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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第一節、学園生活編
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42話 人見知り、男友達を作りたい。

「それはそうとイネス殿!私達が帰ってからもう3時間ちょっと経ってるじゃないですか!」


「本を読んでたからね。区切りをつけるタイミングが無くなっちゃって、結局全部読み終わった」


「そ、そうですか……………っと、今は6時過ぎですからそろそろ夕食の時間ですよ?早く着替えて下さいね」


「分かった、ちょっと待ってて」


着替えを持って寝室に入った。そこのクローゼットに変えの服や部屋着があるからだ。


あ、そうそうこの部屋はねぇ!二人部屋ってのは分かってると思うんだけど、1DKってやつなんだって。居間とダイニングキッチンがあるやつね。っとお着替え終わり!


「あっ、終わりましたか。では行きましょう?」


「オッケー」


一応火の確認をして部屋を出る。そして鍵を掛けたのを確認したら、二人並んで寮食堂に向かうのだ。


すると、食堂の入り口にシルヴィとクレアを見つけた。シルヴィが僕たちに気付いて、声をかけてくる。


「イネスとイヴもこれから晩御飯なんだね。一緒に食べない?」


「全然構いませんよ」


「僕も大丈夫」


提案に乗るとシルヴィは嬉しがるようにガッツポーズをした。


「やった!じゃあ早く料理決めよっ!」


と言って僕たち二人の服の袖を引っ張った。イヴはヤレヤレと言った感じで身を任せる。どうやらシルヴィとかなり仲良くなったみたい。流石シルヴィ!リア充恐るべし!!


「何にしようかなぁ…………」


「私はコーンスープとBセットで」


シルヴィは何を頼むか渋っているようだが、クレアはもう決まっている用ですぐ係のおばさんに言った。因みにセットっていうのはA.B.Cとあって、Aセットが白米+味噌汁+サラダ。Bセットは白米+サラダ。Cセットが味噌汁+サラダだ。


「それじゃあ私は野菜炒め定食をお願いします」


礼儀正しいのはイヴだ。その立ち振る舞いはまるで騎士だった。


「僕は味噌カツ定食を」


僕が頼んだのは味噌カツ定食だ。昨日はとんかつ定食を頼んだので今日は味噌カツだ。


「じゃ、じゃあ生姜焼き定食をお願いします」


悩んだシルヴィが最終的に頼んだのは生姜焼き定食だった。美味しいよね生姜焼き。あぁ考えると生姜焼き食べたくなっちゃったな…………明日の朝食べよ。


ご飯を注文すると左側の受け取りカウンターに移動する。そこで食料?を受け取って席に行くのだ。でもよくよく考えたら注文して1分かからないくらいで来るってどうなんだろ。考えたら負けかな?


「あいよ、コーンスープBと野菜炒め定食、味噌カツ定食と生姜焼き定食だ」


出された料理が乗っているトレイをもって邪魔にならないよう少し移動する。流石に立っては食べられないので空いている席を探す。


「あっ、みんな。あそこの六人席座ろうよ」


シルヴィが指差したのは奥の方のテーブルだった。特に異議もないのでそこに向かう皆に従って素直にそのテーブルに向かうことにした。


「さてと!それじゃあいただきます!」


「………いただきます」


「美味しそうだ…………いただきます…!」


「いただきます」


開食の挨拶を済ませるとまずすることはそう……………お茶を飲む。そして定食についている野菜サラダを食べる。太りにくくなるらしいよ?



数分間無言で食べ進めていると、隣から声を掛けられた。


「ここ、座っても良いかな?」


そう言われたのでその人の顔を見る。えっとこの人は僕たちと同じ1年3組の生徒だった筈だ。名前は確か…………


「………蒲原淮里?」


つい、思ったことが口に出てしまった。


「俺の名前を知ってるのか?」


「え?あ、いや………えっと……その…………」


知ってると言うか名乗ってたから聞いてると言った方が正しいと思う。そして発動!コミュ障!!


「ん?どうしたんだ?え〜っと………あ、名前知らないな………」


そりゃ名乗っないのだから当然だろう。


「っと、それより座っても良いか?」


「えっと…………良い、です」


よし!言い切った!!流石だね僕!


「あぁ、ありがとな」


と言って蒲原は僕の隣に座った。そして、彼の後ろにいた少女は僕の前にいるイヴの隣に座った。


「わ、私も失礼するぞ………」


その少女の名前は知らない。長い青髪に黒い目の少女だ。顔立ちは整ってて、普通に可愛いの部類に入るだろう。


「えっと、俺の名前は蒲原淮里(かんばらかいり)。それで彼女が高敷榧雅(たかしき かや)。よろしくな」


「高敷だ。よ、よろしく頼む」


この蒲原淮里って人、はっきり言ってかなりイケメンだ。身長は174.6cmもあり顔も良い。黒髪黒目で細マッチョ。顔もかなり整ってている。この人は絶対にモテるだろう。


(174.6…………僕と約10cmも差がある………!!)


因みに174.6ってのはさっき立ってる時に測った。背筋が良いから多分合ってると思う。


「シルヴィア・インフォルトだよ!よろしくね!それで…………」


「………クレア・ウォルクス」


「イヴ・ディスリートです。よろしくお願いします!」


3人がその二人に向かって挨拶してた。


「ほらイネス、挨拶しなよ?」


「………イネス・シルフィード。よろしく」


「あぁ、よろしく頼むな」


「う、うむ」


蒲原さんはリア充挨拶をして、高敷は返事をした。ん?今の高敷さんの返事うむって言った?それってもしかして、ツンデレ?ってやつ?今日読んだ本に書いてあった。


「えっと、蒲原くん………でいいかな?」


「あぁいや、気軽に淮里で良いぞ。榧雅も榧雅で良かったんだよな?」


「あぁ、問題ない」


「そ、それじゃあ淮里……くん」


「ん、なんだ?」


「そんなに食べるんだね」


「まぁね。俺燃費悪いからさ」


ハハハッと笑いながら言った。会話からすると悪い人じゃないみたいだね。


「っと、早く食べないと冷めちまうな………榧雅も早く………ってもう食ってるのか」


「ん?なんだ淮里。今食事中だぞ?」


「あ、あぁ。悪いな…………」


と言って蒲原さんもご飯………大盛り唐揚げ定食+ご飯山盛りを食べ始めた。よくそんなに食べれるね……………実は胃がブラックホールとか?


(つまらんな………静かに食べよ)


自分の思考に反省しながら、あまり冷たくなっていない味噌カツを口に運んだ。めっちゃ美味いっす。



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