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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第二節、五稜局編
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69話 影星、局員達と会う。(1)

一試合目が引き分けになったことに綾桐はまた激怒しニ試合目をやることになった。結局また引き分けになったがその時知らない人たちが模擬戦室に入って来た。ちなみに僕は狐状態の氷冴をシルヴィと一緒に撫でている。胡座をかいてと言われたので言われた通りにすると脚の上に乗ってきたのだ。可愛い。


「やっぱりここにいたの、水也」


「おぉサイス。どうしたんだ?」


その人はオレンジ色っぽい長い髪の毛で橙色の瞳をした人で、遠目から見ても顔立ちが整っている美人さんだった。服の上からでもスタイルがとても良く見え、手足などは戦闘員にしては細かった。


「どうしたもこうしたも無い、局長さんが呼んでるから探してた。速く行くよ水也」


随分サバサバした人の様で、この水也さんの扱いに慣れているみたいだ。


「おぉ分かった。っとサイス、新人に挨拶したらどうだ?先輩としての威厳もあるだろ?」


「……水也に威厳なんて言葉似合わない。私の名前はサイス・ベネディクト。第四学園の卒業生で最終序列は2位だったかな。よろしく」


第四学園卒業生ってことは魔導師か。それも2位となればかなりの使い手の筈だ。


「付け足すと二つ名は【分爆(ぶんばく)】って呼ばれてたんだぜ。由来は分割弾だっけか?」


「そうね。私としてはそんなに出来るとは思っていないんだけど…………なんでかしら?」


「いやお前は自分の実力を自覚した方が良いと思うぜ?サイスさんよぉ」


「さんは止めて。気持ち悪い」


「……………………」


水也さんはサイスさんに言われてしょんぼりしてしまった様だ。僕も気持ち悪いって言われたらしょんぼりするし仕方無いね。


「そんな事より速く行く。局長怒られるわ」


そう言うとサイスさんは模擬戦室から出て行った。そして残された水也さんはまだしょんぼりしていたが、またなと僕たちに声をかけてあの人の後を追った。


「………………」


だが僕はボケーッとしながらこの氷冴狐の頭を撫でてポンポンしている。可愛い。


「……………」


シルヴィも黙って尻尾を弄っている。なんかぴょんぴょんしていて可愛い。


「………あ、イネス。そろそろ時間」


唯守開発長が指定した時間まで残り十五分だ。僕的には残り十分の時に声を掛けようかなと思っていたところなのだが、まあ丁度良いだろう。


「ん、行こっか」


僕がそう言うと氷冴狐は膝から降りて人間の姿に戻った。そしてこの戻った後の数分間。それは氷冴にリアルケモミミが現れるのだ。ちゃんとした耳は付いているので、ガチのケモミミである。





「唯守さーん!来たよーっ!」


地上2階にある開発室へ入って開口一番に叫んだ。そしてその声を聞いて奥からまだ若い人が顔を覗かせた。彼こそが唯守慶彦さんだ。


「あぁ氷冴、一々叫ばないでくれ耳が痛い。君たちの端末は改良しておいた。それとそこにいる筈のリックス君から話があるそうだ」


「はいはーいエコーでーす」


するとまた角から今度は女性が入って来た。薄赤のセミロングでの茶眼の美人さんだった。さっきの口調や雰囲気からして結構フワフワした人の様だ。


「エコーさん、どうしたんですか?」


「氷冴たちの部隊に新しい人が入ったんでしょう?その人たちの…………ってまずは自己紹介を」


そう言うとこの人は咳払いをして息を吸った。


「わたしはエコー・リックス。ここの副開発室長兼技術長をやってるよ〜。よろしくみんな!」


「あ、唯守慶彦です。局長さんと同じ東側出身で一応開発室長やってます。よろしくお願いします」


二人は自己紹介をしてくれた。これは僕たちもするべきなのだろうか?


「わ、わたしは――――――」


「――――うぅん知ってるから大丈夫!シルヴィアちゃんとクレアちゃん、イヴちゃんにイネスくんでしょ?貴文から聞いてるよ〜!」


貴文っていうのは作戦責任者の影村貴文さんのことだろう。ってかなんで作戦責任者なんて役職があるのかな?僕が思うにもし作戦が失敗して責任を取らされたときに局長が取らなくて済む為だろうな。多分凪原さん優秀なんだろう。


「は、はい。よろしくおねがいします」


「うんうん!よろしくね〜!それと、さっそくだけどみんな服脱いで〜」



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