割と人多いなほとんどドワーフの人だけど・・・うん?なんか揉め事か?」
冒険者ギルドの受付相談のところでドワーフの夫婦だろうか?それが複数人集まってかなりの罵声を受付嬢に浴びせていた。
「おい!いつになったらうちの娘は帰って来るんだ!これで一週間だぞ!」
「「うちの子もよ!!!」」
「娘はまだ6歳になったばかりなんだぞ!傭兵は当てにならんしおまえら冒険者もおなじなのか!」
かなりの人数に攻められて受付嬢が半泣きしていた。それを近くのイスに座りながら近くにいるドワーフの冒険者が浴びるように酒を飲んでいたので聞くことにしてみた。
ギンジ「すんませんここきたのはじめてなんすけどなんかあったんです?」
ドワーフ冒険者「ああん!?・・・・・ああ実はここ最近小さい子が攫われている事件が発生してんだ・・・・俺の娘も攫われちまった!なにもできねぇ自分が悔しくてしょうがねぇ!」
ギンジ「誰が攫ってるとか原因わかってるんです?」
ドワーフ冒険者「わかってんだよ!だが俺らじゃあいつに勝てねぇ、あのチラシを見ろ!もうこれ以上いいだろ!」
そういい不貞腐れながら張ってあるチラシに指を差し顔を伏せて寝始めたこれ以上聞くことが出来そうになかったのでチラシを見てみた。
[近隣の幼い女の子を攫って行く変態誘拐犯。討伐部隊を差し向けてるがことごとく返り討ちに合っている、ランクD冒険者複数人を打ち負かすその強さ故C級賞金首とする 討伐報酬金貨3枚]
ふーむ変態誘拐犯ねチラシ見た感じ対象はソロのようだしあの二人誘えば行けそう。報酬も山分けなら金貨一人一枚だし悪くないな・・・・急ぎの旅でもないし話してみるか。そう思いチラシを剥がし二人を探すことにした。
二人を探しながら町を詮索していると商店街のようなところで服とか化粧品をみて二人で話をしていた。女性専門店には入りにくいので少し待つことにした。・・・・・・・・・・・・・ウモオオオオオオオオ!やっぱ女性の買い物長いな!もう30分以上待ってるぞ!
チャルカ「あれ~?ギンジじゃんなんでこんなとこいんの?・・・・・・あっそっかぁそういう年頃だもんな」
ギンジ「いやちがいますよ!興味ないかと言われるとあれですけどちょっと話があってですね」
セルベリー「下着でもほしいの?悪いけど上げれないよ?」
ギンジ「いやだからそうじゃなくいい依頼があってですね・・・」
二人に説明した。そしたら二人共露骨にこの賞金首に嫌悪した。
チャルカ「やべぇなこいつ守備範囲狭いと言うより完全に頭おかしいやつやん」
セルベリー「幼い子ばっか狙って攫って最低な人だなぁ私が浄化しなければっ」
セルベリーとかいう人の浄化って言葉がこわかったが二人も乗り気なので明日の朝その誘拐犯が根城にしているという廃墟に向かうことになった。宿では個別で部屋を取っていたがとなりからキャイキャイ声が聞こえたので明日依頼なのに元気な二人だなぁと思いながら明日に備えて寝ることにした。