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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第一章 異世界の生活を楽しむ編
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5話 人見知り、受注する。

「じゃあこれをカウンターに持っていきましょうか。一緒に受けるのよね?」


「は、はい………お願いします」


アイさんがクエストカウンターに歩いて行くので僕もその後を追う。というか歩くの速くない?


「すいません。これ受けに来ました」


と言ってカウンターに先程の紙を置いた。

すると、受付の人が…………………


「はいっ!このクエストの受注ですね!注意事項などは特にありませんが……………」


と言って僕の顔を見て来た。何か付いてる?


「えっと…………この人は大丈夫ですか?」


「………まぁ大丈夫な筈です。死ぬようなことにはさせないので大丈夫ですよ」


とアイさんが返した。というか死ぬ?僕ってこのクエストで死ぬかもしれないの?


「し、死ぬ………?」


「………まぁ、心配されても無理はないね」


無理はないっ!?そんなに危険ってこと!?

流石に転生初日に死ぬわけには……………


「貴方、そこの窓で自分を見てみなさいよ……」


窓?あ、そういえば自分の容姿や体格をまだ確認してなかったな。体格次第で戦い方を変えなければいけないので慌てて窓の前に移動する。するとそこには……………………


「え?ちょ、え…………?」


長くも短くもない綺麗な銀髪に、紫色の目をした男の娘がいた。顔自体は整っているが、中性的な顔立ちなのでこれは男の娘と言えるだろう。というか身長が163cmしかないよこの娘。


だがこれは窓だ。つまり…………その男の娘とは、自分のことなのだ……………


「え?な、なんで………………?」


未だに信じ難く、頬あたりをスリスリ触る。前世では信じられないほどにくらいスベスベなのだ。まぁ自分の肌の事を言うのはキモいだけだが。


「なによその始めて見たみたいな顔は…………」


うん、正解だよアイさん………………

まさか神様が僕を男の娘にするなんて…………


「はいっ!クエストの受注完了しました。ここに指定数の討伐の証を持って来ることで、このクエストはクリアになります!」


元気にハキハキと明るく喋っている。だが、軸足の震えと脈拍、呼吸数から考えるとバリバリに緊張しているみたいだけど。


「ありがとう。それじゃあイネス、行くわよ」


「あ、はい」



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