珍問珍答シリーズ その18 「月食」を書いた時の三浦哲郎の気持ちを推測する
短編小説「月食」について、
「作者(三浦哲郎)は、今、どういう気持ちでいると思われるか」
という問題を出してみました。
それに対する解答の例を紹介します。
あの時にくらべたら、今はとても平和だ。この平和な状態がいつまでも続いてほしい。平和がとろんなにいいこと、すばらしいことかを考え、また、戦争がどんなにかなしいことで、多くの人々をかなしませるかを考えてほしい。戦争のない時代をつくろう。
戦争は絶対にあってはいけない、ということだと思う。何の関係もないひとたちをまきぞえにして、殺していくようなことを、ゆるしてはいけないと思っているだろう。
戦争のために多くの人々が死んで、多くの人々が不幸になって、そんな時代に生きていたので、今、この戦争のない時代になってよかったと思っていると思いました。大切な人がしんだりしないこの平和なときが、いつまでも続いてほしいと願っているんだと思いました。
「あんな悲惨なことは二度と繰り返してはいけない」「平和な世の中になって本当によかった」とか、戦争を自分が体験しているので、その恐ろしさを、いろんな人に理解してもらいたい。
戦争中は、たくさんの人が死んで、いろんな人たちが苦しんだけど、今は、日本はとても豊かになって、平和な暮らしをしている。これからもずっと平和であってほしいという考え。
生徒たちにも、作者の気持ちが、よく伝わっているようで…………。