18話 報酬とルーチェとの別れ
最初だけルーチェ視点になりますのでご注意です
クリーチョム「さてでは今回討伐戦でとれたゴブリンの魔石なのですが・・・・すべてこちらに譲っていただきたい」
ビリー「それは穏やかじゃないねぇたしかに王都に援軍を頼んだのは事実だけど魔石をすべて譲渡とはおかしい話じゃないかな」
いきなりの突然な要求に私もビリーさんも困るのは当然、通常討伐戦の報酬は魔石と金を混ぜて参加者に渡すため分配に影響が出るしそれに参加もしてない王都の人間がこんなむちゃくちゃな要求をするのはおかしい。そう思ってたらクリーチョムがやれやれといった顔で紙をテーブルにだした
クリーチョム「あの場でこれを見せてもよかったのだがね・・・・我が王からの王命である!今すぐに魔石をすべて譲渡せよ!」
ビリー・ルーチェ「ハッ拝命いたしました!」
まさか王命が来るとは思わなかった・・・・おそらく王都でなにかあったのはまちがいない、王都の顧客の依頼だけ受けたらしばらく身を隠すか、どのみちエルフ領でダンリックさんの頼み事の件もあるし。
クリーチョム「ああそうだルーチェさん君には王都からの直接の依頼がある、くわしい内容は王都で話す、くれぐれも逃げようとは考えないことだ、これも王命であるよろしいな?」
ルーチェ「はぁ?・・・・ハッ拝命いたしました!」
くそっ王命王命それしか言えないんでしょうかこの猿本当死ねばいいのに暗殺でもされてください。
クリーチョム「よろしい、では私は王都に戻るこのような汚い町になどいられないのでね、魔石は我が部下に渡すように。では失礼」
そういい出て行ったあとビリーギルドマスターと二人でチッといいながら中指を立てた。とりあえず私の時間がないので報酬の分配の相談をし私の大宴会はなにもできずに終了しました・・・・・・死ね。
ルーチェさんとガチムチが居なくなった後もみんなで夜遅くまでバカ騒ぎしながら大宴会を楽しんだ。みんなが酔いつぶれてる中水しかのんでなかったダンリックさんが一心不乱でおにぎりを食ってたのが面白かった。
朝頭が痛いが起きてギルドに向かったみんなほぼほぼ揃っておりチャルカさんだけが頭痛そうにしてたが気にしないでおこう上の階からルーチェさんとガチムチが目にクマが出来ていた。
ガチムチ「さて我がイイ男♂達お待ちかねの報酬分配だ。まずひとつ注意点がある今回魔石はない全部金での報酬となる注意しておくように」
みんながは?なんでだよ!とか許さんぞ!とかいってた俺自身今戦技が{スラッシュ}と{挑発}しかないから魔石欲しかったんだけどな。チャルカさんとかダンリックさんは特に気にしてなかったまぁゴブの魔石じゃそこまでいい戦技はないのかもな。
ルーチェ「では貢献度だがダンリック貢献度一位、チャルカ・セルベリー2位ギンジ3位トップはこの4人にさせて頂きます。あとは第2、3PTが4位防衛に回ってくれた方が参加料となります」
チャルカさんがえええええゴブ大量に狩ったやん私がトップだろ!とかいってたがダンリックさんがチャルカさんに威圧しながら俺壁役やったしキングも大半は俺がHP削ったから俺の勝ちとイキっていた。チャルカさんがぐぬぬ・・・とかいってたのをセルベリーさんが諫めていた。俺としては3位にはいれたのがうれしかった、しかも金貨1枚もらったやったぜ。ちなみに1位が金貨3枚2位が金貨2枚参加料が銀貨3枚らしいこの差はでかい、みんなが金をもらってどこ飲みに行く?とか言ってたらルーチェさんがギルドから出て行きながら俺に手招きしていたので付いていくことにした。
ルーチェ「呼び出してごめんなさいまず魔石だけどハイッひとつだけ盗っておきましたキングの魔石だから恐らく悪くはない戦技が刻まれているはず」
ギンジ「えっありがとうございます、それにしてももう行かれるんですね昨日話してた顧客の人ですか?」
ルーチェ「ええ、まぁそれもありますがギンジ君・・・しばらく王都アルデバランには近づかない方がいいかもしれませんあの3人にも伝えてください」
え?わかりましたやっぱなんかあったんすねガチムチが険しい表情してたし、まぁ俺も武器にヒビはいってるからなぁと武器を見みせながら笑ったらルーチェさんがふむといいながら紙になにかを書き始めて見せて来た。
ルーチェ「私の知り合いに腕のいい職人がいます、少し性格がねじ曲がってますが悪い方ではないです、ドワーフ領王都グンダールのハクリュウという竜人を訪ねてみてくださいこの紹介状を見せればいろいろ相談に乗ってくれるかもしれません」
わかりましたドワーフ領行ってみたいと思いますそれといろいろありがとうございましたこの恩忘れませんと返事をした。そしたらルーチェさんがニコッと笑いながらでかいワイバーンに騎乗し楽しい時間でしたまたお会いしましょうとだけ言い飛び去ってしまった。
ギンジ「さてっいろいろあったけどまた頑張るかな!」
そう意気込みギルドに戻るのであった。
章分けたいと思いますのでここまでで1章とさせていただきます