表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界労働戦記☆スキル×レベル☆生産者ケンタ  作者: のきび
4章 守りたい者たちは誰なのか
49/65

神様は人間には無関心

 まず国作りに必要なのは人手だ。そこで豚を使うことにした。


 手に入れた豚にはすべてパラメーターがあり、それを調整することができた。

 その項目に豚人(トント)化と言うのがあり。それを選択すると知識を有する豚になった。


 それを1000体作り要所要所に配置した。


 これでこの国に立ち入るものは豚人(トント)と戦わなければいけなくなった。もちろんダンスバトルだが。


 ちなみに豚人(トント)が負けた場合、勝者には金貨が渡される。

 これが好評で近隣諸国からバトルに来る観光客が増えた。

 それにともない宿屋や娯楽施設を充実させた。


 さらに広大な土地を使い。100種に及ぶ作物を育て養豚等も行った。


 おかげでレベルが10になった。


 もちろんこの場所の正当な保有者であるベルマル王国とはもめたが。元々オークが跋扈しており全く使えなかった土地であることと現在もこの地域は戦争ができないと言うこともあり。金貨1億枚で買い取ることができた。


 もちろんローンである。


 それと俺は名前を変えた。指名手配されているからだ。指名手配されたものが王などしたらイメージが悪い。

 新しい名前は健太郎から”タ”を抜いて剣狼(ケンロウ)だ。


 みんなで決めたのだが、やはり”タ”は冷遇される。


 俺の”タ”大事にしてね。


 それと大事なのは伊四百型だ。


 丘の中に半分食い込んでいたので取り出せないかと思ったが。アイテムストレージに入れることができた。

 その際、中の備品や飛行機等も別に保存できた。


 これを飛行船に改造したらかっこいいと言う俺の発言を受けて絶賛飛行船に改造中だ。

 基本的に飛行船は生産職の飛行船技師と言うのが作るらしい。

 これを浮かせるために飛行船を四台買わされた。

 見た目が微妙なんだが、せっかく作ってくれたので文句は言えない。

 微妙なのはみんなのせいじゃなくて、この金属は鉄なのに固すぎて加工ができない。

 たぶん異世界転移で強化されたんだと思う。

 だから飛行船は船の転倒防止浮き(アウトリガー)のようになってしまった。


 そしてこれ伊四百に入ってた飛行機、名前が晴嵐(せいらん)

 かっこいい。翼が折り畳み式なのが素晴らしい。

 それとフロートが二つ付いていてエンジンが零戦みたいに大きく口を開けていなく流線型。

 これ飛ばしたいと思ったけど燃料がないので今のところただの飾りだ。


 まあ、レベルが上がったら試してみたいことがあるのでそれまでお預けだ。


(ケン)なにしてるんだ!?」

 シンミアが俺に抱きつき、肩に上ると俺と一緒に晴嵐(せいらん)を見る。

 洋服は伊400型潜水艦の中に入っていた水兵のセーラー服だ。

 これは普通に防御力が高いのだが、かわいいと言ってシンミアは進んで着ている。


「かっこいい、だろ」


「オレにくれよ、これ」


「ああ、そのつもりだよ。ただ今は動かせないから動かせるようになったらな」


「楽しみだな!」

「だな!」


 もちろんシンミアだけじゃなく俺も乗る予定だ。まあ、乗れるかは変化(・・)させた後だけどな。


「ケンロウさま、これが今月の報告書です」


 スヴィニヤーが、この国で起こるすべてのことや金の流れなどを一枚の紙に分かりやすく書いてくれる。

 マジ有能。なぜ同じ神なのに、こんなに残念なのかとかわいそうな人を見るような目でシンミアを見たら察したらしく叩かれた。


 最近全く緊箍児(きんこじ)パンツが発動しない。結構殴られるのだが……。まあ最初の頃のようにガチ叩きじゃないから”セーフ”判定でも出てるんだろう。


「近隣諸国に回復薬(低)++と(中)+が引く手あまただね」


「はい、やはり天使の軍団に備えて強化したいのでしょう、それに(中)+は部位欠損が治らないだけで、希少価値の回復薬(大)と遜色(そんしょく)ありませんからね、それと食料も売れているのが大きいですね」


 食料や薬草などの秘薬はスキル熟練どのおかげでサクサク作れる。穀物など五毛作、秘薬に至っては二十毛作できる予定だ。


「近隣諸国が軍備増強してるだけあって、報告書にあるようにチェス戦するための兵士が集まらないね」


 刻一刻と魔物が強くなっていく。あまり時間を空けないで五悪徳の王を倒したい。


「グランヘイム王国の天使の軍団からの猛攻を耐えてる国から兵士を募ってはどうでしょうか?」


「自軍の防衛で忙しいんじゃないかな?」


「はい、ですが食料や薬が不足してますので、私たちが定期的に物資を補充する契約をして恩を作ります。それで兵士の提供をこうのです」


「うまく行くかな」


「ダメだと言えば支援を打ち切ると脅せば良いだけですから」


 なにげにスヴィニヤーは良い性格をしている。やはり神様だからか人間の命は軽いのだなと少し悲しくなった。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ