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【書籍化&コミカライズ!】異世界転生したら愛犬ベスのほうが強かったんだが ~職業街の人でも出来る宿屋経営と街の守り方~【WEB版】  作者: 影木とふ「ベスつよ」②巻発売中!
18 異世界転生したら腹を舐められたんだが

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六百六十五話 冒険者センターソルートン支部長様




「見て見て~、あそこも新しいお店が出来てる~。あのお店、ペルセフォス王都にあった人気のお店だよ~。なんでこんな田舎のソルートンなんかに出店してきたのかな~?」


 

 お昼ご飯を食べた後、やっと愛犬ベスの散歩に出かける。


「本当だ。確かにあのクッキーのお店、ペルセフォス王都で見かけたな」


 なぜか水着魔女ラビコがニコニコ笑顔で付いてきたけど、何か用事でもあるのかね。


「ベッス!」


 足元の愛犬ベスが、お店から流れてくる甘い匂いに反応している。



 ラビコも言っているが、魔晶列車が開通してからというもの、都会にあるオシャレなお店が次々とソルートンに支店をオープンさせている。

 

 いくら大陸東端にある田舎街といえど、魔晶列車の駅と併設の大型商業施設なんかが出来て人口が増えたのは、商機があると判断されたのだろうか。


 宿の正社員五人娘なんか、憧れのお店がソルートンに出来たんです、とか言って興奮していたな。


 彼女たち、正社員五人娘はマジで宿ジゼリィ=アゼリィのお仕事を毎日頑張ってくれているしな、よし、お土産に買っていこうか。


 ……まぁ正直に言うと、うちの宿の神の料理人、イケボ兄さんが作ったクッキーのほうが何倍も美味いのだがね……。




 そういえばさっき、午前中に起きた『猫耳フードのクロの下着で宿屋うろつき事件』だが、お昼にデザートを奢るから頼むから服を着てくれと頭を下げたら、やっとクロが服を着てくれた。


 もう無理ィ……立派な大人に、一人前の男になる為にィ、頼むから下着姿を見せてよォォ! と、童貞を拗らせた少年が捕まるの込みで女性に頭を下げるのは分かるが、なんで下着姿の女性に、頼むから服を着てくれ、なんてお願いをしなくてはならないのか。


 俺の部屋のベッドに下着姿の女性が寝ているとかいう大興奮必至の、異世界に携帯端末があれば、保存容量なんて気にしない最高品質録画ありがとうございます! の光景だったなぁ。


 某有名怪盗のようにベッドに飛び込みたかったが、宿の娘ロゼリィと水着魔女ラビコに睨まれたから無理だったけど。


 帰ったらベッドを嗅いで、下着姿のクロがいた、という妄想で色々がんばろう。


 それにしても、猫耳フードのクロの生の太ももは美しかったなぁ……



「……ちょっと~、何その僕エロいこと想像してますっていう分かりやすい顔は~。ヨダレたらしてるし~」


 おっと、さっき見た新鮮なクロの下着姿を思い返していたら記憶が飛んでいたぞ。


 水着魔女ラビコが、不機嫌そうな顔で俺を小突いてくる。


「ちげぇって、ベスも反応するレベルの、クッキーの美味しそうな甘い香りにやられてただけだって」


「うっそ~、絶対に社長の頭の中、さっき見たクロの下着姿でいっぱいだったでしょ~」


 俺はこの状況で出る咄嗟の言い訳としては最高クラスのセリフを言うが、お前俺の頭の中見えているのかよレベルの、とても具体的で正確な反論を喰らう。

 

 こいつ……毎度思うが、『さとり』とかいう妖怪なのでは。


 もしくは俺の顔が分かりやすくキモいエロ妄想顔だったか。


「私の水着姿には全然興奮しないのに~、なんでクロの下着姿にはそんなに大興奮するのかな~。意味分かんな~い」


 は? バカ言え、俺は毎日お前の水着姿を網膜に焼きつくレベルで凝視しているんだぞ。


 こんなこと絶対に言えないけど、夜の俺のセルフお祭りでも何度もお世話になっているし、すんごい感謝しているっての。


 まぁよく分からんが……バレているのに言い訳は格好悪いか。


「悪かったって。十六歳の俺には、女性の下着姿とか眩し過ぎたんだって。いいだろ、ちょっとぐらい色々想像したって。それで、ベスの散歩に付いてきた理由は何なんだ?」


 とりあえずラビコに謝り、わざわざ散歩に付いてきた理由を聞く。


 話題を変えたいってのもあったが、多分何か用事があるんだろう。


「……いい加減さ~、想像で満足していないで~、声かけて手を出せばいいのに~……。は~い、じゃあそんな社長にはちょっとこっちに来てもらおうか~、あっはは~」


 ラビコが小さい声で何か呟き、すぐに誤魔化すように笑顔になり俺の右腕にくっついてくる。


 オホゥ、この右腕に伝わる柔らかな感触は嬉しいのですが、え、そんな強引に……俺どこに連れていかれるの?

 

 ま、まさかホテルとか……!




「は~い到着~。ここの二階に行こうか~」


 水着魔女ラビコに引っ張られるまま付いていく。


 右腕は大満足、そして目の前には豪華で大きな建物。


 そうか、ここが……ついに俺が大人への第一歩を踏み出す記念の場所……!


「って、ここ冒険者センターじゃないか……!」


 大興奮で建物を見上げるが……え、これソルートンの高級ホテルじゃなくて、とても見慣れた冒険者がお仕事をもらう場所、冒険者センターじゃねぇか。


「は~? そうだけど~? 何を想像してたの~?」


 水着魔女ラビコがぐいぐい俺を引っ張り、冒険者センターの中に入っていく。



 冒険者で賑わうロビーを抜け、迷わず奥にある二階へ上がる階段へ向かうラビコ。


 はて、冒険者センターの二階って、関係者しか入れなかった気がするが。


「ラ、ラビコ、勝手に二階に入っていいのか?」


「大丈夫~。つかこのラビコさんに文句言える人間なんてペルセフォスにいないっての~」


 ま、まぁラビコってペルセフォスの国王と同等の権力持ちらしいけど、かといって好き勝手に施設を使っていいわけではないような……。




「こほん、失礼いたします。ラビコ様、わざわざご足労いただきありがとうございます」


 冒険者センター二階の豪華な内装の部屋に入り、柔らかいソファーに座り愛犬を膝の上に乗せて待つこと数分。


 俺……呼び出されるようなこと、なんかやったっけ……? と不安な気持ちになっていたら、部屋のドアが静かに開き、五十代ぐらいの男性が丁寧に頭を下げてくる。


「連れて来ったよ~、マイス~。つか出世したんだって~? 冒険者センターソルートン支部長兼、冒険者センター本部役員とかやったじゃ~ん。あっはは~」


「いえいえ、これも全てラビコ様のおかげです。ありがとうございます」


 水着魔女ラビコがとんでもなく気安く声をかけるが、え、この男性、冒険者センターソルートン支部長……?


 やっば、とんでもなくお偉いさんじゃないか!



 も、もしかして……俺、冒険者をクビになるとか……?






























本日5/23 

「異世界転生したら愛犬ベスのほうが強かったんだが」

二巻 の発売当日となります!

バニー娘アプティや騎士ハイラのイラストが見れますので、

皆さまよろしくお願いいたします。


書き下ろし短編も二本掲載!

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書籍 一巻

コミカライズ版 一巻


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【以下定型文】


作品を読んで興味を持ってくれた読者様! よろしければ下にある


『☆☆☆☆☆』のポイントをよろしくお願いいたします。


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         影木とふ


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