突然の変化
新作です。楽しんでください。
俺は普通の男子高校生だ。いや、正しくは普通"だった"だが…
五年ほど前に世界にダンジョンが出現した。最初は政府がダンジョンに入らないように制限していたがダンジョンには膨大な資源があることが分かり、15歳以上は誰でもダンジョンに入れるようになった。その資源とは魔石のことだ。魔物を倒すと手に入るもので魔石は、万能で様々な分野で使われている。
と、説明はこの辺にしておこう。
高校生になり、俺は一人暮らしを始めた。家は借家だ。家賃は安いが、一人で住むにはもったいないほど広い。この家に住みはじめて三週間ほど経った頃。夜中に地震が起きた。明日は休みということでゲームをしていた俺は、地震が結構大きかったこともありネットで震度がどれくらいか調べてみたが地震に関する情報はなかった。あれはなんだったのだろうか…特に気にせずそのまましばらくゲームをしていると眠くなってきた。水を飲んでから寝ようと思い冷蔵庫まで歩いて行く。リビングを通り、キッチンへと移動する。特に異常はなく自分の部屋で寝ようと扉を開けたはずだった…扉を少し開くと、ひんやりと俺の肌を冷たい空気が撫でた。部屋に入るだけなのにこんなに緊張したことがこれまでにあっただろうかというほど俺の心臓はドクンドクンと全力疾走の後のように脈打っている。俺は意を決して部屋に入った。その瞬間あり得ないものが俺の視界に写し出された………俺の部屋は無くなっていて中の壁や床が石造りのものになっている。その時、俺の脳内に声がした。
《『精神耐性:高 適応率99%』ダンジョンマスター適任者を確認…新規ダンジョンマスター登録を開始します。》
《登録が完了しました。今からあなたはダンジョンマスターです。》
俺は突然の出来事に驚いてすぐには声が出なかった。
次回もよろしくお願いします!!
更新は気分でします。