36話 人見知り、修羅場らしい。
「こ、ここに住むっ!?」
え?なにそれどいうこと?あのイネス殿と私が同じ部屋で生活するってこと!?そ、そんなの耐えられないよぉ………
「え、えっと…………その……………」
「あ!いえ!別に嫌じゃないんです!ただ、私みたいな人間と一緒に暮らしてくださるなんて恐れ多くて………………」
と、ここでイネス視点に戻る!
「い、いや……………………」
「あ、あの!私どうすれば……………!」
と、ここであることに気が付いた。僕は人見知りだ。そんな相手に敬語なんて使ってほしくない。
「えっと………まず、敬語を無くして…………」
「え?敬語を?い、いいんですか?」
そう言われたのでコクっと頷いた。
「で、では…………その、よろしく、イネス殿」
と言って右手を出してきた。これから同居人としてよろしくという意味だろう。
「う、うん…………よろしく」
その右手を握った。その手は、僕の手よりも温かいよえな気がした。
数十分後。
「ではイネス殿、私はこちらのベットを使う」
「あ、じゃあ僕はこっちか……………」
ベットはシングルベッド2つがあった。その下には収納がある。つまり、収納付きベッドってやつだろう。高いんだろうなぁ。
「それと、一応は年頃の男と女なのだし、細々なルールを決めておこう」
このイヴと言う少女、人に指示を出すのが得意なようだ。と言っても高いところで指示を出すだけの人ではなく、ちゃんと自分もやることはやる。恐らく、自分に余裕が出来たら他人を手伝える程、お人好しなんだろう。
「シャワーの時間や着替え、収納場所の区画分けなどやることは沢山だ!ちゃちゃっとやっていこう!」
この少女は、『今』を楽しんでいるんだろう。容姿はもちろんだが性格もお人好しで優しい。理想の女子と言えるだろう。僕はシルヴィの方が好きだけど。色々世話してくれたし。
「じゃあまず着替えの時間だけど――――――――」
結局この話し合いは数分で終わった。と言っても、イヴが提案して僕が全部許可したからだ。まぁ僕は荷物あんまりないし、宝の持ち腐れは避けたい。
「さてイネス殿、もう教室に行くか?」
「ん、そうだね…………」
それとこの数十分でだいぶ話せるようになりました。切っ掛けさえ掴めば行けるんだよねやっぱ。
ガチャッ!
イヴが玄関のドアを開けると、ダブってもう一つのドアが開く音がした。凄い偶然だな……………
「あ、あれ?」
ん?この声は………シルヴィ?
「えっと、お隣さん……ですよね?」
シルヴィはイヴに挨拶した。なんかいつもと口調が違うけどまぁ気にしないでおこう。
「はい、イヴ・ディスリートです。えっと………」
「わたしはシルヴィア・インフォルトっていいます。それで、もう一人の方がクレア・ウォルクスです」
自分とクレアの自己紹介をした。クレアが話すの苦手なことを配慮しているんだろう。と、そろそろ出ないといけないな。
「あ、イネス!」
「ん?イネス殿知り合い?」
知り合い?とは違う気がするな………友達?
「うん、友達。この国に来た時色々とお世話してくれたんだよ」
「そうなんだ……………」
………ん?なんで睨み合ってるの?ねぇちょっと?あれあれ?なんか悪いこと言ったかな?
「ねぇイネス、イヴさんに手出してないよね?」
「え?出してないけど……………」
えぇ………………なんでそんなに不機嫌なの………?




