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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第二節、五稜局編
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59話 人見知り、A級になっちゃった。

『試合決着。勝者イネス・シルフィード。序列戦のルールに従ってジークス・アラトレアの所持ポイント全てが移動します。それに伴い、イネス・シルフィードの所持ポイントが27,653になり序列外から序列12位へ昇格になります』


魔法音声の声がこの第三アリーナに響き渡る。え?僕序列12位になっちゃったの?え?


「……………正直悔しいが、今言うと負け惜しみになってしまうだろう。だから、おめでとうシルフィード。俺はまたポイントゼロのランク外からやり直ことにする」


あぁ、序列外の他にもランク外って言い方も出来るんだね。僕もこれからランク外って言おうかな……………まぁ普通に序列外でいっか。


それにしてもアラトレア先輩って意外と素直なんだね。やっぱり根は良い人なんだ………………


「いえ、その……………僕も先輩から受け継いだ序列12位の座を汚さない様に頑張ります」


僕がそう言うと先輩は少しだけ笑って言った。


「お前は俺より強いんだぞ?その座を守るよりもっと上を目指したらどうだ?赤狐とかな」


そう言い残しアラトレア先輩は背を向けて寮に戻って行った。


「イネス!やったじゃん!」


「おめでとうイネス、凄いわね」


「凄かったぞイネス殿!いい試合だった!」


「凄いじゃんイネス!やっと僕に並んだ?」


「ふんっ、まぁこれくらいは出来なきゃね」


上からシルヴィ、クレア、イヴ、氷冴、水浪さんだ。っていうか最後褒めてないよね。別に良いけど。


「あ、ありがとうみんな……………」


ちょっと反応に困りながらも、みんなの祝福をかなり嬉しく思った。こんな時間が続けばいいなぁ。



一方蒲原淮里は………………



「なぁ榧雅、見たかよ今の」


「あぁ、あのイネス・シルフィード。かなり強いな。最後の抜刀術には驚かされた」


「そうですね。私の剣速と同じくらいかもしれません」


淮里は先程の戦いを見て、胸を打たれていた。


「すげぇ……………あんなにもすげぇ戦いが出来るのか!?俺もあんなふうになれんのかな!?」


「そ、それは淮里次第だが……………」


「なら絶対なってやる。それであいつを超えるんだ!あいつに出来るなら俺もできるはずだし、絶対に追い抜いてやるぜ!」


淮里はイネスを憧れよりライバルと位置づけ、その対抗心を自ら煽ったのだ。


「まぁなんだ、取り敢えず基礎訓練からだな。今のお前に奴と比べて勝ってることが1つもない」


「うぐっ。こ、これからやるんだよそれは!」


「私は彼のところに行ってきますね」


アストリア会長はイネスと話をするために彼のもとに向かった。







イネス達は小腹が空いたということで食堂にきている。なおイネスは試合前に食べたので今は食べていない。


「でも序列12位ってなんか実感ないよね」


「………そうなの?イネス」


シルヴィが抱いた疑問をクレアが投げかけてきた。え?なになに実感?そんなの無いよ多分。


「まだ分からない。けど学園生活は意外と変わらないのかも知れないね」


「それは違いますよ」


「……そうなんですか」


いきなり会長さんに話しかけられた。シルヴィは驚いているらしいがクレアは驚いていない。僕も近づいて来ているのが気配で分かったので落ち着いていた。


「えっと……………具体的には?」


「まず寮の部屋が変わります。今あなた方が使っている部屋を3か4倍くらい広くなりますよ」


おぉ?3から4倍?そんなにいる?結構広いよそれ。


「あと学費の免除もありますし、学園側から給料が貰えます。それに施設の優先利用権がありますし、なにより決闘が多くなりますね」


決闘?確かにそれはあるかも知れないね。ポイント半分くらい持ってかれたらCランクくらいになっちゃうしやだ。


「そんな話してましたね入学の時にも」


「おや?あの話を聞いていたのですか?珍しいかもしれないですよシルヴィアさん」


え?そうなの?結構覚えてるんだけど?


「まぁそれは良いとして、引っ越しの方をどうするか決めていただきますか?」


え?引っ越し?あぁさっきの寮部屋のことか。


「えっと…………引っ越しします」


「分かりました。あ、後そこの住人が許可すればそこに寝たり住み着くのも規則違反ではありませんよ。注意は受けるかもしれませんが」


会長さんのその言葉を聞いて三人は顔に笑顔が戻った。ってかなんで引っ越しするって言ったら急に嫌な顔になるの?


「明日には引っ越し作業を終わらせましょう。部屋は今までジークス・アラトレア君が使っていた部屋ですよ。荷造りやらを今日のうちに終わらせておいて下さいね」


そういうと会長さんは優雅に戻って行った。っていうかモデル歩きってこの世界にもあるんだね。いやただのお上品歩きかな?


「「イネス(殿)、そこ住んでいい(ですか)?」」


「………イネス、そこで暮らしても良い?」


三人揃ってそう言った。ただクレアはいつも通り悲しげな声だ。ってか住むの?まぁ別に良いけど。


「………良いけど」


「「ありがとう(ございます)!!」」


「………ありがとうイネス」


え?年頃の16歳で年頃の男女が同じ部屋で暮らすってやばくない?でもまぁこの世界に来て性欲がビックリするくらいないから大丈夫だよね。




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