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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第二節、五稜局編
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78話 影星、プレゼントを貰う。

「おいおいそんな防具で大丈夫か?俺が何か見つけてきてやるよ。白革の胸当てでいいよな?」


といきなり水也さんに言われて早一週間。あの人は今洞窟探索の依頼を国から受けて探索、探検している。対人にも強いけど対魔物にもいけるクチらしい。


「おーっす。帰ったぜお前ら」


何を思ったのか黒の戦闘用コートのまま部隊室に入って来た。恐らく帰ってすぐ来てくれたんだろう。


「おかえり水也。それでどうしたの?」


綾桐が水也さんに聞いた。


「いやなに。イネスの防具ってちょっと不安だろ?だから俺からのプレゼントを届けにな」


プレゼント?僕に?水也さんが義理深いのは知っていたがここまでとは……………。水也さんマジ天使。略してMMT。


「ほらよ、前言ってた白革の胸当てだ。お前には必要ねぇかも知れねぇが…………軽いし丈夫だせ?」


確かに超防素材がコートに入っているので意味は無いかも知れないが…………こればかり、大切なのは気持ちだと思う。ありがたく受け取ろう。


「あ、ありがとうございます。水也さん」


「こちらこそだぜ。また模擬戦しような」


そう言って部隊室から出て行った。あれ?水也さんってこんなにカッコよかったっけ?僕が女性なら惚れてたかも…………いやそれはないか。


「珍しいわね、水也が贈り物なんて」


「確かに。イネスになにか感じたのかな?」


「まぁなんにせよ、貰ったんだし着てみれば?」


綾桐の言うとおり、今から模擬戦をしようと思って例の戦闘服の着替えていたので丁度いい。そう思い胸当てを着けてみた。


「………おぉ?」


締め付ける感じはあまりしない。それに重くも感じないのでかなり良いものなんだろう。あまり分厚くないので嵩張ることもないし、動きを制限することも無い。これは良いものを手に入れたな。


「似合ってるよイネス。大きさが合ってて良かったね」


確かに僕は体が細かったので心配だったが、水也さんはちゃんとやってくれたようだ。っていうか普通にカッコいい。濃い灰色のコートに上手くマッチしている感じだ。


「それじゃ!早速模擬戦やろっか!」


氷冴の元気な声が響き、僕たち六人は模擬戦室に向かった。



◆次の日



「ここが銃器作製室だよ。多分唯守さんかエコーさん。それか神代さんがいる筈だから、あいさつしなよ?」


氷冴に連れられて地下二階の銃器作製室の前にいた。っていうかなんで銃なんてあるんだろ?この世界の設定ぐちゃぐちゃだよね。


(………気にしたら負けか)


そう思い扉を三回ノックした。氷冴は帰ってしまったので、ここからは僕だけの戦いだ。味方は誰もいない。初対面の人と一対一はすなわち終わりを意味する。


「はいは〜い。あれ?イネスくんどしたの〜?」


「エコーさん。あの…………銃器のことを知るのは大事だよって氷冴が言ったので、その……………」


はい、出ました必殺技!人見知り発動!!


「あぁ〜なるほど〜!じゃあ丁度いいから早速入って!雅史が整備してるから見てってよ〜」


雅史とは二局『イクリプス』第一部隊の隊長である神代雅史さんのことだと思う。凄いらしいと水也さんが教えてくれた。


「し、失礼します…………」


お邪魔させてもらっている身として、最低限のことはしようと思う。中に入って見てみると、何やら難しい工具やら設計図やらが沢山あった。SFチックでカッコいい。


「………ん?エコー、その人誰?新人くん?」


「その通り!五局『サテライト』の一員だよ〜!この子に銃のいろいろを教えてあげて?」


初めて見た神代さんはボサボサした黒髪に茶色の目をした男性だった。普通にイケメンです羨ましい。


「あぁ〜綾桐がうるさかったな…………それで、こいつの名前は?オレの名前は神代雅史な」


「い、イネス・シルフィードです………」


差し出された手をおずおずと握った。水也さんに比べて手はそんなにゴツゴツしていない。


「おう、よろしくなイネス」


爽やかスマイルで言った。わぁこの人モテそうだなぁ……………そうっていうさ絶対モテるよね。ラノベ主人公タイプだよこの人。


「んじゃまぁ説明するぜ。この世界の銃は基本的に2つに大きく分類される。実弾銃と魔法銃だ。実弾の方は連射出来ないし重いしうるさい。だが威力や破壊力は魔法銃を大きく上回るぜ」


連射出来ないってことは単発………この時代ならマスケット銃やカービン銃とかだろうな。流石にライフルはないと信じたい。


「んで魔法銃は、自分の魔力で弾丸を作る銃だ。軽くて反動が少ないし、比較的静かだな。だが威力があまりない。牽制か威嚇にしか使えないんだよ。まぁそこは研究課題だな」


神代さんが手に取ったのはまさかのハンドガンだった。恐らく魔法銃だと思うが…………まさか実弾の方じゃないよね?


「これは拳銃型の魔法銃だ。他にカービン型があるが、こっちの方が有名だな」


そういえば街にいた警官?の人が持ってた気がする。実弾は玉を持ち運んだり一発ずつ装填する必要があったのだろう。


「実弾銃はこれだ。これは大型ので、小型のはこいつ」


手に取ったのは想像した通りこマスケット銃と、フリントロック式の銃だった。確かにこれはうるさいね。しかも重いし装填に時間がかかる。


「初心者には魔法銃がおすすめだな。実弾銃は扱いが難しいし、怪我するかも知れない」


挟んだり火傷とか暴発とかね。にしてもなんでこの時代に銃があるのかな?特殊な金属と木材でもあるのだろうか?


「あぁ雅史、あのゲームしないの〜?」


「ゲーム?…………あぁあれか」


エコーさんと神代は短く会話を回した。すると神代さんは拳銃型の魔法銃を一丁僕に渡した。


「…………?」


何をしたらいいか分からないでいると、神代さんが意地悪っぽく笑って言った。


「その銃であの的を当ててみな。三発撃って、一発でも当たったらそいつをやるよ」


………………え?くれるの?



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