表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル推しガチャ 裏  作者: めんへらぽてとちゃん
織華と少納言
1/8

織華と少納言(1)




「はあ……成世様……可愛すぎてたまりませんわ……」


私は阿久間織華。

単刀直入に言おう。私は同じクラスの芋煮成世様に惚れている。

……勿論、恋愛的な意味でだ。


「どうにかしてお近づきになれないかしら……」


成世様は孤高の美少女であり、本物のお嬢様。

何とか彼女に近づきたいとお嬢様口調にしてみたりなんかしたが、私は所詮似非。偽物。

話しかけるなんて出来やしない。


せめて共通の趣味でもあれば話しかけやすいのだが……。


結局今日も私は彼女を見守るだけの日々を過ごした。














「……やった。これで明日はきっと話しかけられるわ」


最近ずっと成世様を見守っていたところ、彼女にはある趣味があることが分かった。


彼女はどうやら、ファンタジークロニクルというアプリゲームにハマっているらしい。

家が貧乏な為重課金は出来ないが……少しでも彼女と話すきっかけが欲しかった私はアプリをダウンロードした。


アプリゲームどころかゲームすら、生まれてこの方一度もやったことがないけれど……。

というかこのスマホ、割と古いけど対応機種に入っていただろうか……?




「良かった。起動できるみたいね。……あら?」


よく見るとタイトルがリアルファンタジークロニクル、となっている。

アップデートで名前が変更されたのだろうか?

そういうのはよくある話だと聞いた。


「まあ大丈夫よね」


最初のガチャは無料で引けるらしく、説明のままに私はガチャを回す。


……その時だった。





「きゃっ、やだ……!なんなのこれ!」


突然スマホが激しく輝き出し、どんどん熱くなっていく。


「ゲームの演出……!?や、やだ!熱い!」


もしかしたら機種が古過ぎたのかもしれない。

スマホの熱さに耐え切れず、私はスマホを落としてしまった。


ああ……!こんなことなら新しいのを買っておけば良かった……!!












……暫くすると光はどんどん収束していった。


そして、目の前にはいつの間にか一人の男が立っていたのだ。


「……!?」

「そうか。お前がボクを呼び出したんだな……」

「あ、あなた、誰……!?」

「ああ。挨拶が遅れたね。ボクは少納言。長いから『なぎ』って呼んでくれても……」

「へ、」

「……へ?」













「変態っ!!!!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ