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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第二節、五稜局編
80/81

80話 影星、改造を試みる。

さてさてさて、エコーさんと神代さんにLB3の設計図を貰ったので、早速取り掛かろうと思う。場所は銃器作製室の隅っちょにある作業台だ。


(えっと………まずは開くのかな?)


よく分からないけどまずは中を見なければいけない。めっちゃちっちゃい穴にドライバーを差し込んで回し外装を外す。中は………………


(グリップ部分は魔力吸収装置か)


このLB3はハンドガン型なだけで拳銃とは違う。リロードしたりしなくて良いし、ハンマーもない。セーフティも無いようだ。


魔力吸収装置の他に弾丸形成装置や弾丸発射機構、弾速制御装置などがある。見ると、魔石やレバーに魔法陣を書いて魔道具にしている。


(取り敢えず弄るのは弾丸形成装置で良いよね。魔道具だけど設計図読めばできる筈)



◆約六時間



改造は、成功しました。これが改良型LB3です。今後はLB3Cと呼ぶことにします。内容は、殺傷用ではなく捕縛用にしました。例えば、発射された魔弾が腕に当たるとすると、その奥にある筋肉や骨、神経へ衝撃が伝わり超振動が起こります。すると神経は感覚を麻痺しそこから先が動かせなくなります。そして同時に痛みが走ります。しかしこれには条件があります。まず第一に、生物へしか効きません。服や軽装なら問題ないと思いますが、鎧や金属などでは、衝撃が殺されそれだけが揺れることになります。


しかし捕縛と言っても、頭へ三発程撃てば死に至ります。一発で脳震盪が起こり、二発目でセカンドインパクト症候群になり、三発目ではあまりの痛さに気絶やショック死して終わりです。


(試したいけど駄目だよね…………)


何故か敬語を使ってしまったが気にしないでおこう。そして試すとは、実際に人に撃ってみるということだ。


「おぉ〜す」


と、神代さんが帰って来た。任務に行くと言っていたので、終わったのだろう。


「あれ?イネスまだいたのか」


「あ、はい。えっと……………」


「試し撃ちはしたか?やってないならそこでやってもいいぜ。あ、自分で改造して暴発しても取り替えはないだからな」


そういえば試し撃ちをしていなかった。あと神代さん、そんなこと要求しませんよ。見苦しすぎでしょそれ。


「………っ」


半身で構えて右手を伸ばす。そのまま狙い引き金を引くと、一直線に弾丸は的の中央へ吸い込まれていった。


「かなり速くなってるな」


適当に弾速制御装置や発射機構を弄っていたら速くなったのだ。適当っていっても設計図を見てちゃんとやったからね。


「ま、威力は知らないがそれなら牽制くらいには使えるだろ。じゃ、壊さないようにしろよ」


そう言って神代さんは自分のデスクに座って自分の作業を始めた。僕は邪魔だろうからさっさと退散しよう。




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