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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第二節、五稜局編
51/81

51話 人見知り、話を聞く。

「さて!五稜館はこっちだよ!さぁしゅっぱーつ!!」


氷冴が拳を天に突き上げて気合を入れた。まぁそれは良いとして五稜館ってどこにあるんだろうね。


「ねぇ氷冴、五稜館にいる隊員さん達ってどんな人が多いの?やっぱゴリゴリの人とか…………」


「うぅん全然。確かにゴリゴリ系の人もいるけどほとんどの人は優しくて良い人だから大丈夫だよ。それと男の人は細マッチョが多いかなぁ」


それとね、と言って氷冴は続けた。


「女性の戦闘員もいるからそんなに窮屈な思いはしなくて済むよ。うちって規則とか結構緩いし縛られることもないと思う。まぁ最低限のことはあるけどね」


へぇ〜もう性別とかあんまり関係ないんだね。ま、それは目の前にいる少女達を見れば一目瞭然か。


「あ、じゃあ五稜局って局員全員で何人くらいいるのかな?」


「えっと、非戦闘員が30人くらいで戦闘員が70から90人くらいかな?結構いるんだよね」


と言ってもあんまり強くない人とかも結構いるんだけど。と続けて言った。


「それで五稜局っていうのは具体的に何をするところなの?資料だけじゃよく分からなくて………」


「えっとねぇ………一番多いのは洞窟・迷宮調査かな。その中でも一般冒険者がいけない入れないところとか新しく発見された時の調査とか」


洞窟・迷宮っていうのは本でしか読んだことがないが、強い魔物がうようよいるらしい。


「それで2つ目が街の治安維持かな。一応治安部隊でもあるわけだし、殺傷沙汰になったら連絡が入るようになってるんだよ。うちの司令室にね」


やはり警察だけではテロなどに対処出来ないのだろう。ただ、前に見た警察は腰に警棒と銃をもってたんだけど?それも自動拳銃を。ここの世界線はどうなってるのかな?って思った。


「………あと、最近活発になってる反軍事団体、通称アスピアの監視と………………幹部の暗殺」


「………えっ?暗殺………?」


危険分子を早めに除去するのは当然のことだ。まぁどうせ政府からの依頼だろうし問題ないだろう。


「そう。あいつら、反軍事活動を掲げているのに、『人類の正義の為に!』って言って特定の地域から徴税したり、駐屯地を占拠したりしてるんだ。だから、それが行われる前に根源を断つってこと。まぁ、それをやるのはウチの中でもホントに特殊な人だけらしいから、関係ないんだけどね………」


つまり所属隊員が占拠された場所に乗り込むなんてことはないんだろう。


「そのせいで、色々と世界の裏を見るみたいなことになるかも知れないから……………無理には誘わないよ。自分の意思でやりたい人だけで良い」


歩く足を止め、僕たちの顔を見ながら言った。その声と顔にふざけている様子はなく、本気で言っているのだろう。するとみんなは少しだけ考え込んでから……………


「わたしは行く。その仕事だって誰かがやらないと行けないことなんでしょ?ならわたしもやってその人の負担を減らしたい」


ホントのシルヴィは、どこまでもお人好しだ。まぁ、それが彼女の良いところなんだが。


「………私も行くわ。強くなりたいから。強くならないといけないから」


クレアのその瞳にも、強い意志を感じた。


「私も行きます。この剣で、罪の無い人達を一人でも救いたいから」


と言って左腰に下げた青色の両手剣の、その青色と白色が混ざった柄を触った。


「僕も行くよ。そういう人達って、その………………カッコいいなって思うし」


他人の為に自らの命さえ投げ出せる。そんな彼らを人間として尊重する。自分とは真反対の人間なのだから。


「………そっか、君たちの決意は分かった。でもまだ最終決定じゃないし、今日の見学でしっかりと後悔がない選択をしてね」


そういう彼女……柊木氷冴は、どこか悲しそうな雰囲気を出していた。

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