表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界労働戦記☆スキル×レベル☆生産者ケンタ  作者: のきび
1章 変態紳士二度目の異世界転移
10/65

なんかエルフっぽい女の子登場。エロフかな?

「どうしたんですか? ゴメスさん」


「ははは、いやね、少しばかり期待しちゃったのさ私の古傷を治せる薬が作れないかとね」

 そう言うと右足を受付の台の上に乗せて傷を見せる。

その傷は黒く変色しており、ただの傷じゃないことをうかがわせていた。


 たぶんこの傷は回服薬(強)で治せるだろう。だけど俺は胸騒ぎがして、その薬の存在を黙った。


 ”ぎぃ~こ~ぎぃ~こ”


 ドアが開いたり閉まったりして、ギルドに来訪者が来たことをドアが教えてくれていた。

 その女性は耳が長い金髪の女性で透き通るような美しさを備えていた。


「おかえりシャーロン、今日は早かったね」

 ゴメスさんがそう言うと後ろから仲間とおぼしき者達がゾロゾロとスイングドアを開け入ってきた。


「はぁ面白くもねぇぜ、本当に新しい魔窟なんかあるのかよ」

 そう言うと細身の男は椅子にどかっと座りテーブルに足を投げ出した。


「行儀悪いよゼクス、巫女ちゃんがここだって言ったんだから間違うわけないじゃない」

 ホットパンツにへそ出しルック、オレンジ色に赤味がかった髪の女冒険者がゼクスと言う男を叱る。

「そうだぞ巫女様のお言葉は絶対だ」

 それに便乗してか全身フルプレートの男は巫女と言う者の(げん)は絶対だという。

「うるせぇよこのロリコン」


「やめなさいゼクス、巫女様がここだと言ったのだ。見つからないのはお前の盗賊としての技量のせいじゃないのか?」

 リーダー格らしいシャーロンと言う女性が態度の悪い男をたしなめる。

「チッ、わ~ったよ。見つからなくてイライラしただけだすまねぇ」

 よしなんか怖そうな連中だけどこのギルド所属みたいだし仲良くしとくか。

「よかったら武器を研ぎますが?」愛想よさそうに言ったのだがゼクスと言う男は顔を歪ませ俺をにらむ。こわっ、どこの田舎ヤンキーだよ。この歩く顔面珍走団め!


「おい、おっさん! 仲間の武器はな俺が磨いてんだ。お前のような田舎研師の出るまくじゃねぇんだよ」


「いい加減にしろゼクス」

「チッ」

 シャーロンに再度たしなめられたゼクスは舌打ちをすると深々と椅子に座る。何度言われても直らないところを見ると馬鹿の子なんだな。よし、君のあだ名は頭がゼクスだ。


「すまない供の者が失礼した。昨日までこの町には研師がいなかったと思うのだが」


「はい、今日からお世話になるケンタと申します。どうぞご贔屓に」

 俺は営業スマイルを忘れない。スマイルプリーズと言われたら俺は躊躇なく笑える男だ。

 シャーロンの頬が少し赤いが風邪だろうか、エルダートレインの状態異常の薬が効くか試したいが、この人ではやめた方がいいなできるだけスペックは普通位に見せよう。

「そ、そうか、ではこの剣を研いでもらおうかな」

 そう言うと一本の短剣を腰から取り出した。剣じゃなく短剣か、試されてるのかな?


◎エルフの短剣 24/100


 やっぱりエルフなのか、エルフってビッチなんですかね? エロフ的な感じなんですかね? うむ、このエルフ様なら『くっころ』似合いそう。いやあれは人間の女戦士だから良いのだ。エルフの戦士はゴブリンにでもやられてろなのだ。

 と言うかなにげに視線が熱い。どうやら俺の腕を見たいようでじっと俺の同行を見ている。


 良いでしょう、見せてあげましょうとも。補修研ぎは今回は使わないけど切れ味+1を使いましょうとも。


 俺は一瞬でエルフの短剣を研ぎあげるとシャーロンさんに手渡した。


「これは凄いな、レベルはいくつなんだい?」

 シャーロンがエッジから目を離さず俺に聞く。

「あ、レベルは1です」


「ぎゃはははは!レベル1だとよ」


「笑うな馬鹿者! 貴様にこれとおなじだけ研磨する技術があるのか!」

 そう言うとゼクスと言うヤンキーに短剣を投げつける。それを二本の指で白羽取りのように取るとエッジの部分を覗きこんだ。お前どこの武蔵だよ、態度がでかいだけの馬鹿かと思ったら実力も相当のようです。


「こ、これは……」


「おっさん!お前本当にレベル1か!なんだこれ切れ味が増してやがるじゃねぇか!」


「ええ、レベル1ですよ」


「よし、やり方を教えろ。」


「いい加減にするです!」

「そうよ!ケンタに謝りなさいよ!」

 クニャラとレオナが俺の前に立ちゼクスに抗議する。


「あ? なんだ三下殺されてぇのか?」

 その言葉に二人はガクガクと足が震える。

 俺は二人を両脇に抱えると俺の後ろに隠れさせた。

「ありがとう、大丈夫だから」

「でもあの人達、S級冒険者……」

 レオナが両手を握る、怖いのを我慢しているのだろう。


「俺は二人を守りたいから、だからS級とか関係ない」


「ひゅ~かっこいい」

 ゼクスが俺をバカにするように口笛の音を口で出してからかう。

「それで、なんなんでしょうか? この娘達をバカにするなら許さないけど?」


「お? おっさんが俺とやるのか? ただの鍛冶屋のおっさんがよ」

 そう言うと頭がゼクスはシャドウボクシングをする。

 その動きはとても速く、どう考えても俺には見ることはできなかった。

 だからなんだ? 俺は構わず前に出る。ゼクスのパンチが俺の顔面を直撃する。こいつ遊んでいるのか?何発も何発も俺の顔を殴るが致命傷にわならない。

 見えない拳で、まるでサンドバッグである。しかし思ったより痛くない。

「なんなんだお前は!」

 そう言うゼクスは疲れてきたのかパンチの速度が明らかに遅くなる。とは言え喧嘩などしたことがない俺はこの先どうしたらいいか分からない。


 漫画から借りるか。


 俺はゼクスめがけ中国拳法の踏み込みと腰のヒネリ、パンチはコークスクリューでパンチを放った。ドガンと言う音と共にゼクスは外に吹っ飛ばされた。


 ……なんでやねん?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ