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異世界労働戦記☆スキル×レベル☆生産者ケンタ  作者: のきび
2章 ゴブリンの花嫁たち
19/65

おでんは夕食のおかずたり得るのだろうか?大根それはまるで褐色の肌である。

「ケンタさんただいま!」

 立て付けのあまり良いと言えない木のドアを馬鹿力で勢い良く開けてレオナは店に入ってくる。

 壊れちゃうからね? 何度いってもわからないやつだ、ドアの代わりにお前の体を壊してやろうか? 性的な意味で! とか不埒なことを考えているとクニャラも後ろから顔をだしてレオナを注意する。

 娘と孫は今日も元気そうです。俺はクニャラの帽子を取り頭をなでる。

「子供扱いはやめて欲しいのです」

 クニャラを撫でていると、レオナも自分の頭も撫でろと言わんばかりにクニャラの頭に頭突きを食らわせ自分の頭と入れ換える。

 その事にレオナに抗議はするがクニャラはまるで子供をみるように優しい目でみている。


 あれから1ヶ月、俺は欠損部分を治せる回復薬(大)を作るために色々工夫したが結果はダメだった。

 ゴウマ草の新芽を臼で潰してエキスだけを絞り出したものが回復薬(低+++)だった。これはゴウマ草では回復薬(低)を越えることができない。

 そして回復薬(大)の素材を煮たり焼いたりしたがそれもダメだった。訳のわからないものができただけだ。

 スキルがあるから作れるはずなんだが……。

「ケンタさん、また新しい武器作ったんですね」

「おうよ、きれいだろ?」

 通常鍛冶師では作れるものが限定されるレベル1では短剣とバックラーしか作れない。そこで俺は自分で剣を作ることにした。調理師でもないものが料理を作ったり、回復薬を手作りできるのだ、当然剣も作れた。

 とは言え鋳造なのでまるで太古の青銅の剣みたいなできなのだが。それでも攻撃力+100は伊達じゃなくレオナに試用させている。

 あれから二人は慎重になり安全マージンを欠かさなくなったことから、俺はまた武具やアイテム支援をした。今度は前のようにはならないだろう。

「すごいですね、この剣」

「いろんな色が混ざってるです」

 そうだろう、そうだろう、それはダマスカス鋼と言ってとても波紋が美しい金属から作られたナイフを模倣して作った、なんちゃってダマスカスブレードだ。

 ダマスカス鋼風なのだ。レオナはそれを取りブンと振るう。その衝撃で剣は途中で折れ俺の股の間にどすっと言う音をたてて突き刺さった。

「ご、ごめんなさい!!」

「ああ、良いよ。やっぱり違う金属を鋳造でくっつけるのは無理かなのかな、見た目はよかったんだけどな」金属を溶かす温度が低いのかもしれない、もっと高温で溶かさないと混ざりきらないのか?

 刀みたいに折り返しで作るのが良いんだろうけど、刀剣の作り方はネットでみた程度で身に付いてはいない。まず同じものを作るのは無理だろうが試行錯誤をしてみる楽しみはあるか。

 現在俺の手足は細工師が作れる木偶人形の手足をもぎ取ってつけている少し不格好だがなんとか歩けるようにはなった膝より上まで食べられなかったのが幸いした間接は作れても固定や動かすのは正直無理だからな。

 それとこの一ヶ月でレベル2になった。ゴウマ草を栽培しまくって得た経験値が元になっている色々やったが結局栽培が一番楽で経験値が一気に手に入った。

 鍛冶屋が一番ダメだった。何せ作ったものが売れないと次が作れない。在庫の山になるのだ。

 そしてレベル2でブロードソードが作れるようになった当然、攻撃力+100%がついているので市販はしていない。レオナにしか持たせていない。


 そして例の魔窟ができてから町は発展し出した。冒険者がこぞって集まり出したのだ。S級推奨の魔窟とはいえ表層ならBクラスでも稼げる、なにより高位の魔窟は魔物が湧く速度が早いのだ。殺しても殺しても再現なく湧き出す。まるで人間を滅ぼそうかとするかのように。


 そして魔窟周辺は簡易バリケードが張られ、町の板塀も強化された。まあ板塀が二枚になっただけで正直心もとない。


 そして俺はこの家と周辺の土地を買った。薬草栽培や自給自足するためだ。ちなみにこの畑にはかかしが設置してある。このかかしは、ただのかかしではなく”かかし+自動迎撃”なのだ。

 不法に畑内に入る不届きものや野鳥を撃退する。

 人間はしびれる程度だが野鳥や害獣等は殺す。なのであえて野鳥が好きな果樹を植えている、この果樹は1年中実をつける実と言うよりヤマノイモのような”むかご”のようなものである。大きさはテニスボールほどなのだがシャキシャキしていてそれでいて水々しくちょうど良い甘さで21世紀梨が一番近い食間と味だ。その美味しさにつられて毎朝数匹の野鳥が自動でとれるのだ。

 そのおかげで、肉が安定供給され二人に美味しい食事が出せるようになった。この肉とくだものはゴメスさんにも譲っているのだが、性格なのか必ずお金を渡してくる。

 断るともらえないと言い張るので差し出す金額の半分でと言うことにした、

 体で返しても良いんだよ。というゴメスさんにサラは冗談きついなと言うと顔を真っ赤にしてうつむくのでたまにからかうときにサラ呼びをする。ビッチなのに名前呼びで恥ずかしがるなんて可愛いよね。

 まあ、俺としては”バブみ”も捨てがたいと思う。身長175cmの俺じゃバブミしたくても自分より背が小さい女性相手に”バブみ”を感じるのは恥ずかしい、クニャラこそ”バブみ”にはもってこいだろう。けどゴメスさんなら”バブみ”がなくても甘えたい。そこから”バブみ”を感じてオギャりたい、光源氏でさえ10歳の紫の上に”バブみ”を感じたのだ俺が20歳の娘に”バブみ”を感じても仕方だないというものだ。

 んっまぁまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

「どうしたんだいボーッとして」

 俺の目の前にゴメスさんがいる、あれさっきまでレオナとクニャラがいたのに、なんででゴメスさん?

 ああ、そうか白昼夢か。夢ならゴメスさんからかっていいか?

 おれはゴメスさんのアゴに手をかけ唇を奪おうとした。突然後ろからすんごい衝撃が来た俺はそのままゴメスさんの巨乳にダイブした。

「なにしてるです!」

「そうです、不潔です!」

 あれなんで二人がいるの? これは現実? 恐る恐る上をみると顔を真っ赤にしたゴメスさんが口を~状にしてはにかんでいる本当に攻撃に弱いビッチだ。しかしこの状況どうしよう。

「ええと……ばぶぅ?」

 当然小一時間正座です、片足で正座だから痛みが二倍なんです拷問か!

「とういうか、こんな時間に珍しいですね」

「ケンタの様子見だよ、最近ギルド来ないときあるし、来ても時間短いからね」

 確かに最近は客がこちらに来るようになって、あまりギルドに行っていない。木偶人形の足では移動が痛いので少し出無精になった気がする、それに木偶人形の足では大荷物を持てない。

 実はあれからアイテムストレージは人に言わない方がいいとシャーロンさんに注意されたのでなるべく使わないようにしているのだ。

 なんでもそれは国家を揺るがすような能力で、下手すると殺されることもあるという。確かに、謁見の間でいきなり王様の前で武器をだして暗殺なんかもできるし、なにげにヤバイの能力だよな。


「ゴメスさんがおんぶしてくれれば毎日行けるんですけどね」

「いいよ」

「え?」

「だからおんぶするよ」

「「……」」

 レオナとクニャラがゴメスさんの顔をみる。二人は顔を見合せうなずく。

「ケンタちょっと二階にいってるです!」

「え、なんで?」

「いいからいくです! 良いというまで降りてきたらダメです」

 あのうここ俺の家なんですが。とは言えず。スゴスゴと二階に這いずって上がるのだった。おじいちゃん孫には勝てないよ。


 やることがないのでゴロゴロとしていると、降りてきて良いと言われたので階段を降りると三人が正座して俺を迎える。

 なにか荘厳な雰囲気を醸し出す三人の気迫に俺は唾をゴクリと飲む。

「どうしたの三人とも」

「ここに座るです」

 俺は三人の目の前座るよう促された。


「ケンタさん前に言ってた私たち二人ここに住みなさいといってましたが、まだ有効ですか?」

「ん? 来るの大歓迎だよ?」

「なら、そこにゴメスも入れるです」

「え ゴメスさんも? なんで?」

「ごめん、わたしやっぱり」

 そう言うとゴメスさんは立ち上がり玄関に行こうとするが、二人に取り押さえられまた座り直した。

「ケンタはゴメス嫌いです?」

「いや、好きだよ」

「なら、ここに住んで良いです?」

「もちろん歓迎するけどゴメスさんはそれで良いの?」

「うん、お願いするよ。それとゴメスじゃなくサラと呼んで欲しい」

「わかったサラさん今日からよろしくね、4人家族か楽しくなるね」

 異世界の夜は暗い、正直一人で寝るの怖かったんだよね。いや40歳の親父がなにいってるんだと思うだろうが、分かりやすく言えば廃墟で寝泊まりする、あんな感じだ。無理だろ? ああそうさ無理さ。だから家族の息づかいが聞こえればかなりましになるはずだ。

 ん? あれ三人ってことはもしかして俺一人だけ下で寝るとか? 上に人いたら逆にミシミシしてラップ音みたいな音が鳴ってオカルティク感満載なんだけど?

 むしろ誰か抱き枕になってくれないと寝れないよ? クニャラがちょうど良いか、いや胸ないしやはりここはレオナか。いや、逆にサラさんの抱き枕になるのもありなんじゃないか?

 ふむ、つまりこれはおでんは夕食のおかずになるのかという理論ですな?

 たまごはクニャラ、餅入り巾着はレオナそしてサラさんはちくわぶ。まて、大根がいないでござるよ。大根こそおでんの最高峰。つゆをその身に染みこませ、あなた色に染まりましたと言わんばかりになった褐色の肌。まるで見た目ビッチのでも中身は純真な処女ビッチではないか。ぐふふ。たまりませんな。


 ようし、今日は4人で一緒に寝れば良いじゃない!それで良いじゃない! それこそ至高じゃない!


 何てことはなく結局下で一人でおとうちゃんは寝るんだろうな。

やめろ! やめるんだ! そのブクマはそのブクマはランキング上位のブクマだ!

俺のブクマはそこじゃないもっと深遠の谷底の闇の更に闇の中だ。

ああ、負の連鎖が見える、早く俺にブクマするんだ。彼奴等の力が開放される前に……。

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