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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第一節、学園生活編
31/81

31話 人見知り、推測する。

あれから結局決闘をすることになった。その噂はまたたく間に全校生徒へ伝わり、教師たちにも伝わってしまった様だ。


「あいつか。ビルマイク家に挑発したのは」


「勝てるわけねぇのになぁ……………」


「何か女の子を誑かしてるらしいぜ?」


「は?んだよそれクソ野郎だな………!」


と言う様に陰口を言われるようになった。まぁ挑発してないし誑かしてないんだけどね?


「イネス…………」


シルヴィが心配そうに言う。


「あ……と、ゴメンねシルヴィ。その……………巻き込んじゃったっていうか…………」


「え?あ……うぅん全然!わたし達は好きでイネスのところにいるわけだし、あの人達が間違っているんだよ」


「そ、そっか…………………」


だがそうは言っても他者からの意見が優先される状況だ。人前で土下座をした僕の意見など聞かないだろう。やっぱり土下座は不味かった………!!


「あ、イネス君。今いいですか?」


1年3組の担任、霜崎水脈が話しかけてきた。


「聞きましたよあの決闘のこと。本当にやるんですか?」


「え、えぇ………まぁ」


やるというよりやらせれると言ったほうが…………


「そうですか………本当は良くないですが貴方には伝えておきます。レーベル君の家はビルマイク家といって有名な貴族家なんです。ですが………その家はこの学校に寄付をしてくださっているんです……………」


あぁ………なるほど分かった。要するにもしレーベル君に何かあったら学校が困っちゃうよってことなんだろう。でも受けないとまた噂が流れる。これはどうしたものか………………


「先生。その噂ちゃんと聞いたんですよね?」


困っているとシルヴィが間に入って言った。きっと僕が人見知りってことを考慮して代わりに言ってくれたんだろう。シルヴィマジ天使、略してSMT。


「は、はい……まぁ。イネス君がレーベル君に挑発して、レーベル君は寛容だから決闘をしてやる………」


おぉ!?随分と膨らんでるね話が。決闘をしてやるって…………決闘だ!俺が勝ったらこの子達を解放しろ!って言われた覚えがあるけど。


「って言うと噂を聞いたんですけど…………」


霜崎教諭がそう言うと、シルヴィとクレアは静かに溜息を付いた。


「その噂、事実と異なっていますね」


「え!?そ、そうなんですか……!?」


この様子だと本当にその噂が流れているようだ。困ったねぇ。これからの学園生活に傷が残っちゃう。


「はい、実際は――――――――」


シルヴィはビルマイクと僕の会話を繰り返した。それを聞くと教諭は驚いたような顔になった。


「ふむ…………確認しますがイネス君は君達二人を騙してはいないんですね?」


「はい」


もちろん騙してなどいない。騙した覚えもないし騙すネタもない。


「ではレーベル君の勘違い………でしょうか?」


まぁそれが一番有力だろう。あの手の人は自分の感情に流されやすい直情的な人だ。勘違いじゃなければ何らかの感情に流されたんだろう。


「まぁそれが一番……なんというか…………」


シルヴィも歯切れが悪くなった。シルヴィはとても良い人だから人のことをあんまり悪く言えないのかもしれない。


「そうですか……………」


と言って教諭はビルマイクを見る。彼は女の子数人と仲良くお話している。数人の女子が一斉に話しかけているので返事しにくいようだが、顔はニコニコと笑顔そのものだった。


『あ……』


と、ここで教諭とシルヴィとクレアの声が重なった。その声は何かを気付いたのかな?


「なるほど…………」


教諭が呟いた。


「あぁ…………」


シルヴィも声を出した。


「そういう事ね」


クレアが納得した。


「えっと……………」


そこで困るのが僕、イネス君だ。何に納得したのかまったく検討もつかない。


「えっと………よく聞いてくださいねイネス君。要するにレーベル君は………その…………」


「女好き………ってやつ」


教諭が言いにくそうにすると、シルヴィがその後を言った。女好き?女の子が好きなの?え?別にそれって思春期男子としては普通じゃない?


「一人の女の子としてじゃなくて、沢山の女の子に囲まれるのが好きって言うか……………」


「つまり沢山の女に囲まれて興奮するのよ」


クレアも言った。沢山の女に囲まれて興奮する?じゃあつまり……………………


「あぁ!そういうことか……!」


理解出来たことが嬉しくてつい声が大きくなってしまった。だが良く分かった。ビルマイクは自分を囲んでる女の子達にシルヴィとクレアを迎えたいのだろう!


「そ、そういうこと…………」


「そっかぁ…………じゃあシルヴィとクレアが自分を相手にしてくれないのは僕に騙されているから。自分がこの子達にモテないのはおかしいしあり得ない事だ………ってことか」


なるほどよーく分かったぞビルマイクよ!まぁ気持ちは分かるよ。だってシルヴィとクレア可愛いもん普通にかなり。


「さ、察しの良さは流石だねイネス…………」


「それは言い過ぎだと思うけど……………」


シルヴィが言ってから教諭も続いた。


「まぁ、レーベル・ビルマイクは自分がモテると勘違いしているって訳ね」


おぉ……………クレアさんの容赦無さ流石っす。マジパネェっす。

 

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