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五百八十話 花の国の花づくしカフェ4 再会ローベルト様と豪華ロゼオフルールガーデンカフェ様




「見えてきました、光る桜ですよ! ああ、いつ見ても幻想的で素晴らしいですよね」



 王都フルフローラ駅から馬車で三十分ほど揺られ、俺たちはお城の側にあるロゼオフルールガーデン付近に到着。


 時刻は夜二十二時過ぎ。道中チラチラと王都フルフローラの街中を見ていたが、本当に街灯の明るさがソルートンに比べ数段階暗い……。


 まぁ花がじんわり照らされ雰囲気は悪くないのだが。




 宿の娘ロゼリィが大興奮で子供のように窓にかじりつく。


 注意が窓の外にいっているせいか、服の上からでも分かるロゼリィの大きなお胸様が今俺の目の前で結構な揺れを記録。


 うん、馬車内の窓際、位置取り大成功。



「そうだね~王都内がじんわり暗いせいでロゼオフルールガーデンの光る桜が一際明るく見えるね~。あと社長ロゼリィの胸見すぎ~あっはは~」


 ロゼリィを見て、水着魔女ラビコがニヤニヤ余計な一言を二つ。


 ……ち、バレている。


 いいだろ、目の前にあるんだし。



「……チチチチッ……魔肉が……あっと、皆様夜も遅くに申し訳ありません。明後日お店がオープンいたしますので、この時間もカフェ開業の最終確認をされていると思います。スタッフさんに少しご挨拶をして、明日ローベルト様に到着のご報告を……」


「あ、ローベルトさんがいましたよ! カフェの入り口で飾り付けをされています!」


 アンリーナが一瞬悪魔の顔で舌打ちを連打し、すぐに営業トーク。


 しかし話の途中でロゼリィがロゼオフルールガーデンの入り口を指し超笑顔。




「おお……おおおお! こんな夜遅くに開店前のカフェに馬車が来て何事かと思ったら、まさかの君たちか! ああああ嬉しいぞ、正直何のノウハウもない私では上手く指示も出来なくてな……。アンリーナ嬢が手配してくれたスタッフのみんなが優秀で助かっているのだが……やはり不安だった……まさかこんな頼りになる援軍が来てくれるとは……!」



 馬車を降りた俺たちを出迎えてくれたのは、この国のお姫様であられるローベルト様。


 なんだか借りてきた猫のような不安そうな顔をしていたのが、俺たちを見た途端ぱぁっと笑顔に。



「遅くなって申し訳ありませんローベルト様。途中なんのお手伝いもせず、完成間際にフラっと来ることになり、本当に申し訳なく……」


「いやいい、いい! そういうのはいいんだ、君たちだって忙しかった。ほら、ついに君たちのホームであるソルートンに魔晶列車が通ったんだろう? 聞いたよ、すごいじゃないか! 地元でそんなすごいことが起きているのに、花の国フルフローラのことを忘れずに来てくれただけでも私は嬉しいんだ!」


 ローベルト様が俺の謝罪の言葉を途中で止め、ニコニコと笑う。


 そうか、花の国フルフローラにもソルートンの魔晶列車延長の話は届いていたのか。



「ローベルトさん! お元気そうでなによりです! ソルートンではたいしたおもてなしもできず……」


 宿の娘ロゼリィがローベルト様に近付き、嬉しそうに話かける。


 まぁロゼリィとローベルト様はなんか知らんが友人になったそうだからな。


「気にしないでくれロゼリィ嬢。それに私は憧れのジゼリィ様に触れ、もう一生分の栄養を補給出来た感じだったよ」


 ローベルト様はこの花の国フルフローラの騎士フォリウムナイトで、いわゆる盾騎士と呼ばれる守りの騎士。


 ロゼリィのお母様であられるジゼリィさんは、ルナリアの勇者パーティーの守りの要と言われた盾使い。ローベルト様は同じ盾使いとして憧れていたんだと。


 出会った瞬間、ジゼリィさんに蛇のように巻き付き身体をまさぐるとかやって、ジゼリィさんがマジ嫌がっていた記憶……。



「いよ~ローベルト~ペルセフォスから変態姫の支援が来てんだって~? よかったじゃ~ん。これでお城直せるね~あと王都内の街灯、もうちょっと増やせよ~あっはは~」


「こ、これはラビコ様! 世界で名を馳せる大魔法使いであられるかたに、こんな田舎まで何度も来ていただきこのローベルト=フルフローラ、本当に嬉しく思います! が、街灯はその、予算が……」


 水着魔女ラビコが超フランクに王族様に挨拶。


 一応ラビコはルナリアの勇者パーティーでの活躍とその実績を認められ、ペルセフォス王国では国王と同等の権力持ちらしいから、ローベルト様とは同格とも言えるのかな……にしても砕けすぎじゃね、毎回。


 いや、どこ行ってもラビコってこうか……。



 商売人アンリーナ、ロゼリィ、クロ、無言無表情のアプティと挨拶をしたローベルト様が、すすっと俺の側にきて耳打ち。


「……にしても毎回君のパーティーはメンバーがすごいな。世界的大企業の娘に世界に名を馳せる大魔法使い、魔法の国の第二王女様、あの盾のジゼリィ様の娘に多分絶対実力者バニーちゃん……一体どうなっているんだ……」


 すごいと言われても、気が付いたらこのメンバーになっていたので。





「ではご案内いたします、こちらが花の国フルフローラのロゼオフルールガーデンに新たに建設いたしましたカフェとなります。ガーデンの売りである光る桜を最大限楽しめる作りとなっていまして、日が落ちた夜こそカフェの魅力が発揮される仕様となっています」


 商売人アンリーナがパンフレット片手にロゼオフルールガーデンカフェの外観を指し、細かな説明をしてくれる。



 豪華な石造りで、装飾も上品でいて厳か。決して派手ではなくシンプル。それはガーデン内の『花を楽しむ』ためであって、引き立て役としての建物をコンセプトとしたらしい。


 建物内に席は設けられているのだが、やはり売りはオープンタイプのカフェということで、外に置かれている席数が多い。建物は二階建てで、屋根が外の席の上まで覆われていて雨でも安心な造り。


 カフェ内にはフルフローラ産の花が豪華に飾り付けられ、綺麗にライトアップされている。


 なんというか、とても大人な空間。


 そしてメインである光る桜の木、うん、これはとてもいい感じだと思う。


 まさに『花の国フルフローラ』に相応しいカフェ。



 ここでこの雰囲気を楽しみながら美味しい紅茶なりご飯をいただけるのなら、観光客のみなさんも納得してくれるのでは。










++++++++++++++



【以下定型文】




作品を読んで興味を持ってくれた読者様! よろしければ下にある


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         影木とふ









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