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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第二節、五稜局編
64/81

64話 紫刃、誕生した。

シルヴィはAさんに勝ったことによりポイントが19,893になり序列19位になった。っていうかポイント100%が勝敗によって移動するってことはこのAランク選手はかなり不安定見たいだね。一回でも負けたら一気に序列外だし。勝ち続けないといけないんだねぇ……………


「わたしって序列19位になったんだ……………」


「…………おめでとう?」


戦いがあまりにすぐ終わったのでシルヴィは実感が湧かない様だ。まぁ僕もそうだったしね。何か想像してたのと違うし。


「あ、うんありがとう…………帰ろっか?」


「そうだね」


結局僕たちは何事も無かったかのように寮へ向かって歩き始めた。





『速報!!序列19位の【曲嶄】アーフィル・モブリルが序列外のシルヴィア・インフォルトに敗北!インフォルトはポイント19,893で序列19位入り!二つ名は容姿と武器から【紫刃(しじん)】に決定!!』


もしかしたらと思って電子新聞を見るともうシルヴィの事が取り上げられていた。何でこんなに速いのかな?


「ねぇイネス、今日の課題…………何見てるの?」


シルヴィが僕の端末を覗いてきた。


「えっと……………え?紫刃!?わたしが!?」


「そうみたい、似合ってるよシルヴィ。あと今日の課題は算術の教科書9ページの問1と2」


「あ、うんありがとう……………じゃなくて!」


別に良いじゃん。多分紫ってのは紫色の髪の毛をしてるからかな?僕の影星よりはカッコいいと思う。


「うぅー………これかなり恥ずかしいよ………」


シルヴィが顔を真っ赤にして言った。え?誰この人めっちゃ可愛いんだけど?指示待ち人間の僕でも自分から守りたくなるレベル。


「わ、わたし課題やってくるねっ!」


カバンから教科書とノートと取り出し急いで部屋から出て行った。え?僕はやらなくていいのかって?授業中にやったに決まってるでしょ。


取り敢えず着替えようかと思いクローゼットに向かったら風が吹いてきた。そういえば窓空いてたと思い閉じようとすると………………


(……ん?クレア?何やってるんだろ)


クレアが知らない女子生徒に絡まれてた。女子の方がキーキー言ってるっぽい。女子生徒の口元に意識を集中させる。


『あなたイネス・シルフィードって男と一緒にいるでしょ?離れたほうが良いと思うよ?』


『なんでって………知らないの?あいつアラトレアさんにズルしたんだよ?』


『じゃあなんでアラトレアさんが負けたの?』


『そんなわけないじゃない。あのクソチビが勝てるわけない。あなたなら分かるでしょ?』


ということを言っている。クレアは向こうを向いているので分からないが前の決闘のことだろう。


お?あの女子生徒剣を抜いたぞ?なになに?


『ジョシーン・セイートはクレア・ウォルクスに決闘を申請します!』


おぉ?クレアと決闘するのか。でも僕の記憶が間違ってなければクレアってめっちゃ強かった筈なんだけど………………あ、始まった様だ。





結論から言うとクレアの圧勝だった。まず先輩は魔導武器であるレイピアをクレアに向けて魔法を放とうとした。それは中級の炎槍、炎の槍を飛ばす魔法だ。だが魔法陣を構築中だったレイピアを大鎌の形にした明月を当て弾き飛ばした。それにより攻撃手段を殆ど奪われ大きな隙ができた女子生徒に明月を杖に戻し雷属性魔法『霹靂』を発動させた。『霹靂』とは落雷に似た魔法攻撃だ。それは無防備なジョシーン・セイートに命中しパリンパリンとガラスが割れる音が二回響いた。だがまだ落雷は止まらず終いにはもう一度バリンっといった音がして女子生徒は気絶した。


そのままクレアは何事も無かったかのようにこちらを振り向き寮に向かってきた。すると、僕と目があった。クレアは少し口角を上げ微笑み、僕に少しだけ手を振った。その姿はとても先程あれほどまでの魔法を放った魔女ではなく、ただの可愛らしい女の子だった。



ジョシーン・セーイト………………












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