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67 月刊アイドルプレス

 今年の夏にサニーダイヤモンドプロダクションからスカウトされデビューして以来、テレビにラジオにとひっぱりだこの新人アイドル・綾川チロリちゃん。今回はそんな彼女の最新水着グラビアと特選インタビューをお届けしよう。尋常ではないスピードでブレイクしつつあるチロリちゃんの魅力にとことん迫る! (撮影 十勝弘樹 インタビュアー 財前ひとみ)



『もっともっとたくさん仕事がしたいから、暇な気がしちゃうんだと思います』



 ――デビューして二ヶ月近くが経過したわけだけど、デビュー前と変わったことって何かある?

 チロリ「そうですね……。強いて言うなら、デビュー前より暇になりました」

 ――え? 暇になったの?

 チロリ「デビュー前は専門学校にも通ってましたし、週六日もアルバイトしてたんですよ。地獄でしたねー。その頃に比べたらだいぶ暇になりました」

 ――そうなんだー。でも、タレントとしての仕事もけっこう忙しくなってきたんじゃない?

 チロリ「確かに休みは少ないんですけど、あんまり忙しいって感じはしないんですよね。多分今の仕事が好きだから、もっともっとたくさん仕事がしたいから、暇な気がしちゃうんだと思います」

 ――タレントの仕事がまさに天職なわけだ。アルバイトは何をしてたの?

 チロリ「某安売りチェーン店で、品出しとかレジとかしてました。大変でしたよー。お客さんめちゃめちゃ多いのに、店員は二人だけしかいない時とかもしょっちゅうありました。勤務時間が終わる頃にはこんな顔になっちゃって(魂が抜けたような顔をする)」

 ――(笑)。そりゃあ大変だったろうね。じゃあ、今の仕事が終わった時はどんな顔になるの?

 チロリ「こんな感じ?(さっきより、やや幸福感のある魂の抜けたような顔をする。読者にお見せできないのが残念だ)」

 ――(笑)。とにかく充実してるわけだ。ところで話は変わるけど、十月もたくさん仕事を控えてるみたいだね。中でも楽しみなのが、月末の学園祭のお仕事だとか。

 チロリ「秀英大学の秀英祭です。事務所の先輩の内藤ちえ美ちゃんと滝田亜佐美ちゃんと三人で遊びに行かせていただきます。ステージでのトークだけじゃなくて、生徒さんと一緒に学園祭を回ったりもするんですよ」

 ――お隣の昭和院大学の学園祭も同日に行われて、毎年どっちが盛り上がるかって話題になるよね。この学園祭対決はすごく伝統的なもので、両大学の学園祭実行委員はすでに火花を散らしあってるだろうけど、チロリちゃんも意識してる?

 チロリ「そ、そうなんですか? それは初耳でした(苦笑)」

 ――おいおい(笑)。そんなんじゃダメだよ。実行委員の人は昭和院大学の学園祭に勝てると見込んでチロリちゃんを呼んだんだろうからさ」

 チロリ「き、緊張してきました。頑張ります!」



『歌手になるのは子供の頃からの夢でした』



 ――詳細はまだ決まってないらしいけど、来春には歌手デビューの予定もあるんだとか。

 チロリ「そうなんですよー! ついにきたーって感じですね」

 ――おお! なんかテンションが上がったね(笑)

 チロリ「歌手になるのは子供の頃からの夢でした。中学時代は卓球部で、高校時代はバトミントン部でしたけど、それは歌唱部がなかったからしかたなく入部しただけなんです」

 ――そっかー。歌には自信あるの?

 チロリ「先月はボイストレーニングに明け暮れていました。最初はピアノの伴奏だけで音をとるのがすごく難しかったんですけど、今ではアイドルの中でも五本の指に入る歌唱力の持ち主です」

 ――自分で言うなよ(笑)。

 チロリ「本当ですよー(笑)! ボイトレの講師の人にも褒めてもらいましたもん。ダンスのほうはまだまだですけど……。でも、いいんです。ダンスなんかいりません! 私はマイク片手にバラードを歌い上げる本格派な歌手になるんです」

 ――チロリちゃんは踊りながら、アップテンポな曲を歌ったほうが似合ってると思うんだけどな。

 チロリ「そんなことしたら、歌が息切れの音にしかならないと思います」

 ――(笑)。



『仕事が辛くなった時、女の子は恋にすがってしまうものなのですよ』



 ――いつも明るいチロリちゃんだけど、時には落ち込むことだってあるよね。

 チロリ「ありますね−。まだ仕事でも失敗してばかりなんで、いつも落ち込んでばかりいます。昨日もテレビで浮いたことばっか言っちゃって。私の発言全部カットで、私、出演してなかったことになりそうです」

 ――(笑)。そうゆう時はどうやって元気を取り戻すの?

 チロリ「うーん。音楽を聴いたり、インターネットしたり、漫画読んだり、食べたり、寝たり」

 ――恋をしたり?

 チロリ「そ、そうですねー。今は仕事でいっぱいいっぱいなので恋どころじゃないかもしれませんねー。でも、分かりません。仕事が辛くなった時、女の子は恋にすがってしまうものなのですよ」

 ――格言きたねー。今回のインタビューの見出しに使うよ(笑)。

 チロリ「ぜ、絶対やめてください! 恥ずかしいから」

 ――冗談冗談(やっぱり使っちゃいました。ゴメンねチロリちゃん)。でも実際そうかもしれないね。アイドルっていっても女の子だから、恋が仕事に与える良い影響っていうのも少なからずあるよね。

 チロリ「そいつは間違いないですね」

 ――そいつはって(笑)。あれー? ひょっとしてチロリちゃん、今恋してるの?

 チロリ「してませんしてません! 今は仕事でいっぱいいっぱいですよー! でも、そうですねー。してないってのは嘘かも。私のことを応援してくれるファンの人に恋しちゃってますからねー」

 ますますの活躍が期待される綾川チロリちゃん。今後も彼女から目が離せない。



 チロリちゃんファンに朗報だ! なんと今回はチロリちゃんの直筆サイン入り等身大ポスターを十名様にプレゼントしちゃうぞ。ご希望の方は以下の宛先まで。東京都港区南青山×−△、成岡出版社内、月刊アイドルプレス編集部『十一月号読者プレゼント』係まで。〆切は十一月二十日(当日消印有効)。当選者の発表は新春一月号にて。たくさんのご応募お待ちしております。


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