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保護者同士の会話

館に保護された少女が深い眠りについた頃合いに、残りの仕事を終えた例の2人が戻ってくる。


「たっだいまー、今帰ったわよーー。」


2人がいる玄関に先程少女のお世話をした館の従者が現れる。


「しーーー、ですよーー主様ー、今寝ているんですからーー。」


「あっごめんねー、それでどう?あの子は?」


「はいー、ちょっと可哀想ですがー、意識をそらして回復に専念させましたー、あの様子ではー、状況の把握するのはー、酷ですからねー、ちゃんと食べてーすやすや寝てますよー。」


「確かにあの生きているのが不思議なくらい衰弱していたからね、暫くはこのまま安静にしといた方が良いわね。」


「そうですねー、私もーその方が良いと思いますー、それでーどうなんですー?あの子はー?」


「このまま私たちが保護することになったわ、下手に施設とか預けたら問題になるし、何より私の直感がそうした方が良いと叫ぶのよ。」


「そうですかー、ならお世話できるのですねー、なんかー妹ができたみたいでー、嬉しいのですー。それにーあの子絶対に美人になりますよー!」


「あら、奇遇ね私もそう思うわ。」


女性と従者が今寝ている少女の会話しているなか、沈黙していた男性が踵を返す。


「どうやら少女は大丈夫そうだな、では自分はこれで」


「え?、ホントに確認だけで来たの?今日は泊まっていきなさいな。」


「その言葉は有りがたいが、今日は一人になりたい。」


「そう、それは引き留められないわね、じゃあまたね。」


「ああ」


男性は館を後にする。


「あららー行ってしまいましたねー、大丈夫何でしょうか?」


「まぁ彼なら大丈夫でしょう、それよりもあの子の問題なのよね。」


主と従者は一旦落ち着くために談話室へと移動する。

従者の、のんびりしている雰囲気はあるがその動きは無駄がなく談話室への案内を見惚れるほどスムーズに行い、また主をリラックスするためのお茶を運ぶ姿は意識してみないと見落とすほどにこの場に溶け込んでいる。


見る人が見ればそれはただ者ではない事の証明でもあるが、この従者のほんわかしている雰囲気がそれを許さない。


「主様の言われたところをー、注意して見ましたがー、主様の予測通りー、後頭部に何か刻印がされてましたよー。ちなみにこれがその刻印の模写ですー。」


従者はまるで写真と遜色ない模写を主と呼ぶ女性に渡す。


「やはりね、あの下衆の連中、永久奴隷の刻印を刻むとかふざけるんじゃないわよ。」


「!それは酷いじゃあないですかー!、何でそんな酷い事ができるんですかー!」


「全くよ、人体実験でもエグいのに、万が一逆らえないようにこれを刻むなんて、ってこれ!よく見たらレベルが上がらない呪印まで描かれているわ!」


「!、あの子が可愛そうですー!何とかならないんですかー!」


「落ち着きなさい、奴隷の方は対処はできるわ、この呪印の方は明日知り合いに聞いてみるから。」


「助かるんですねー?助かるんですよねー?」


「ええ、だから今夜はあの子の側にいて先に寝なさい、大丈夫必ず良くなるから。」


「分かりましたー、主様先に失礼しまーす、おやすみなさーい。」


「ええ、おやすみなさい。」


従者は少女の寝室へ歩み、今この場にいるのは館の主のみである。


「さてと、今のうちに準備しないとね。」


主の一日はまだ長いようだ。




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