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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第一章 異世界の生活を楽しむ編
8/81

8話 人見知り、報酬を受け取る。

「シッ!!」


イネスが振った刀は、静かにヴェルウルフの首に吸い込まれる。余りの切れ味に、肉を断つ音すら聞こえない。それ程までに素晴らしい刀だった。


「あ。今ので……………最後だ」


今のできっちり10体目。これで取り敢えずはシルヴィから言われたらものは達成出来た。故に、やることがなくなってしまった。


「この刀って本当に凄いな」


何かというと如何せん切れ味が良過ぎるのだ。怖いくらいに良くて、自分の手が切れないか心配になるレベルで。それに鍔がないからもっと危ない。そして、気が付いてしまった。


「この刀って、まだ銘がないよね…………?」


それは結構大変な事だと思う。これから沢山の戦いを共に戦っていく相棒だ。出来る事なら銘をつけてやりたい。一人の剣士としてね?


「ん〜…………何が良いかな………………」


ここは自然に『鬼丸』や『斬刀』とかかな?それとも季節や天気、気象などの自然現象事か………はたまた月や太陽か。又は宝石や秘石か。もしくわ植物や生物か……………悩みまくった。 


「討伐終わった?イネス」


「……………ん?あぁシルヴィ。終わったよ」


シルヴィはついさっき終わったらしい。しかし僕もシルヴィ相手になら普通に話せる様になってきたな…………しめしめ。っと、今は銘決めだった。


「イネス?何考え事してるの?」


おぉ、一発で当てて見せるか……………


「この刀の銘だよ」


「銘?あぁ私は付けてないなぁ」


まぁ付けるのは人それぞれだから別に良い。

だがどうしてもしっくりくるものがないのだ。


「どういうものが良いの?」


「どういうもの?なんというか………………」


どういうものか…………スッキリした感じ?スッキリか…………よし、天気か月、植物の3つから何か選ぶことにする!


「いいもの………………あ!」


来たぞぉ!思いついた!思いついたぞ!!

これはこれに決定だ!もう変更なし!


「え?なになに?何思いついたの?」


「ふふん、それはね………………忍冬!」


我ながら天才的なセンスと才能だ!今のこと状態でこのカッチョイイ単語を思いつくとは!!


「ス、スイカズラ?何それ?」


「スイカズラ科の植物でお花だよ。

 冬場を耐え忍ぶ事から付いたんだ」


「そっか‥‥‥イネスが気に入ったなら

 それが良いと思うよ」


勿論気に入った!もうこれ以外あり得ない!

それくらいのレベルでしっくり来た。そしてなにより花言葉が良いのだ。


「っと、そろそろ戻ろっか?」


「あ、うんそうだね」



そして街のクエストカウンターにて、僕達が討伐したヴェルウルフの牙‥狼牙を置く。


「1、2、3、4………10。丁度10個ですね!」


では、と言って受付の女性はカウンターに硬貨の2,000リル分を置いた。


「これにてクエストは完了になります!

 お疲れ様でした、またお願いしますっ!」


女性受付は元気にお辞儀をした。

 




あ、そうそう忘れていた。忍冬の花言葉………………………それは、『愛の絆』

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