46話 人見知り、提案される。
「それでは、昼食も終わったことですし私から伝えたい事を伝えますね」
あれからすぐに片付けて話を聞く準備をした。表情からして真面目な内容の様だ。
「まず、改めて入学試験の非礼をお詫びいたします。本当にすいませんでした」
と言って椅子に座りながら会長さんは頭を下げた。あんまり…………思うことはない。
「え?いやその…………はい」
どういう返事をするか分からないので何か言っておいた。すると会長は顔を上げた。
「責任者のツェルス先生から、貴方が言ったことを聞きました。本当に良いのですか?」
確か水に流してくれ………みたいなやつだったかな。あと額を直してって言った。
「は、はい……………」
ん?まてよ?この展開は図書室の本に書いてあったぞ?確かこんなときは………………
「えっと、気にしないで下さい。気にしてないですから…………?」
「そ、そうですか………寛大な心に感謝します」
それでは…………と会長がまた切り出した。
「今からの話は先程までの話とは関係ありません。これは提案なのですが…………………」
一拍間を開けて言った。
「サテライト部隊に入りませんか?」
サテライト部隊?それはなんぞ?
「……………?」
「あっ、サテライト部隊というのはこの第五学園を卒業された先輩や在学中の生徒が所属する、言わば特殊部隊のような物です」
ほっほぉーん…………え?なんで?
「えっと………………何故、ですか?」
っていうか最近人と話せるようになってきた気がする。指示待ち人間だった僕が…………あぁいや、指示待ちなのはあくまで行動だけか。
「貴方………と貴女達のステータスに才能を感じるからです。その才と能力をこの国の安全の為に使ってほしいんです」
貴女達?僕だけじゃないんだ……………
「………達って……いうのは…?」
「それはそこにいらっしゃるインフォルトさんとウォルクスさん、ディスリートさん達のことですよ。貴女達のステータスにも目を見張るものがありますからね」
そうなんだね。シルヴィが凄いのは分かってたけどやっぱりクレアとイヴも凄いんだ。
「サテライトのことはこの書類にまとめられています。ぜひ読んでください。了承して下さるのなら、またここに来てくださいね。昼食をここでとっても構いませんよ」
おぉ〜………あくまで自分たちに決めさせるってことか。まぁそうした方が責任問題とか楽だしね。
「わ、分かりました…………また来ます……」
「はい、お待ちしていますね」
会長さんは優しく微笑んだ。




