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天才剣士は異世界でも人見知り。  作者: 五輪 亮惟
第一章 異世界の生活を楽しむ編
21/81

21話 人見知り、救われる。

「死ねやぁぁぁあ!」


とても処刑をする者とは思えないような声を上げて忍冬を振り降ろした試験官長さん。その忍冬が僕の首に当たる瞬間………………………


「そこまでだ!」


と男の人の声が聞こえたと思ったら、魔法を発動するとき特有の魔力の流れがあった。そして、数瞬後には頭に掛かる足がなくなった。試験官長さんが吹っ飛んだのだ。


「君!大丈夫かい?怪我を治すから待ってくれ」


と言ってその人は魔法を使う為に僕の額の前に右手を翳した。なんの魔法だろ………治癒魔法かな?だが…………………………


「おい、おいおいおいシェルス先生よぉ…………今俺はこのクソガキの死刑を執行中なんだよ。邪魔すんじゃねぇ」


「それは出来ませんモルドール先生……………いえ、ディオス・モルドール」


ディオス・モルドール?そんな名前なんだ。


「出来ないだと?そいつは俺に不敬を働いたんだぞ?俺は貴族だ。不届き者を罰する事が出来るんだよ!お前ら下民とは違うんだ」


貴族?貴族制度なんてあるのかな?だとしたら随分と後進的だ。あんなものはいらないと思う。というかあんな腐っても教師だろ。そんなこといてて良いの?


「貴族制度は20年も前に無くなっている。今の君がやっていることは只の暴行か傷害行為だ」


本当にその通りだ。あとシルヴィを見てみなよ。怒りか悲しみで目に涙が溜まってるんだよ?まぁ耳まで赤くなってディオス?を睨んでいるから怒ってるんだろうけど。


「お前らはそう信じているかも知れないが、俺らモルドール家は永久に不滅だ!故に!今存在する唯一の貴族家と言える!」


おぉ……………面白いくらい捏造してるね。多分ディオスはそれを真剣に信じているのだろう。恐らく先代や祖先の言葉だな。


「ハァ………………取り敢えず君を警備隊に出す。まだ学園にすら入っていない人間を相手に、その様な事をする人間に教師は務まらないから」


「ま、待てよ!そんなことしたら収入はどうするんだ!?俺やモルドール家は金が必要なんだよ!」


「さぁね。唯一の貴族家なら沢山の貴族手当が貰えるんじゃないかな?私たちから徴収した税金を」


と言ってそのシェルス先生?の後ろにいた人達がディオスを連れて行った。少し抵抗したようだが、少し脅したら静かになってた。あれ皮肉だよね?


「君は、イネス君と言ったかな。今回の事は本当にすまなかった。完全にこちらの失態だ」


「いえ………そんなことない………です。僕があの人を刺激したのかも…………知れないし」


ふぅ〜………初対面の人になんとか伝えられた。やっと僕も人見知り卒業かもね。


「いや…………あいつはやり過ぎだと思う。土下座なんてさせた上に頭を踏みつけるなんて……………本当にすまない。この学園全職員を代表して謝罪する……!」


と言ってシェルス先生は頭を下げた。


「いえ、もう大丈夫です。それより、この額を治してくれませんか……………?」


「あ、あぁ!お安いご用だ!」


と言ってシェルス先生はまた額の前に右手を翳した。そして魔法が発動されると、額のギズギズする痛みがなくなっていた。


「あ、ありがとう…………ございます」


「いや、とんでもない……………ところで君、まだ試験は終わっていないのだろう?他の学園に掛け合って途中参加を……………」


「いえ………この学園に入ります。なので、今回のことは全て水に流してください。遠慮するとかも…………なしで」


おぉ…………今気付いたけど僕って夢中になればちゃんと話せるんだね。


「い、良いのかい?」


「はい………………よろしくお願いします」



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