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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第二章 第一節、学園生活編
29/81

29話 人見知り、ワクワクする。

そうこうしていると鐘が鳴った。授業が開始される音だろう。僕達三人は席を立っていないので特に何もしなかったが、他の人は急いで席に着いた。そしてその間、僕達の座っている少し後ろめの席を更に後ろから睨んでいる人がいた。


「何か睨まれてるね」


「………えぇ、何故でしょうね」


二人も分からない様に戸惑っていた。まぁいきなり話しかけられ、その上ちょっと苛つく態度を取られたら睨みたくもなるんだろう。


「それでは授業を始めますよ〜!」


霜崎教諭の声が響いた。


「まずはさっきの授業の続きからですね!えっと……………序列が上がるとどうなるのか」


おぉ………さっきシルヴィとクレアが言ってたやつだ。流石に金を払うとかは無い………筈!


「まずは序列上位者について説明しますね。この学園の全学年450人中200人が序列入りです。その中で200〜101位までをDランク、100〜51位がCランク、50〜21位がBランク、20〜1位がAランクとされています」


ほほう、200位から1位までの順位を明確にして対抗心を煽っている訳か。そして200位以下は序列外ということだろう。


「200位以下の人は序列外と呼ばれています。そして序列入りの特典は、Dランクが学費の免除、Cランクが学費免除と月々の給料の支給。Bランクが学費免除と給料、訓練所や運動場などの学校施設の優先使用権。Aランクが学費免除と給料、施設優先使用権、個室のグレードアップ………などがあります」


なんか歯切れ悪いなぁ。そこまて完璧には覚えていないのだろう。


「あ!あと月々のお給料はランクによって変わります!なので序列を上げるとちょっとリッチな学園生活を送れるかも知れないですねっ!」


まぁ確かにお金が余るだろうからね。少しばかり贅沢をする………というのも面白いかも知れない。


「ですが、Dランク以上の生徒は序列戦というもので指名された場合、原則全てに参加するっていう義務が発生します。あ、序列外生徒と参加できますよ」


義務?権利じゃなくて………?ていうか序列戦ってなに?決闘とは違うのかな。


「序列戦というのは第二か第四土曜日と日曜日に開催される学校主体のものです。決闘とは違い、ポイントが100%増減します」


つまり勝ったら大儲け、負けたら終わりということだろう。


「そしてそれを受けることが出来ないと無条件で敗北になります。ですがその週末に行われる序列戦は一回限りです。その日の午後は休息日となり、決闘や乱闘は禁止です」


殆ど絶対序列戦で指名されたら受けなければいけないということだろう。中々キツイですね……!!


「で!その原則というのはですね、同じ相手は3回までしか指名出来ない。自分の1つ前と後ろのランクの人までしか指名出来ない……などがありますね」


なるほど。つまり序列外の人がいきなり1位の人を指名することは出来ないということだ。いきなり新星が現れて情報がないまま戦いさせられるのは可哀想だから………だろうな。


「ではでは!次に決闘のルールを説明します!」


話なげーと思いながらもちゃんと耳を傾けて教諭の話を聞いた。中々聞きやすかった。


「と、こんな感じですかね…………第三層は壊れないと思いますけど衝撃などは弾きませんので、注意して下さいね。あ!あと序列戦でもこういう感じですから!」


おぉ…………前世の日本では暴力を用いたら法に触れてしまうがこの世界では立派な自己主張や自己表現などになっているそう。そして、一種のスポーツの様だ。気兼ねなくボコボコにする事が出来て、やられることもある世界なんて…………


「…………楽しみだな」


気付かないうちに呟いてしまった。



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