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六百三話 朝おかゆと新たな師を得て俺の魔法使い計画始動様



「……おはようございますマスター」



 翌朝六時半過ぎ、いつものごとく無表情バニー娘アプティに起こされる。


 宿ジゼリィ=アゼリィの自室でアプティに起こされるのは、いつもの日常、ソルートンに帰ってきた感があって素晴らしいな。




「ふああ……なんか寝た気がしねぇ……」


 しかし、昨日まで色々あって休んだ気がしないぞ。


 初心者パーティーのみんなとクエストこなしてランキング一位取ったと思ったら、冒険者の国からクラリオさんが現れてラビコと取っ組み合いになって……



 あのあと深夜まで酒の飲み合いになったから、未成年組である俺と宿の娘ロゼリィ猫耳フードのクロは退散。アプティは未成年ではないっぽいが、俺についてきた。


 世紀末覇者軍団やルナリアの勇者メンバーに憧れる冒険者で宿の食堂は満員になり、飲めや歌えやの大騒ぎですごかったな。


 ……まぁ正直言うと、ルナリアの勇者メンバーであるジゼリィさんにローエンさん、海賊風船乗りガトさん、農園のおじいさん、水着魔女ラビコにクラリオさんが思い出話に花を咲かせだしたので、邪魔しちゃ悪いな、と席を外した。


 どうやら相当久しぶりに揃ったみたいだし、積もる話もあるだろう。


 彼等の武勇伝を生で聞いてはみたかったが、眠くて無理でした……。






「おはよう。みんなに聞いた通り、君は朝早いんだな」



 朝七時ぐらいにバニー娘アプティを引き連れ宿の一階に降りようとすると、階段で待っていたと思われる紺色の質の良さそうなスーツを着た女性に話しかけられる。


「おはようございますクラリオさん。……昨日の今日で大丈夫なんですか。もうちょっと寝ていても……」


 俺に笑顔で話しかけてきたのはクラリオさん。


 昨日ソルートンに来て、そのまま宿ジゼリィ=アゼリィで深夜まで大宴会。ほとんど寝ていないんじゃ。


「いやぁ噂には聞いていたが、ここのご飯は相当に美味しくてな。見たこともないようなメニューもあるし、せっかくだから寝る時間を削ってでも全制覇を……と思ってな」


 全制覇……それは無理かと。


 だってここのメニュー、数百種類はあんぞ。



「あはは、すごい数だな……全制覇は大げさとしても、朝昼晩と最低三食はいきたい。朝寝坊して一食減らすとかもったいないだろう?」


 食堂のいつもの席に付きメニューを見せると、クラリオさんが驚き方針転換。




「おお、おかゆか。お米を柔らかくなるまで茹で、海鮮の優しいダシが効いたスープでいただく……うん、朝には最高の食べ物だ!」


 今朝のモーニングメニューは『おかゆセット』。


 ……多分昨日の大宴会の惨状を考え、料理長であるイケメンボイス兄さんが気を利かせてくれたのだろう。


 おかゆの他に茹でた鶏肉、浅漬けみたいな根菜五種、サラダに果物、さらに食後の紅茶が付いたセット。宴会明けの朝ごはんには十分すぎるだろう。


 クラリオさんが飲むようにおかゆをすすり、合間に根菜のお漬物的なやつで味の変化を楽しむ。




「クラリオさんの今日以降のご予定はどうなっているんでしょうか」



 俺とアプティもおかゆを食べ終え、食後の紅茶を頂きつつクラリオさんに聞く。


「予定? 昨日も言ったが、休暇でソルートンに来た。だから数日はどこでなにしようがフリーダム……と言いたいところだが、半分はお仕事も含まれている。今各地で『初心者応援プロジェクト』を実行しているが、それの現地視察で私はソルートンの街を選んだ」


 確かに昨日休暇で来たと言っていたが、やはり大人、お仕事も含まれているのか。


 まぁクラリオさんは全国にある冒険者センターの総本山、冒険者センター本部の次期代表者だしなぁ。


「どこでも良かったのだが、どうせ行くなら馴染みがたくさんいるソルートンの街がいいな、と。以前君たちが冒険者の国に来てくれたおかげで、久しぶりにラビコに会えたが、一人懐かしい人物に合うと、どうせなら全員に会いたいな、と欲がムクムクと湧いてな」


 なるほど、もしかしたら冒険者の国の近くの街でも良かったのだろうが、わざわざ遠くも遠く、旅程が数日かかるソルートンを選んでくれたのか。


 昔の友に会いたい、か。よく分かる話だ。


 俺はその対象が日本になるだろうから、もう二度と会えないのだろうが。



「ああ、もしかしてあれか? 時間があったらこの私とデートをしたいとかそういうことか? なんだ、君は思ったより手が早いんだな。いいぞ、財力も包容力もある年上のお姉さんがたっぷりと甘えさせてやろ……」


「あ、い、いえ、そうではなくて、昨日言っていた魔法使いになれる云々のお話をお聞きしたいな、と……」


 昨日俺が魔法さえ使えれば……と言ったら、クラリオさんが君なら魔法使いになれるぞ、と言ってくれたのだ。


 爆笑しながら無理無理~とか否定しかしない水着魔女ラビコとは大違い、さすが年上のクラリオさん、俺の可能性を信じてくれているんだ。


「もちろんだ! 君なら確実に魔法使いになれる……かもしれない」


 俺の問いにクラリオさんが食い気味に答えてくるが、かもしれない……? あれ、昨日と違って歯切れが悪くないか?



「いやいや、この私を誰だと思っているんだ、冒険者センターで長年冒険者を管理し続けている一族の娘だぞ。冒険者のことは私が一番詳しいし、地下迷宮ケルベロスに天空の塔フェンリルでの一千年に渡る冒険者たちの戦闘記録、さらには魔法発祥から今日までの八百年を越す魔法の記録も、魔法の国ほどではないが知っている」


 そ、そうだよな、クラリオさんは冒険者センター創設者の子孫。当然冒険者のデータは持っているだろうし、それも千年分ときた、これは頼りになるぞ。


「もちろんこの世に発表できないような、ヤバめのデータだって……ある。合法、非合法問わず……な」


 え、ちょ、今クラリオさんすっごい悪い顔でニヤリとしませんでした?




 合法非合法……? 俺が魔法を使えるようになるのって、法を犯してまでの条件じゃないと無理ってことなの?









++++++++++++++



【以下定型文】




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         影木とふ









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