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[中学生]  作者: LEE
2/3

第2話『入学式(後編)』

  


   入学式が始まってから、30分。


   菜々美は座るのに飽きてきていた。


    あーー・・・早く終わんないかなーー・・


   菜々美は足を崩したくてたまらなかった。

   イスは普通の折りたたみイスなのだが、菜々美は足が届かないのだ。

   つま先だけ床につけているのは・・・キツかった・・・。


   「えー、次は校長先生のお話です」


   えっっ!!?マジかよ〜〜〜!!!


   菜々美は愕然としていた。


   そう、校長先生のお話・・・それは、子供の強敵なのだ。

   退屈でつまらなくて・・・あぁ・・



   「では、校長先生お願いします」


   司会の先生からマイクを受け取ったのは・・・



    ナ・ナマズ!!!??



   ステージに立ったのは・・ナマズのようなおじさんだった。


  

   っていうか・・・



    ち・ちっちぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!




    一年生全員はそう思ったに違いない。


    だって身長は・・・145cmといったところだろうか。

    

    ナマズ先生は、その、自分のつながった太い眉毛をぴクンと動かし言った。


    「入学おめでとう!!私は校長の、小野田太郎だ!!

     君たちが入学するのを心待ちにしていた・・・そう、新しいダイヤの輝き

     を持った君たちを!君たちの素晴らしい輝きを、才能を、見逃さぬよう

     全力を尽くし・・・磨き上げてみせる・・・!!」


    両手を広げ、天井を見上げながら言った。


    「君たちが楽しい中学校生活を送れるよう、協力する事を約束しよう」



    そう言って、小野田は教壇から降りて元の位置にもどって行った。



     な・長くなくてよかった。



    菜々美はほっとした。



    まあ、それからは・・・

    三年生と一緒に校歌を歌ったり、PTA会長の話だったりと・・・

    無事、入学式は終了した。


     


    教室に戻ってきた。


    ふと、教室を見回すと・・・



     仲のよかった友達は一人もいなかった。


    はア・・・菜々美は床を見てため息をつく。でも・・・


    これくらいでヘコむ菜々美ではない!!


    さっそく友達づくりだ!!


     菜々美はそう決心し、女の子たちの輪の中に突入していった・・・


  

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