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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第一節、学園生活編
37/81

37話 人見知り、空気っぽい。

「それで、彼は自分からはなにもしないの」


「ほほう?そうなんですか?」


睨み合っていたシルヴィとイヴだが、たったの数分で打ち解けていた。イヴが決死の覚悟でシルヴィに話しかけたからだ。


「そう!まさに指示待ち人間そのもの!」


「おぉ〜」


「………でもお願いとか言ったら最大限の努力をしてくれるのよ。まさに指示待ち人間の究極ね」


クレアもお話に参加している。究極の指示待ち人間?なにそれちょっとだけ格好いいじゃん。


「指示待ち人間ですかぁ。確かに私の言う事には全部従ってくれましたね…………」


「でしょ?指示とかお願いとかは聞いてくれるのに、自分からは殆ど何も言わないの。このままじゃ誰かに利用されちゃうよね。良いように」


「………確かに彼能力は高いものね」


「戦闘は強いですよね」


「いやぁそれだけじゃないんだよイヴちゃん!意外と頑張り屋さんなところとか、実は結構優しかったり……………何よりスペック高いし」


頑張り屋さんなのは自分に出来ることをしているだけですよ。別に照れ隠しなんかじゃないんだからね!!っていうツンデレを挟んでいくスタイル、どうもイネス・シルフィードです。


「あぁ…………強い上に優しくてかわいいなんて、絶対にモテますよねイネス殿……………」


「まぁ、それはそうだね………………」


実際シルヴィはイネスが街の女の子にそういう目で見られていたことを知っている。男子に見られていたこともあった。両方イネスは気付かなかったが。


「でもイネスは超絶鈍感だから大丈夫でしょ。恋愛とかあんまり興味なさそうだし。ね?イネス」


え?いきなり振るの?


「どうだろう…………興味ないっていうか、そういう関係になったことないから分かんない」


「そうなのですか?てっきりシルヴィアさんが彼女なんだとおもってました」


「え!?ちょ、ちょっとイヴちゃんったら………」


デレデレとして顔を赤くした。


「シルヴィとは友達。クレアと同じだよ」


「………そうね」


クレアも友達らしい。っていうか僕に言わせてみれば彼女より友達が欲しいかな。別れることがあんまりないし。遠慮しなくていいからね。


「イヴちゃんとは友達じゃないの?」


ふっ、友達はなるものじゃないんだよ!関わるうちになっているものだよ!って聞いたことある。


「まぁ私としてはイネス殿に任せますが……………」


「イヴちゃん、イネスはそういうのを他人に任せるんだよ。自分で決めた方が良いんじゃない?」


もう軽くdisってるよね。まぁ良いけど。


「そ、そうですか?じゃ、じゃあイネス殿とは友達兼ルームメイトですね!」


「………え?あ、うん」

 

ていうかルームメイトなのに友達じゃないって相当悲しいと思うんだけど。まぁ同居人がコミュ力高い人で良かった。


「それじゃそろそろ食堂行こっか?もうお腹空いちゃったよ…………」


「あれ?そういえばそんな時間ですね。遅刻すると不味いですし行きましょうか」


「………そうね」


初めての食堂。楽しみだなぁ…………!!



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